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2019.7.15

iDeCo(イデコ)の「スイッチング」とは?「配分変更」との違いやデメリットを解説

(写真=katjen/Shutterstock.com)
(写真=katjen/Shutterstock.com)
iDeCoを始めたら定期的に資産状況のチェックをしましょう。保有資産のバランスが大きく変わっている場合には「スイッチング」で資産配分の調整が行えます。ここでは、スイッチングの詳細や注意点に加えて、混同しやすい「配分変更」との違いも解説します。

iDeCo(イデコ)のスイッチングとは?配分変更とどう違うのか

iDeCoは運用商品の値動きにより保有資産のバランスが変わることがあります。バランスを変更・修正する方法には配分変更とスイッチングがあります。

配分変更とは、毎月の掛け金で購入する運用商品の種類や割合を変更することです。配分変更を行うと新たに購入する運用商品の種類や割合が変わります。配分変更では過去に購入した運用商品の割合は変わりません。

スイッチングとは、保有している運用商品を換金して、別の運用商品に買い換えることです。スイッチングを行うと保有している商品の割合が変わります。

iDeCo(イデコ)のスイッチングの目的はリバランスと利益確定

iDeCoのスイッチングの目的には、主にリバランスと利益確定の2つがあります。

リバランスとは資産の配分を調整することです。購入している資産は、時間の経過とともに評価額が変動し、計画した資産配分と保有資産のバランスにギャップが生じることがあります。その場合に資産配分を計画通りに修正することがリバランスです。

例えば、海外株式と海外債券を50:50の比率で買い付けているとします。1年後に海外株式が上昇して保有資産の評価額が60:40になると、株式は債券よりも投資リスクが高いため、計画よりも投資リスクが高い状態になります。この場合は、海外株式を10%換金し、海外債券を10%購入すれば保有資産を50:50に修正できます。

もうひとつの目的である利益確定は、損益がプラスになった金融商品を値下がりする前に換金して利益を確保することです。換金した資金で元本確保型商品を購入すれば、確保した利益が減少することはありません。

iDeCo(イデコ)のスイッチングに手数料はかかる?

通常、スイッチングには手数料はかかりませんが、一部の投資信託を換金した場合に信託財産留保額が手数料として引かれることがあります。信託財産留保額とは、投資信託を解約する際に支払う費用です。信託財産留保額の設定については、投資信託の投資信託説明書などで確認することができます。なお、配分変更に手数料はかかりません。

iDeCo(イデコ)のスイッチングのデメリットはコストと日数

iDeCoでスイッチングを考えている場合、事前にデメリットも把握しておきましょう。

換金予定の投資信託に信託財産留保額が設定されている場合には、何度もスイッチングを行うと手数料によるコストが大きくなり、利益を圧迫することがあります。

またスイッチングは、商品の換金と購入にそれぞれ数日必要なため、申し込んでから反映されるまで日数がかかる点は留意しておきましょう。

iDeCo(イデコ)のスイッチングを行うタイミングは2つ

スイッチングは、定期的な見直しと人生のステージ変化の2つのタイミングを意識して行いましょう。

原則60歳まで引き出しができないiDeCoは、老後資金のための長期投資が基本です。そのため頻繁なスイッチングや配分変更は必要ありません。ただし、時間とともに運用商品の評価額が変動するため、1年に1回程度は運用結果を見直し、計画した資産配分と保有資産のバランスに大きな違いがないか確認しましょう。

人生のステージや年齢の変化により資産配分などの運用方針を見直して、配分変更とスイッチングを両方行う場合もあります。例えば、50歳くらいになったら老後の資金のことを考え、元本確保型商品など、低リスクの資産に切り替えることも視野に入れて運用していきましょう。
 

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