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2019.7.30

ライフステージごとに考える保険見直しのタイミング

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
保険を賢く活用するうえで最も大切なことは、ライフステージごとに必要な保障の見直しです。保障が少なすぎると、万一の場合に困りますが、保障が過大だと保険料の支払いが無駄な出費になります。今回は、ライフステージごとに効果的に保険を見直す方法を解説します。

独身から結婚をした場合の保険の見直しポイント

就職や結婚のタイミングが、多くの人にとって初めて保険加入を考える時期なのではないでしょうか。独身者として生活している場合、自分が亡くなって生活に困る人は少ないため、死亡保障はさほど重要ではありません。そのため、医療保険や貯蓄性の高い積み立ての保険を中心に加入を検討するのが一般的です。

しかし、結婚した場合はお互いの保険について夫婦で一緒に見直すことが大切です。例えば、一方の収入が多く一方が家事を担う世帯で家計を支える側に万一のことがあった場合、すぐに仕事が見つかるとは限りません。そのため、夫婦のうち収入が多いほうの死亡保障を手厚くすることで、世帯とって適切なリスクヘッジになるでしょう。

また、妊娠・出産も大きなライフイベントです。女性の場合、妊娠中は医療保険への加入が制限されたり、特定の条件付きになったりすることがあります。中には、異常分娩に対して保険金がおりる保険商品があるなど、内容はさまざまです。そのため、妊娠を考えているなら妊娠前に女性向け医療保険への加入を検討しておきましょう。

出産後は、子供の生活費も含めて世帯主の死亡保障を拡大する必要があります。学資保険などを活用すれば、より効果的に子供の教育費用も貯められます。子供が部活動などをしている場合には、ケガによる通院・入院に備えて傷害保険への加入も優先度は高いといえます。子供は、悪意なく他人にケガをさせてしまったり他人の財産を壊してしまったりすることがあるからです。

そんな場合に備えて、火災保険や自動車保険などに個人賠償責任特約をつけて対策することも必要です。個人賠償責任保険は保険料が安いため、単体では契約することができない傾向でした。しかし最近では、ネットなどで単体契約ができるものも出ていますので選択肢に加えてみましょう。

ライフステージが進み、マイホームをローンで購入すると住宅ローンの返済が発生します。住宅ローンは、契約時に団体信用生命保険へ加入することがほとんどです。忘れがちですが、この分の生命保険もしっかり考慮したうえで、ライフプランを描き直し、無駄な保険に入りすぎていないか見直すことが大切です。生活費の中で優先順位を決め、保険をスリム化していきましょう。

親や自分たちの将来を見据えた保険の見直しポイント

子供の教育費用について大体の目途がついた時期を見計らって、親の介護や自分たちの老後に備えて保険を一から見直してみましょう。2019年2月に厚生労働省が発表した「介護給付費等実態統計月報(平成30年9月審査分)」によると、2018年9月における85歳以上で要支援・要介護認定を受けている人は約54.5%でした。

リフォーム費用や介護ベッド・車いすの購入費用は、公的な介護保険制度では対象となりません。親の介護に備えて十分な貯蓄がない場合は、親介護保険でリスクに備えることがいい親子関係を保つためにも大切なことです。また、高齢になるほど病気やケガで治療を受ける可能性が高くなります。定年退職を迎える前には、医療保険や傷害保険に加入しておくと安心です。

特に、医療保険は年齢が上がるほど保険料が高くなります。また、大きな病気をすると加入できなくなってしまうことも少なくありません。家計と相談しつつ、早めに加入しておくようにしましょう。傷害保険は医療保険と違い、年齢によって保険料が上がる心配はありません。また、医療保険に加入できない場合も傷害保険なら加入できることがあります。老後は転倒によるケガなどが増えるため、医療保険が難しい場合は傷害保険でリスクヘッジしましょう。

ライフステージごとに効果的に保険を見直そう

保険の手続きや見直しは、今すぐ必要になる可能性が低いため面倒に感じてしまう人も多いかもしれません。そのため、見直しをしないまま加入した当時の保障内容になっていることもあるでしょう。しかし、ライフステージごとにリスクに対する優先順位は変化します。結婚や出産、介護などライフイベントごとに将来を見据えて保険を見直すことが大切です。

保険の見直しは、保険の専門家などに相談しながら進めるほうが安心です。同じ種類の保険でも商品によって保障範囲が違うこともあります。専門家に相談することで、疑問点を解消しながら効果的に保険を活用する方法が見えてくるかもしれません。
 

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