モトリーフール米国本社、2020年5月25日投稿記事より
汎用データベースのプラットフォームを展開するモンゴDB(NASDAQ:MDB)は、クラウド時代に適した最新のデータベース製品を提供しています。
同社の製品は世界中で顧客を獲得しており、株主はこの恩恵を受けています。
本稿では、モンゴDB株の購入の検討が賢明である理由を説明します。
モンゴDBが優れている理由
旧来のデータベースは、エクセルスプレッドシートの列と行のような構造に基づいて設計されています。
しかし、データがより重く、複雑になるにつれて、この構造が使いにくくなってきました。近年、データベースは世界中からクラウドベースでアクセスできる状態であることが求められています。
そして、多数のユーザーがリアルタイムデータに同時にアクセスできることが求められています。
エピック・ゲームズの人気のオンラインゲームである「フォートナイト」は、モンゴDBのプラットフォームで実行されています。
「フォートナイト」のゲーマーは世界中からログインし、モンゴDB製品の超高速パフォーマンスのクラウドデータベースを利用してゲームに参加しています。
開発者は成長を促進
モンゴDBの製品はアプリケーション開発者のためのものです。
最近は、アプリケーション開発者が製品購入の決定権を持つケースが増えています。
そのため、モンゴDBのマーケティング部門およびセールス部門は、開発者をターゲットとした戦略をとっています。
このように、開発者コミュニティに焦点を当てることによってモンゴDBは大成功を収めており、2017年から売上高は3倍近くになりました。
昨年、モンゴDBの顧客数は17,000を上回り、試用版ソフトウェアの累計ダウンロード数が9,000万を超え、年間売上高は4億2,200万ドルに達しました。
この売上高は主に、モンゴDB Enterprise Advanced(EA)とAtlasという2つの主要製品のサブスクリプションによるものです。
年間売上高の47%を占めるEA製品は、データベースの管理方法や保守方法、またはデータベースのインストール場所をより細かく制御したい大企業向けです。
年間売上高の39%を占めるAtlas製品は、開発者が新しいデータベースを簡単に立ち上げることができる製品であり、より速い速度で成長しています。
売上見通しは新型コロナウイルスによって緩和されていますが、経営陣は売上高5億1,000万ドル~5億3,000万ドル、年間成長率21%~26%を見込んでいます。
同社はまだ利益を上げていませんが、これは成長を促進するために多額の投資を行っているためです。
膨大なデータベース市場
調査会社のIDCは、2020年にデータベース市場が710億ドル、2023年に970億ドルに成長すると予想しています。
モンゴDBのデヴ・イッティケリアCEOは、2020年第4四半期(11~1月)決算で「モンゴDBは世界のデータベース市場の約1%のシェアを占めており、今後大きく成長する余地がある」と述べています。
データベースをアップグレードまたは取り換えることは簡単なことではないため、データベース市場のシェアを伸ばすには膨大な時間を必要とします。
COO兼CFOのマイケル・ゴードンは最近のインタビューで、データベース市場におけるチャンスについてどのように考えているかを説明しました。
彼は「2020年から2023年までのIDCの推定年間支出260億ドルの増加は、主に新しいアプリケーションの採用によるものである」と述べました。
この動きは、モンゴDBに大きな利益をもたらすものと思われます。
既存データベースは10年程度で取り替えられますが、その取り換え時期はモンゴDBにとって大きなチャンスとなります。
モンゴDB株はPSR(株価売上高倍率)30倍となっていますが、多くの開発者による強い支持により今後も大きく成長することでしょう。
文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
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