マネー
-
2019.7.1

外貨建ての生命保険に入る前に知るべきメリット・デメリット

(写真=Marsan/Shutterstock.com)
(写真=Marsan/Shutterstock.com)
外貨建ての生命保険があるのをご存じでしょうか。外貨建ての生命保険は円建てに比べて貯蓄性が高いといわれて注目されていますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。

外貨建ての生命保険とはそもそもどういうものか

外貨建ての生命保険とは、アメリカドルやユーロ、オーストラリアドルといった外貨で保険料を払い込み、外貨で保険金や解約返戻金(へんれいきん)を受け取る生命保険のことです。保険金の補償額は外貨を基に算出され、保険会社は外貨で運用を行います。「通貨が外貨である」こと以外は一般的な日本円建ての生命保険と仕組みは同じです。

通貨が外貨である場合、為替相場の変動の影響を受けます。為替の変動による為替リスクは、保険会社ではなく契約者または受取人が負うことになります。外貨建ての生命保険の種類には、終身保険、養老保険、個人年金、変額個人年金保険などがあります。保険料の支払いは、日本円建ての生命保険と同じように一括払いや月支払いとなります。

外貨建ての生命保険に入るメリット

外貨建ての生命保険には主に下記の4つのメリットがあります。

日本円建ての生命保険より予定利率が高く、貯蓄性が高い

日銀のマイナス金利政策による影響で、日本円建ての保険商品では、高い運用利率を設定することが難しくなっています。しかし、日本よりも金利の高い国の外貨で運用すれば、高い運用利率を設定することが可能です。そのため、外貨建ての生命保険において設定される予定利率が高くなり、貯蓄性が高まります。

日本円建ての生命保険より保険料が割安

保険金額が同じ場合、予定利率が高い保険のほうが支払う保険料が安くなります。そのため同じ内容の生命保険と比べると、外貨建ての生命保険は日本円建てのものよりも安い保険料で設定されていることが多くなっています。

資産の分散ができる

外貨建ての生命保険に加入することで、自分の資産を日本円だけではなく、外貨で持つことになります。日本円は比較的安全な通貨だといわれていますが、日本の景気が悪くなることで日本円の価値が下がる可能性もあります。日本円と外貨に資産を分散することでそのリスクに備えることができるようになります。

為替差益が出る場合がある

保険金などの受取時の為替が、契約時よりも円安になった場合、運用益だけではなく、為替差益も受け取ることができます。そのため、一時払いのタイプは、円高に進んでいるときに契約すると保険金の受取時に為替差益を期待できます。

外貨建ての生命保険に入るデメリット

一方、デメリットには主に下記の3点が挙げられます。

為替レートの変動により、保険金が元本割れをする場合がある

保険金の補償額は外貨を基に算出されているため、保険金を受け取る時に契約時よりも円高になった場合、元本割れとなる可能性があります。ただし、外貨建ての生命保険では、支払事由の発生後でも保険金を外貨のまま据え置き、資産運用が行えるタイプの商品もあります。そのような商品では、満期や保険金の受取時が円高だった場合は保険金を据え置き、円安になったタイミングで受け取ると為替リスクを軽減することができます。

為替レートの変動により、保険料が高くなる場合がある

保険料が月払いの場合、為替相場変動により毎月の保険料が変わります。そのため、月によっては支払う保険料が高くなることがあります。例えば保険料が100ドルの場合、1ドルが90円の時は保険料9,000円、1ドルが120円の時は保険料12,000円となり、月によって支払う保険料が変わります。

為替手数料がかかる

日本円から外貨へ、または外貨から日本円への両替時には為替手数料がかかります。為替手数料は、保険料を支払う時と保険金や解約返戻金を受け取る時の両方の場面で必要となります。為替手数料は生命保険会社によって違いがあるため、加入前に確認することが大切です。

外貨建ての生命保険は内容を理解して加入しよう

外貨建ての生命保険は、メリットもあればデメリットもあります。商品の特徴をよく理解し、為替変動相場の動向を確認しながら、余裕資金で始めるとよいでしょう。
 

【おすすめ記事】
「お金持ちは長財布」はもう時代遅れ?
報酬が高額なCEOランキング1位は500億円超えで「貰い過ぎ」と批判
「お金持ち」はどれくらいの所得、資産を持つ人?世間のお金持ち像
所得税の税負担を削減する「減価償却」とは?
年収400万だが親は裕福、一般家庭出身だが年収1200万、選ばれる男はどっち?

NEXT なぜクレジットカードには有効期限があるのか? PREV 「富豪」の考え方に触れられる本6選

関連記事