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2020.5.14

【連載#4】理由はないけど、なぜかこうなる⁉マネー市場の“不思議アノマリー“

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、ドイツの名宰相だったオットー・フォン・ビスマルクの言葉です。これは投資の世界では特に大切にしたい言葉。投資の世界では、失敗をして経験を積むことは、すなわちお金を失うことに直結するからです。株の世界には、過去の投資家たちが残した相場格言がたくさんあり、これを覚えて実践することで「歴史に学ぶ」ことができるのです。

株の世界で語り継がれている相場格言はいくつもあります。中には対義する格言もあって、悩むかもしれませんが……。ここでは、株式市場を30年以上に渡ってウォッチし続けている天野秀夫さん(元日本証券新聞社長)に印象に残っている相場格言をピックアップしていただきました。
 

「押目待ちに押目なし」

アベノミクスの上昇相場ではこの格言がよく使われました。相場の勢いが強いときには、安い価格で買おうと思っても、なかなか望み通りには下がってくれない相場の特性を表しています。買おうと思って待ち構えているうちに株価がドンドン上昇し、手が出なくなってしまうのはよくあることです。株価に勢いがあるとき、特に材料株や新興市場の銘柄には思い切って飛び乗ってしまったほうがいいかもしれません。「これに近い格言に『初押しは買い』という言葉もあります。ただ、この言葉はあまり当てはまらないと思います。『戻り待ちに戻りなし』に陥ってしまうこともめずらしくありません」(天野さん)

「人の行く裏に道あり花の山」

株式市場では使用頻度が高い相場格言です。ウォール街でも「人が売るときに買い、人が買うときには売れ」(Buy when others sell; Sell when others buy)という類似する格言があります。「付和雷同を戒める言葉ですが、なかなか実行できないものです」(天野さん)

「相場は相場に聞け」

「この相場格言は個人的に結構好きです。下げ相場の最中で流れ(地合い)に逆らって損を出した場合の教訓ですね。「相場に逆らうな」ともいう人もいます。一見すると追随買い、縦追いを推奨しているようですが、そうではありません。常に相場に問いかけて考えろという意味合いが強いと思います」(天野さん)

「当たり屋につけ」

当たり屋は、以前は特定筋や特定評論家でしたが、最近では5%ルールに登場する法人やファンドなどが注目されています。ただ、当たり屋にも「旬」があり、これを過ぎると「曲がり屋」となって「曲がり屋に向かえ」という格言に転じます。

「山高ければ谷深し」

最もオーソドックスな相場格言で、全体相場や個別株にも当てはまります。イメージ的にチャート愛用者がよく使用する傾向があります。ただ、この相場格言は結果論で使われることが多いのも事実。個別の動きでどこが山で、どこが谷か、実は判断が難しいものです。全体相場では暴落相場後に多用されます。

「上げ100日、下げ3日」

これは痛いほど経験している人も多いはずです。株式市場や個別銘柄では、上げるときにはゆっくりと長期間に渡って上げていきますが、ひとたび下落に転じると売りが売りを呼んで下落のスピードが速まるものです。ですので、株価の下げには敏感に反応し、「戻るはずだ」という根拠のない願望は捨てるべきです。
 

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「休むも相場」

株式投資を行っていると、常に売買したい気持ちになってきます。ですが、毎日のように売買を行っていると冷静な目で相場の状況を見極めるのが難しくなります。株の売買が仕事でノルマのある株式ディーラーならいざしらず、一般の投資家であればチャンスと見たときだけエントリーすればいいはず。相場の先行きが不透明であれば、パソコンを閉じて相場と離れることも時には必要です。

これら以外にも、相場の格言はたくさんありますので、一度、インターネットなどで検索してみてはいかがでしょうか?


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