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2019.9.2

老後2,000万はやはり必要?30歳から考える老後資金計画

(写真=StudioByTheSea/Shutterstock.com)
(写真=StudioByTheSea/Shutterstock.com)
金融庁が発表した「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書」に端を発した「老後2,000万円問題」。これをきっかけに老後に不安をおぼえた人も少なくないのではないでしょうか。30代独身男性を例に、老後に必要な金額や今から備えられることを調べてみました。

老後の生活に必要なのは月に15万3,503円

まず、生活に必要な金額を算出してみましょう。総務省の家計調査によると、60歳以上で無職の男性の平均消費支出(食料や衛生用品、衣料の購入費や娯楽費、理美容費、医療費などを含めた支出)は1ヵ月あたり15万3,503円。ここには住居費は含まれていないため、賃貸に住んでいる場合は別途、家賃がかかります。

持ち家に住んでいる場合でも、60歳から男性の平均寿命(2017年データ)である81歳までの21年間で必要な金額は3,868万2,756円(15万3,503円/月で算出)と大きな金額です。

自分の生涯所得を計算してみよう

続いて、これから定年を迎えるまでにいくらの収入が見込めるかを計算してみましょう。モデルとなる男性は年収600万円、一般企業の社員で、定年は60歳として計算します。

年収600万円の会社員の場合、社会保険料や所得税、住民税などを差し引いた手取りは居住地域によって異なりますがおよそ460万円前後。仮に定年まで年収が変わらず、30~60歳まで働いたとすると460万円×31年=1億4,260万円が生涯に手にするお金となります。

しかし、当然ながらこの金額には現在から定年までの生活に必要な消費支出も含まれます。34歳以下の男性の単身世帯の消費支出は17万412円なので、60歳までの30年間で6,134万8,320円がかかり、その分だけ生涯所得は減ります。60歳で定年とした場合、消費支出分を差し引くと残金は8,125万1,680円になる計算です。

年金は満額で年間78万96円

年金支給額はどのくらいになるのか見てみましょう。2019年4月現在、老齢基礎年金は年間78万96円が満額。これを月額にならすと6万5,008円です。

60歳以上の男性の生活費は月に15万3,503円なので、毎月8万8,495円の追加が必要になり、これを貯蓄から補う必要があります。60歳から年金を受け取りつつ、生活をしていくとすると、81歳までに8万8,495円×12ヵ月×32年=3,398万2,080円(賃貸の場合は住居費が別途必要)を貯蓄から持ち出さなければなりません。

前述の通り60歳時点での手持ちは8,125万1,680円ですから、老後の生活費に必要な金額は3,398万2,080円なので、差し引くと4,726万9,600円が「余裕」といえる金額です。

>>(続き)単身男性に必要な老後資金は3,400万円
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