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2019.9.17

あの人が私と同じ相続人に?代襲相続とは

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
相続が発生した場合には死亡した人(被相続人)の親族が相続人となり、その相続人となる人の順位は法律で定められています。ただし、被相続人よりも先に相続人が亡くなっている場合、相続人の子(被相続人から見て孫や姪・甥)などが代襲相続をする場合があります。今回は「代襲相続」についてお伝えします。

代襲相続とはどのようなものか

相続が発生し、被相続人の財産を引き継ぐ相続人となる人の順位は民法によって定められています。被相続人の配偶者は常に相続人となります。それ以外の親族には順位があり、上位の親族がいる場合にはその親族が相続人となり、下位の親族は相続人とはなりません。順位は第1順位が子、第2順位が直系尊属(父母など)、第3順位が兄弟姉妹となっています。

代襲相続が起こるケースとは?

「代襲相続」が起こるのは、例えば、家族構成が夫・妻・長男・次男のケースで、夫が亡くなる前に長男が亡くなった場合には、長男に子どもがいればその子ども(夫から見て孫)が長男に代わって夫の相続時の相続人となります。また、夫婦に子どもがおらず両親も他界していて夫に兄弟姉妹がいる場合、夫が亡くなった時には妻と兄弟姉妹が相続人となります。もし兄弟姉妹が夫よりも先に亡くなっていた場合、その兄弟姉妹に子どもがいればその子ども(夫から見て甥や姪)が兄弟姉妹に代わって夫の相続時の相続人となります。

子どもの代襲相続は孫・ひ孫……と続くが、兄弟姉妹は甥・姪まで

このように、相続発生時に被相続人の子や兄弟姉妹(被代襲者:本来相続人となるべきであった人)がすでに亡くなっていた場合、その子や兄弟姉妹に子どもがいれば、その子ども(代襲者・代襲相続人)が相続人となります。これが「代襲相続」です。

代襲相続が認められているのは子と兄弟姉妹に限られていて、直系尊属(父母など)には代襲相続はありません。なお、代襲者(孫や甥・姪)がすでに亡くなっているケースも考えられますが、孫に直系卑属(子や孫)がいれば代襲相続(再代襲)が認められていますが、甥や姪には再代襲が認められていません。

代襲相続は、相続発生前に被代襲者が死亡している他、「廃除」「欠格」によって相続権を失っている場合にも認められています。ただし、子や兄弟姉妹が相続発生時に亡くなっておらず、相続発生後に相続を「放棄」した場合には、代襲相続は認められていません。

配偶者にとってなじみのない「遠戚」が相続人になってトラブルも

では代襲相続が起こると、どのような問題が発生すると考えられるでしょうか。一番大きな問題は、比較的なじみの薄い「遠戚」の人が相続人となる可能性が高いということです。

例えば、夫婦に子どもがいない場合には、相続人が妻・夫の兄・夫の妹・夫の弟の子(代襲相続人・夫から見て甥や姪)というケースも考えられます。妻にとっては普段付き合いの無い夫の姪が自分と同じ相続人となることもあるということです。

このようなケースで、夫が生前に遺言書を作成していれば大きな問題にはなりませんが、遺言書が無い場合には相続人同士で遺産分割の話し合いをする必要があります。代襲相続人にも財産を相続する権利がありますので、一定の財産の取得を主張されることも考えられます。遺産分割協議は相続人全員の同意が必要ですので、代襲相続人の同意が得られなければ遺産分割が調わない可能性もあります。
 

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事前の確認と対策を

このように代襲相続が起こると、円滑に遺産分割が進まないことが考えられますので、まずは誰が相続人となるのかを確認したうえで、財産をどのように分割するのかを事前に検討しておいたほうが賢明です。

兄弟姉妹には「遺留分」がないので、例えば妻と兄弟姉妹および代襲相続人が相続人となる場合には、「妻に全財産を相続させる」旨の遺言を遺しておけば、兄弟姉妹や代襲相続人が財産を相続することにはなりません。代襲相続は相続が発生してからでは対策が立てられませんので、できるだけ早い段階での対策が必要となります。
 

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