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2020.6.18

年収500万円と年収1,000万円では所得税はどのくらい違う?

会社勤めの場合、日ごろは給料から差し引かれるだけなのであまり意識しない所得税の負担ですが、実は年収や家族構成で大きく変わってきます。今回は年収軸(500万円/1,000万円)と家族構成軸(独身/夫婦と子ども2人)による税負担の違いをシミュレーションし、会社勤めでもできる節税法を紹介します。

独身・高年収は税負担が重い?

早速、年収と家族構成による負担額の違いを比較していきましょう。

A:年収1,000万円・独身世帯

①給与所得控除:220万円
②各種控除(社会保険料控除150万円・基礎控除48万円):198万円
※社会保険料は年収の15%として計算(以下、同様)
③所得税:(1,000万円-①-②)×20%-42.75万円=73.65万円

B:年収1,000万円・夫婦と子ども2人(16歳以上)

①給与所得控除:220万円
②各種控除(社会保険料控除150万円・基礎控除48万円・配偶者控除38万円・扶養控除76万円):312万円
③所得税:(1,000万円-①-②)×20%-42.75万円=50.85万円

C:年収500万円・独身世帯

①給与所得控除:154万円
②各種控除:(社会保険料控除75万円・基礎控除:48万円):123万円
③所得税:(500万円-①-②)×10%-9.75万円=12.55万円

D:年収500万円・夫婦と子ども2人(16歳以上)

①給与所得控除:154万円
②各種控除:(社会保険料控除75万円・基礎控除48万円・配偶者控除38万円・扶養控除76万円)237万円
③所得税:(500万円-①-②)×5%=5.45万円

所得税は「応能負担」(払える余裕がある納税者がより多く負担し、社会を支える)という考え方に立っています。つまり年収が多くて養う家族がいないならより多く負担してください、というわけです。

ケースDでは年収500万円で妻と子ども2人を養うのは大変なので、ほとんど所得税はかかりません。一方でケースA(年収1,000万円・独身)は、75万円弱にはねあがりますが、割合で見ると年収全体の1割弱となっています。

なお、上記の計算中にある基礎控除額は本年より変更がなされ、2020年分(令和2年)から一律38万円→48万円に増額(所得2,400万円以下の場合)されています。昨年までとは額が異なっていますので、注意しましょう。
 

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