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2019.9.2

年収1,000万円プレーヤー、金融資産と貯金額の目安はいくら?

(写真=Irina Braga/Shutterstock.com)
(写真=Irina Braga/Shutterstock.com)
年収1,000万円は一つのステータスとして社会的に認知されています。年収1,000万円を稼ぐ人は、果たしてどのぐらい有価証券などを含んだ金融資産と貯金額があるのでしょうか。年収1,000万円プレーヤーの貯金の実態や金融資産の有無について、統計データを用いながら詳しく解説します。

年収1,000万円の人はどれくらいの金融資産を持っている?

世間ではある種のステータスである年収1,000万円。年齢や節税対策の実施状況によっても異なりますが、年収1,000万円であれば手取りで700万円から800万円が確保されます。一人暮らしなら、生活費を差し引いても十分な貯蓄が可能でしょう。

年収1,000万円プレーヤーの貯蓄額は両極端

金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査」を元に、年収1,000万円の人がどの程度の金融資産を保有しているかについて解説します。同調査は2018年に2,500の単身世帯向けに実施されました。

同調査によると、年収1,000万円以上1,200万円未満の人が保有している金融資産の割合は、100万円未満12.5%、100万円以上200万円未満が6.3%、1,000万円以上1,500万円未満が18.8%、2,000万円以上3,000万円未満が18.8%、3,000万円以上が25%です。

全く金融資産がない人もいるのに対し、3,000万円以上資産を保有している人が4分の1もいることが分かります。200万円以上1,000万円未満の部分がきれいに抜けており、資産形成をしている人・していない人の差が大きく開いているといえます。

なお、年収1,000万円未満のデータでは偏りこそあれ、保有している金融資産はある程度まんべんなく分布しています。また、年収1,200万円以上になると資産形成をしている人・していない人の差はより大きく開いています。

年収が増えるほど、資産形成への意識が貯蓄額の差を大きく広げる結果になっていると予想されます。

年収1,000万円プレーヤーの金融資産の平均値は3,433万円で中央値は1,000万円

続いて金融資産保有額の平均値と中央値を見ていきましょう。年収1,000万円以上1,200万円未満の人の金融資産の平均値は3,433万円、中央値は1,000万円です。

平均額は金融資産の合計を世帯数で割った金額であり、極端な値があればそれに引きずられます。それに対して、中央値は保有している金融資産の合計を順番に並べた時にちょうど真ん中にくる値です。一般的な資産規模の実態を把握するには、中央値のほうが適したデータといえるでしょう。

年収1,000万円で金融資産1,000万円という金額を、多いと見るか少ないと見るかは人それぞれです。収入が増えれば、それだけ生活水準が上がったり、接待や交際にお金がかかったりします。計画的に資産形成する意識がなければ、思うように資産を築けず将来苦労するかもしれません。

運用している人が多数?年収1,000万円の人の平均預貯金額は約1,000万円

同調査では、年収1,000万円以上1,200万円未満の人の金融商品のそれぞれの保有額も明らかにされています。金融資産保有額(平均値3,433万円)のうち、種類別の金融商品保有額のトップ3は、株式2,195万円、預貯金1,013万円(うち定期預金463万円)、債券81万円です。

一般的に年収が低く貯金額が少ない場合は、流動性の高い預貯金を選択する傾向があります。それに対して、一定の資産を築いてからは資産形成の効率重視で株式や債券への投資を始めるケースが多くなります。

年収が増えることはキャリア形成の観点からいってもすばらしいことですが、年収だけ増えても意味がありません。年収とあわせて、ストックである貯蓄も増やしていくことが重要です。

その他、年収1,000万円以上1,200万円未満の人の特徴的な金融資産の平均保有額を紹介すると、一般NISAが165万円、個人型確定拠出年金(iDeCo)が533万円、外貨建て金融商品が308万円となっています。

>>(続き)資産が増えた理由は?預貯金以外に株式や債券で利益を出している人も多数
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