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2020.9.15

【米国株動向】株価が好調のアマゾンにさらなる上値余地はあるか

(画像=Getty Images)
(画像=Getty Images)
モトリーフール米国本社、2020年5月24日投稿記事より

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、変容する消費者のニーズにアマゾン・ドットコム(NASDAQ:AMZN)は、自社のサプライ・チェーンを比較的迅速に対応させ、パンデミック下で敷かれる外出規制もむしろ恩恵に変えて強さを増しています。

第1四半期の業績発表後には多少下落したものの、足元の株価は52週高値近辺で推移しています。

売上高は前年同期比で26%増の755億ドルでしたが、純利益は前年同期の36億ドルから25億ドルに縮小しました。

減益の背景には、パンデミック下に合わせた業務運営への変更に伴う費用増(継続的および一度限りのもの)が挙げられます。

運営コストがこれまでより割高になった一方で、新たな顧客の取り込みに加えて、既存顧客からの売上増ももたらされました。

パンデミックはアマゾンには追い風となっています。

ジェフ・ベゾスCEOは直近の業績発表の中で、「現在の危機的状況は、当社の事業(ネット通販、クラウドサービス(AWS)、プライムビデオ(動画配信)、Fire TV)の順応性や耐性の高さを示す機会になりましたが、同時にこれまで直面したことのない困難も与えられました」と述べました。

ベゾス氏はまた、短期的に目指すのは利益性ではないことも明言しています。

「通常であれば、第2四半期の営業利益は40億ドルかそれ以上になるはずでしたが、この状況下で当社は40億ドルすべて、あるいはそれ以上の金額を従業員の安全確保を含めた新型コロナウイルス対策に向ける意向です」と説明しています。

こうした発言は、同社が危機下でも利益を出しているからこそ可能であり、同じことをいえる小売り企業はそう多くはありません。

ベゾス氏は今後利益を重視しないという意味ではなく、1四半期の利益分を事業の経費と従業員の安全強化策に投資するといっているのです。

ベゾス氏によれば、こうした投資には従業員を物理的に守るための装備、施設の清掃の強化、従来に比べて非効率でも社会的距離を保つために必要なプロセスの導入、時給の引き上げ、自社の検査体制の構築が含まれます。

「世界が不確実性の中にある今、最良の投資は何十万人もの当社従業員の安全と健康な生活を守ることだ」とベゾス氏は言っています。

では投資家は現在、どのようにアマゾン株に臨めばよいでしょうか。

お薦めは手数料をかけずに少額を購入し、この優良な小売企業の株主になることです。

アマゾンは消費者が必要なものと欲しいものの両方を取り揃えています。

自社のデバイスや成長著しいクラウドコンピューティング関連の製品も強みです。

同社のように、経済がどちらに動いても事業が恩恵を受け得るような立ち位置を維持できる企業は限られます。

パンデミックをばねに同社は顧客やユーザー数を増やしています。

これこそ、企業の長期成長に欠かせない要素であり、投資対象として注目すべき理由と言えます。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 


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