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2019.8.1

外貨建て保険の特徴をおさらい

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
円建ての保険よりも利回りがいいといわれる外貨建て保険。しかし、外貨というと難しく感じたり、どんなリスクがあるのかわからなかったりして加入をためらっている人も多いのではないでしょうか。今回は、外貨建て保険の特徴やメリット・デメリットについて解説します。

外貨建て保険の特徴は?普通の保険と何が違う?

外貨建て保険とは、支払った保険料が外貨で運用され、保険金や解約返戻金(へんれいきん)も外貨で受け取るタイプの保険のことです。終身保険や養老保険、個人年金保険などさまざまな種類の保険で外貨建ての商品が発売されています。なぜなら、日本では長年政策金利が低い水準で推移しており、日本円では、魅力ある貯蓄性が高い保険商品の開発には限界があるからです。

その点、海外に目を向ければ日本より政策金利の高い国は数多くあります。こういった背景から、主に貯蓄を目的とした商品で外貨を用いた外貨建て保険が積極的に開発されているのです。保険は主に、「死亡や病気・ケガなど万一のリスクに備えること」「運用によって安全に資産を増やすこと」の2つの目的があります。後者の目的で保険を選ぶ場合、外貨建て保険を選択肢に入れるといいでしょう。

外貨投資の基本!為替リスクについて知ろう

外貨建て保険をはじめとした外貨投資をする場合、為替リスクについて知っておく必要があります。為替リスクは、外貨建て保険だけでなく外貨預金や外国株式、外国債券などあらゆる外貨投資に存在するリスクです。為替リスクとは、日本円と外貨の為替相場が変動することで、外貨建ての資産が目減りしてしまうリスクのことをいいます。

2国間の通貨の交換比率を指す為替相場は、需要と供給によって常に変動しており、外貨投資をする以上為替リスクをゼロにすることは不可能です。ここでは、為替リスクについて例を挙げて解説します。為替リスクがわかりやすいよう、今回は保険の運用益や為替手数料は考慮せず、1,000万円の保険料を支払い、同額を満期金として受け取る場合を想定してみましょう。

保険料1,000万円を一括で支払ったときに「1米ドル=100円」だった場合、合計10万米ドルを払い込むことになります。その後、満期金を受け取る時点で保険加入時よりも円高(1米ドル=90円)となった場合は、10万米ドルは900万円に換算されるため、100万円の含み損ということです。外貨に交換してから円高になった場合は、このように為替差損(含み損)が発生します。

一方で、外貨に交換してから円安になった場合は為替差益(含み益)となり、思っていた以上の金額を受け取れる可能性もあるのです。為替リスクは、世界経済の状況や政治的な要因でも変動するため、外貨投資をする際には必ず押さえておかなくてはならないリスクです。

外貨建て保険のメリットとリスクを正しく理解しよう

外貨建て保険のメリットは、「日本円の保険商品と比べて保険料が安く利回りがいい商品が多い」という点が挙げられます。これは、先ほども述べた日本と外国との金利差の影響によるものです。また、場合によっては為替相場の変動により大きな差益を受け取れる可能性もあり、夢のある保険商品といえます。他にも、「外国通貨を保有することはリスクヘッジになる」という考え方があります。

例えば、天災などで日本経済が大きなダメージを受けたとき、日本円の価値は一気に下がってしまうかもしれません。そんなとき、外貨投資によって外国の通貨を保有していれば大切な資産を守ることができます。一方、外貨建て保険のデメリットは受取り額が予測しにくいことです。数十年先の為替相場を予測することはプロの投資家でもできません。

そのため、為替リスクが円高・円安のどちらに転ぶかは加入時点で確定させることはできないのです。外貨建て保険は、利回りが高くメリットも多い商品ですが、為替リスクを考慮し余裕資金を活用して運用することが基本です。リスクを減らすために、世界の基軸通貨として流通している米ドルやユーロなど信頼性の高い通貨を選択肢に入れておくとよいでしょう。
 

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