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2020.1.7

経済的に不自由な人ほど「無駄遣い」が多い理由

(写真=Smit/Shutterstock.com)
(写真=Smit/Shutterstock.com)
(本記事は、岡崎かつひろ氏の著書『なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか?』きずな出版の中から一部を抜粋・編集しています)

コンビニで水を買ってはいけない!?

あなたは普段、コンビニで水を買う人ですか?

もしあなたがコンビニで当たり前に水を買う人だとしたら、おそらく経済的自由を手に入れるのはだいぶ先のことになるでしょう。

なぜなら、無駄遣いの習慣がついてしまっている可能性が高いからです。

たとえばお水の場合、本当にコンビニで買わなければならないのでしょうか?めんどうだからといってコンビニでその都度購入をしているかもしれませんが、よく考えると、コンビニで購入するほうがめんどうかもしれません。

ネットで購入すれば家まで配送してくれて、時間にも労力にも無駄がありません。その上、同じ水が半額以下で購入できます。ある銘柄の水は、コンビニエンスストアでは110円、ネット購入の場合40円ほどでした。

先を考えて行動をしていれば、お金だけでなく労力や時間も節約できます。

自宅でまとめ買いしたり、職場にまとめておいていたら、コストも労力も一気に削減することができるのです。

お金に困っている人ほど「このくらいなら……」というお金の使い方をします。

「コンビニで水を買うくらいなら、いいでしょ」「30%も値引きされているから、いいでしょ」といった具合です。

じつはこの「このくらいなら」の積み重ねが大きな支出になっています。

●「使途不明金」に気をつけろ!

あるとき私のメンターから、「経済的に不自由な人は使途不明金が多い」と言われたことがあります。

そこで、自分の支出を確認してみました。

すると、確かに使途不明金だらけでした。「たぶんコンビニで」「たぶん自販機で」「たぶん飲み代で」という、あいまいなお金が多々あったのです。

これでは蛇口が開きっぱなしの水道のようなものです。知らぬ間に出しっぱなしになった水のように、気づいていないうちにどんどんとお金が出て行ってしまいます。

あなたの場合どうですか?

あらためて自分のお金の使い方を見直してみてください。書き出してもらったらベストですが、考えてみるだけでも結構です。

もし気づかない間にお金が減って、いつも給料日前にはお金がないという状況が続いているとしたら、おそらく使途不明金が多かったり、無駄遣いの習慣がついてしまっているはずです。

ある有名な経営者の方が、自分のオフィスに行ったときのこと。

当然のように敷かれている入り口のマットを見て、こう言ったそうです。

「このマットは本当に必要なのか?これでいくら出ていっている?」

これは、マット代がもったいないということを言いたかったのでしょうか?無駄遣いをやめさせたかっただけなのでしょうか?

私は違うと思います。たとえ少ない金額であっても、「本当に必要なのか」を考えてお金を使いなさいということを、伝えたかったのだと思います。

マットを置くのが当たり前だから置くのではなく、置くことが効果的かどうか考えて置く。費用対効果が悪ければ置かないことも検討する。そういう無駄な経費についての意識を持たせるために言ったはずです。

無駄遣いでよくあるもので言えば、なんとなく入っている保険や、無駄に高い家賃。携帯の契約条件や、あまり通っていないフィットネスクラブの契約などがあります。

あらためて「なんとなくの支出」や「使途不明金」、あなたにはありませんか?

まず、経済的な自由を手に入れるために無駄な支出から見直してみましょう。

さまざまな経済的自由人の方にお会いしてきましたが、その方々の多くは無駄遣いをほとんどしません。逆に必要なことにはいくらでもお金をかけます。

経済的に不自由な人ほど無駄遣いが多く、必要なことにかけるお金を惜しんでいます。

まずは、無駄遣いを徹底的にやめるところから始めてみましょう。

年収1000万円のAさんは、なぜ破産したのか?

