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2020.7.4

シャネルの香水がアメリカでは数千円安い理由

同じブランドの同じ製品でも、国によって価格が違うことがあります。通貨が統一されているユーロ圏でも価格差がある点を考慮すると、為替レートの他に価格を決定する要因がありそうです。「安い・高い」に影響する、3つの要因を探ってみましょう。

ブランド品を日米英で価格比較、一番安い国は?

まずは3つの有名ブランドの人気商品の価格を、日本と米国、英国で比較してみましょう。
*消費税(米国[Excise Tax:物品税]・英国はVAT[Value Added Tax:付加価値税])込みの価格
*1米ドル=107.752円、1英ポンド=132.345円で換算

シャネル N°5 オードゥ パルファム (ヴァポリザター)100ml

日本=1万8,700円
米国=135ドル(約1万4,547円)
英国=113ポンド(約1万4,955円)

iPhone 11 下取りなし・一括払い・64GB

日本=8万2,280円
米国=699ドル(約7万5,319円)
英国=729ポンド(約9万6,480円)

NIKE Air Max 2090

日本=1万5,400円
米国=150ドル(約1万6,163円)
英国=129.95ポンド(約1万7,198円)
 

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国によって価格が違う3大要因

為替レート以外にも各国で人気商品の価格に差が出る理由があります。主な要因は以下の通りです。

要因1:税金・関税が課せられる

基本的に輸入製品には、税金(消費税など)と関税が課せられます。例えば、商業目的で日本に輸入された製品には、日本の関税と消費税が課せられ、それが本来の価格に上乗せされるという仕組みです。

課税率は、国や輸入目的、製品によって異なります。非課税あるいは免税が適用される製品を除き、日本と米国は10%、英国は20%と、消費税だけでもかなり差があることが分かります。

要因2:輸送・輸入業務コストがかかる

製品の輸送や輸入業務に必要なコストも、価格に反映します。そのため、生産国と販売国間の輸送や輸入業務のコストが高いほど、販売国での価格も上がります。

要因3:知覚価値が異なる

「知覚価値」とは、製品やブランドに対して消費者が抱いている、評価や価値のことです。例えば、同じブランドでも、欧米では高く評価されているが、アジアでは認知度が低いといった知覚価値の差を考慮し、各国の市場に合わせて価格が調整されます。

その他、各国の市場構造や資本規制などの法的要因も、価格に影響します。こうしたさまざまな要因が複雑に交差して、「〇〇のほうが安い・高い」といった価格差が生まれるのです。
 
文・Allan
国際コンサル企業などの翻訳業務を経て、ファイナンシャルライターに転身。現在は欧州を基盤に、多数の大手金融メディアで執筆活動中。国際経済から投資、資産運用、FinTech、ビジネス、行動経済学まで、広範囲に渡る「お金の情報」にアンテナを張っている
 

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