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2019.7.13

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAはどっちを選ぶのが正解か

(写真=lovelyday12/Shutterstock.com)
(写真=lovelyday12/Shutterstock.com)
税制の優遇があり、長期の資産形成に向くiDeCoとつみたてNISA。積み立てという点では同じですが、異なる部分もありどちらを選べばいいのか迷う人もいるでしょう。それぞれの特徴を押さえて、自分に適した選択ができるように両制度の内容を理解しておきましょう。

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAの共通点と相違点

iDeCoとつみたてNISAには2つの共通点があります。

1つは比較的少額から積み立てが可能な制度であることです。iDeCoは月額最低5,000円からスタートできます。つみたてNISAは、金融機関によっては最低金額100円から積み立てが可能です。もう1つは運用益に通常かかる20.315%の課税が免除されていることです。税金を抑えながら無理なく資産形成できるのは、ほかの制度にはない特徴でしょう。

両制度で大きく異なるのは、換金性と所得控除です。iDeCoの場合、積み立てた資金は60歳に到達するまでは原則引き出しができません。一方、つみたてNISAは好きなタイミングで換金できます。その点では、つみたてNISAのほうが年齢を問わず利用しやすいかもしれません。

その代わり、iDeCoには掛金が全額所得控除になるという大きなメリットがあります。仮に毎月2万円積み立てると年間24万円が所得から差し引かれて、その分の所得税と住民税を軽減できるのです。年収2,000万円で所得税と住民税をあわせた税率が43%だとすると、年間掛金額に対して約10万円もの節税メリットが見込めます。所得控除はつみたてNISAではできないため、iDeCo最大のメリットと言えるでしょう。

節税効果を重視するならiDeCo(イデコ)

税金を少しでも抑えたいと考えている人は、iDeCoを優先させるといいでしょう。先述の通り、iDeCoは所得控除が使えるからです。

所得控除は毎年可能なため、税額の軽減だけでも大きな金額です。iDeCoでは預金や保険といった元本確保型の商品にも積み立てることができ、運用リスクを全く取りたくない人でも所得控除のおかげで効率的に積み立てられます。毎年10万円を節税できるとすれば10年で100万円にもなるため、節税意識の高い人には魅力的ではないでしょうか。

注意したいのは、iDeCoの資金は60歳まで引き出しできないことです。いくら節税効果が高いからといって、使う予定のあるお金を積み立ててはいけません。iDeCoは基本的に老後資金用の口座として捉え、引き出せなくても問題のない資金を積み立てていきましょう。

現金化のしやすさと投資の難易度の低さを重視するならつみたてNISA

iDeCoの引き出し制限がネックだと感じる人は、つみたてNISAを利用してはいかがでしょうか。

つみたてNISAには年間40万円までの非課税投資枠があり、投資を開始した年から20年以内ならいつ売却しても運用益に対する課税がありません。現金化も自由ですので、長期投資をするつもりで始めて必要になれば引き出すといった柔軟な対応が可能です。

引き出し制限以外にも利用しやすい特徴があります。つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁の定めた基準をクリアした商品のみなので、初心者でも商品選びを失敗しにくいのです。対象商品には長期の資産形成に向く低コスト商品がラインアップされており、同じ種類の商品なら金融機関が違ってもそこまで大きな差は生じにくいでしょう。

途中で資金を引き出せないiDeCoだと少しハードルが高いと感じる人は、つみたてNISAから始めてみてもいいかもしれません。

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAを最大限に活用した資産作りを

iDeCoとつみたてNISAはそれぞれに特徴があり、どちらが優れているとは言い切れません。利用者の年齢や資金の使途などに応じて使い分けをしたい制度です。両制度とも1人1口座までしか作れませんので、パートナーや夫婦で開設するなどして資産形成効果を最大限享受したいものです。収入がない配偶者はiDeCoの所得控除は受けられませんので、つみたてNISAのみを利用するなど、ご自身の状況も考えて検討しましょう。
 

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