ひとつ、あるお話を聞いてください。

ここに、仕事だけを一生懸命にやってきたAさんがいます。

彼は非常に真面目で真剣に仕事に取り組み、その甲斐あって40歳の若さで大手企業の部長になることができました。年収は1000万円に昇給です。

あるときAさんは、友人のホームパーティに呼ばれました。

その友人は外資系メーカーで働いており、Aさんよりも収入も高く、独身です。

部屋に招かれたとき、驚きました。友人宅はタワーマンションで広々としたリビング、テラスまで付いていたのです。

Aさんには、奥さんも子どももいます。

「こんな家に住んだら、きっと家族はもっと喜ぶのではないだろうか?」

そう思って帰宅後、奥さんにその話をしました。

すると「せっかく収入も上がったんだから、もっといいところ住むのもいいわよね」と、嬉しそうに同意してくれました。

そこで調べてみたところ、家賃20万円ほどで、広々としたリビングと眺望が楽しめるタワーマンションを発見。

「これなら人を呼んでも恥ずかしくない!」と思い、そこに住むことを決めたのです。

引っ越してみたところ、今度は家具が気になりだしました。部屋と家具が合っていないのです。これではせっかくの広い部屋、素晴らしい眺望も無駄になってしまう……。

そう思うと、家具も新調することにしました。

さて、Aさんの奥さん。マンションの生活にも慣れ、友達もできました。

あるとき、その友達と買い物に行こうということになり、車に乗せてもらいます。

すると、まさかの超高級車。自分が中古の軽自動車に乗っているとは、とてもではないですが、言えません。

その夜のことを、奥さんはAさんに言いました。

「こんないいマンションに住んでいて、軽自動車ではカッコ悪いわ。せっかくならもっといい車に乗り換えない?」

どんどん支出は膨らんでいきます。当然、現金一括で買うわけにはいきませんから、ローンを組んで購入していきます。

借金が膨らんでいったある日、悲劇が訪れました。

なんと、Aさんの会社が倒産してしまったのです。

残念ながら彼にはそのローンの支払い能力なんてありません。高級取りだった彼と同じだけの給料を支払ってくれる会社なんて、そうそう見つかりもしません。

泣く泣く彼らは自己破産して、やり直すことを決めたのでした。

この話はフィクションですが、じつはよくある話です。見栄にお金を使ってしまった結果、負債ばかり買ってしまい、自己破産してしまうケースです。

●資産だと思って負債を買ってしまう不自由人

経済的な不自由は、収入の問題ではなく、お金についてのリテラシー不足によってもたらされているのです。

たとえばほとんどの人は、家は資産だと思っています。

しかし結論、基本的に持ち家は負債です。

金融資産に関していえば、お金が入ってくるものが資産であり、お金が出ていくものは負債です。

持ち家はお金が出ていくものなので、負債なのです。

「どのみち借りたって出ていくんだから、ローンで払ったって一緒でしょ」と言う方もいますが、それは間違いです。

たとえば3000万円の新築マンションを買った場合、買った時点ですでにその価値は1500万円ほどになります。実際には半額程度しか価値がないのです。

つまり、1500万円の損をしている状態からスタートします。

さらにローンを組んだ場合、金利を支払うことになります。年数にもよりますが、トータルで4000万円くらい払うことになるのがほとんどです。

それだけではありません。修繕費用もかかってきますし、家族構成が変われば引っ越すこともあるでしょう。

絶対に家を買ってはいけないということはありませんが、そういったリスクまで考えて購入しているかということが問題なのです。

「家は資産だから」「どうせ家賃を支払ってるのだから」「家族の幸せのために」などと、誰かが言っていたうわさ話に乗せられただけではないか?ということを考えなければなりません。

経済的に不自由な人ほど、資産だと思って負債を買ってしまうものです。
お金が入ってくるものが資産。お金が出ていくものは負債。
このことを覚えておいてください。
間違っても資産だと思って負債を買うことがないようにしましょう。

文・ZUU online 編集部/ZUU online
なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか?
岡崎かつひろ(おかざき・かつひろ)
株式会社DW代表取締役、他2社を有する経営者。ビジネストレーニング事業、業務コンサルティング、小売店支援、飲食店経営、飲食店コンサルティング、旅行事業、会議室事業など多岐に展開する。ソフトバンクBB株式会社入社後、4年で独立。「すべての人の最大限の可能性に貢献すること」を企業理念に精力的に活動する。業種を問わず、どこにいっても通用する一流のビジネスパーソンの育成をテーマに、パーソナルモチベーターとしても活躍。

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