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2019.5.24

50代で子育て一服「高年収だけど蓄えゼロ」

(写真=baranq/Shutterstock.com)
(写真=baranq/Shutterstock.com)
子育ても一段落した50代の人の中には「ようやく自分たちのためにお金を使える」と考える人も少なくないと思います。しかし高年収でも意外と蓄えが少ない世帯は多く、中には金融資産をまったく持っていない世帯もいるのです。

なぜ年収が高くても蓄えが少ないのか

世帯主が50代の金融商品保有額は平均1,481万円で、より実態に近い中央値は900万円というデータがあります。このうち資産がゼロの世帯はなんと17.4%もあるのです(金融広報中央委員会の平成30年における「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)」より)。

収入の多い世帯は住居やクルマなどハイグレードなものを選ぶ傾向があり、それに合わせて日常の生活費も膨らみがちです。また子どもの教育にも熱心で、小中学校から私立に通わせるなどお金をかけるため、なかなか貯蓄ができず、実は蓄えがないという世帯もあるのです。

とは言え、教育費にも目途が立ち、大きな支出は住宅ローンだけという家庭もあり、そのため50代から貯蓄をどのくらい増やせるのかが、老後の生活を左右すると言ってもいいでしょう。

まずは家計を引き締めることが最優先

収入が多いのに今まで貯蓄ができていないのは、気づかないうちに支出が膨らんでいることが考えられます。老後の生活は公的年金が主な収入源になるので、今までのような生活をしていては生活自体が成り立たなくなる可能性は高くなります。

まずは大きな支出を見直すことから始めましょう。例えばクルマのグレードを下げる、クルマの買い替えサイクルを長くする、可能なら思い切ってクルマを手放してカーシェアリングやレンタカーを利用するのもいいでしょう。

住宅ローンは必要に応じて繰り上げ返済して定年までに返済を終わらせるといいのですが、返済が終わったとしても、住宅には修繕費用もかかるため、計画を立てて今後どのくらいの費用が必要なのか見積もっておくことも大事です。

毎月あたりまえのように出ていく生命保険料や損害保険料に不要な特約はないか、契約内容は現状のライフスタイルにマッチしているかといった視点でも見直しましょう。

スマホも料金プランの見直しや、格安スマホの利用でかなり支出を減らせます。光熱費も電気、ガスの自由化になったことで今より安く利用できる会社があるかもしれません。

思考を柔軟にして収入を増やす

2019年4月から働き方改革法が施行されましたが、背景には労働力人口の不足があります。これからは働けるなら定年に関係なく、なるべく長く働く時代です。

その場合、雇用延長だけでなく今までのキャリアを生かして別の会社で働いたり、起業することで収入を得るのもいいでしょう。

会社員でも副業が可能な会社は増えています。今のうちに趣味や特技を生かして収入を得る方法を探し、副業ができない会社なら定年後を見据えて今のうちに人脈づくりや準備に取り組みたいものです。

50歳からでも投資にチャレンジしてもいい

日本人の平均寿命は女性87.26歳、男性81.09歳と年々伸びています(厚生労働省「平成29年簡易生命表」より)。人生100年時代に突入して、寿命までにはまだまだ時間はあるのですから50歳から投資にチャレンジするのもいいでしょう。

例えば、つみたてNISAなら年間40万円まで運用益が非課税で投資信託を購入できます。

投資信託も安定的な運用ができるよう、長期・積立・分散投資に適した商品とするよう金融庁が定めた商品ですので、投資初心者でも比較的安心して購入できます。

老後の資産形成を目的としたiDeCo(個人型確定拠出年金)なら、掛金が全額所得控除できるため、所得税と住民税の減税に貢献できます。

iDeCoは20歳以上60歳未満の人でしたら加入できるので、50歳から始めても10年間は続けられます。ただし会社の企業年金制度によって加入できない場合もあるため確認しましょう。

50代は老後資金を貯める最後のチャンスと自覚する

子育てが終わってからリタイアまでは老後資金を貯める最後のチャンスと言っていいのが50代です。老後まで残された時間は限られていて、この期間にお金の使い方を改め、同時に収入を増やす方法を検討しましょう。
 

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