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2020.1.30

毎月400円の追加投資がこんなにお得!「付加年金」はフリーランスの味方

(画像=Getty Images)
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フリーランスや自営業で働いていると、老後の生活資金で不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

会社員と違って厚生年金にも加入できないので、より不安を感じてしまうのも無理はありません。

米国株の高配当投資、NISA、iDeCo、など将来の不安に備える手立ては色々ありますが、意外に見落としがちなのが「付加年金制度」への加入です。

月々400円の積立で最大で毎年96,000円まで年金を増やせるお得な「投資」のはずなのに、意外に認知されていません。

フリーランスや自営業者で国民年金を納めている人は、追加で400円を納めるだけでも将来の年金を増やせます。

米国株やNISA、iDeCoをはじめる以前に付加年金を素通りしてしまう人が多いのはもったいないことです。

本記事では意外と素通りされているけど、実はお得な付加年金のご紹介をします。

毎月400円の付加年金とは?

付加年金とは国民年金に加入している人が追加で納めることができる年金制度のことです。

日本年金機構の公式サイトには、「国民年金第1号被保険者ならびに任意加入被保険者は、定額保険料に付加保険料を上乗せして納めることで、受給する年金額を増やせます。」と書かれています。

第1号とは、簡単にいえばフリーランスや自営業者のことです。

他にも無職、アルバイト、20歳以上の学生などが第1号に分類されます。

厚生年金に入っているサラリーマンなどは第1号ではりません。

毎月16,410円の国民年金を自営業者やフリーランスは特別な事情がない限り納めているはずです。

国民年金の未納が続くと催促状が来て、最後には財産まで差し押さえられてしまうのですから、望む、望まないに関わらず原則、納めなければいけません。

国民年金を納めているフリーランス、自営業者は追加で400円を上乗せするだけで将来の年金受け取り額を増やせます。

付加年金は最大96,000円まで年金を増やせる

付加年金の受給額は「200円×付加保険料納付月数」で求められます。

例えば付加年金を120ヶ月納めれば、年間で24,000円年金を増やせます。

120ヶ月ということは10年でたったの24,000円と思うかもしれません。

しかし10年付加年金を納めても48,000円の納付です。2年でもとがとれます。

そして長生きすればするほど、日本の年金が破綻しない限り毎年24,000円が入ってくるのです。

付加年金は最長40年(480ヶ月)、納付することができるため最大で年間96,000円まで年金を増やせます。

言い換えれば40年分の付加年金192,000円を納めると、老後に毎年96,000円の年金が上乗せされて受け取れます。

例えば、10年付加年金を受け取ると、960,000円−192,000円で768,000円が手元に残ることになります。

20年なら1,728,000円が手元に残ります。

長寿社会だからこそ、長生きすればするほどお得な付加年金への「投資」はおすすめです。

もちろん将来のインフレ率など考慮しなければいけない点はありますが、それでも月々400円の積立をするかしないかで将来の年金の受給額は大きく変わります。

付加年金に加入する条件と国民年基金

付加年金には加入できる条件があります。
  • 第1号被保険者であること (フリーランス・自営業者であること)
  • 国民年金基金に加入していないこの中でも注意したいのが、国民年基金と付加年金は両立できない点です。
国民年金基金とは、基礎年金に上乗せする第1号被保険者のための公的年金制度です。

ただし国民年金基金は設立当初の1991年の予定利率は5.5%と高い利回りでしたが、低金利と株価低迷によって運用がうまくいかず、利回りが4.75%、4%、3%、・・・現在1.5%まで下がっています。

同じ加入者でも入る時期によって利回りが異なり、これから加入すると年利は1.5%と決して高い利回りとはいえず、不公平感も否めません。

掛け金に対するリターン率だけを見れば付加年金に軍配があがります。

また国民年金基金は加入者が減少し続けており、財政的に破綻するリスクも指摘されています。

付加年金を納めると、iDeCoの拠出限度額は67,000円

付加年金を納めた場合、iDeCoの拠出限度額は68,000円から67,000円に引き下げられます。

付加年金は月額400円なので67,600円なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、1,000円以下は切り捨てられるため67,000円になります。

ちなみに国民年金基金と付加年金は併用できませんが、iDeCoと国民年金基金の併用は可能で、あわせて68,000円/月まで掛け金を拠出できます。

付加年金は追納ができなくなった

付加年金は2019年3月31日から特例納付制度が廃止されました。

これは、納付期限までに納めなかった付加保険料を過去10年間までさかのぼって納めることが可能な制度でした。

国民年金に月々400円の追加で納めるだけですが、滞りなく納めないと将来の年金も減ってしまうので、年金は滞りなく納めておきたいものです。

付加年金の手続きするには?

付加年金は市役所、町村役場の窓口で申しこめます。

付加年金に加入していないなら、フリーランスや自営業者は最寄りの役所に行き付加年金の加入手続きをしてしまいましょう。

将来の資産形成も、まずは足元から固めていくべきです。

クレジットカード納付、前納制度も年金納付で有効活用しよう

年金はクレジットカードによる納付と前納制度を活用することで、お得になります。

クレジットカードで年金を納付すればポイントも貯まります。

また年金を前倒しで納付する前納制度を活用すれば、2年前納で14,870円も割引できます。

クレジットカード納付でポイントを貯め、前納で納付金を割り引けば、ただ納付するよりも断然、お得です。

小さな節約かもしれませんが、そんな小さな積み重ねが将来の資産を形成するのではないでしょうか。

確実に勝てる追加投資400円。国民年金を払うならついでに払おう

付加年金は月々400円の追加「投資」で長生きすれば、ほぼ確実に「勝てる投資」です。

国民年金に400円を追加納付するだけで高いリターン率の投資が可能です。

日々の節約や身近な制度をうまく活用することも資産形成につながります。

フリーランスや自営業者の方で将来の年金が不安なら、気軽にはじめられる付加年金に加入してみてはいかがでしょうか。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan

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