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2019.7.16

『三匹の子豚』で学ぶ とても分かりやすい「火災保険」のお話

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
グリム童話やディズニーアニメとしても知られる『三匹の子豚』。この物語で一番目の子豚はわらの家を建て、二番目の子豚は木の家を建て、三番目の子豚はレンガの家を建てました。その三匹の子豚の家を狼が襲います。わらの家と木の家は狼に簡単に壊されてしまいました。が、レンガの家だけは狼でも壊すことができません。そこで狼は煙突からの侵入を試み、グツグツと沸いた鍋の中に落ちてしまいました……めでたし、めでたし。

さて、今回は『三匹の子豚』をモデルに「火災保険」について分かりやすく解説しましょう。

レンガの家は「T構造」、木の家は「H構造」

火災保険は対象となる建物の「構造」や「地域」によって保険料が変わります。さらに該当物件の「用途」によっても違ってくるのです。たとえば物件の「用途」は下記の4つとなります。

(1)住宅物件
(2)一般物件
(3)工場物件
(4)倉庫物件

三匹の子豚の家はいずれも「住宅物件」となります。この「住宅物件」は、さらに「M構造」「T構造」「H構造」の3つに分かれます。具体的には以下の通りです。

・M構造:鉄筋コンクリート造のマンション
・T構造:鉄筋コンクリート造の建物、鉄骨造の建物、2×4工法の建物、プレハブ住宅
・H構造:在来木造建物

『三匹の子豚』でいうと、二番目の子豚の木の家はH構造、三番目の子豚のレンガの家はT構造と見なされます。

わらの家でも火災保険に入れるの?

ここで問題です。一番目の子豚のわらの家は、何構造になるのでしょうか? そもそもわらの家でも火災保険に入れるのでしょうか?

損保ジャパン日本興亜の広報担当者に問い合わせてみたところ、意外にもわらの家でも火災保険に入れるということでした。広報担当者によると「建物が土地に定着し、屋根および柱もしくは壁を有するものであれば、火災保険に入れますよ」とのこと。また、わらは木と見なされるのでH構造(在来木造建物)に分類されます。

ちなみに「燃えにくい順」でいうとM構造、T構造、H構造となります。ですから『三匹の子豚』が火災保険に加入した場合、三番目の子豚(T構造・レンガの家)の保険料が最も安くなります。

三匹の子豚の家が北海道、東京、九州にあったら?

ところで、『三匹の子豚』はそれぞれ走って逃げ込むことができるほどお互いの家が近かったのですが、もし三匹の家が北海道、東京、九州にあったとしたらどうでしょう?

実は火災保険料は、住んでいる都道府県によっても変化するのです。理由は「自然災害が発生する頻度」や「被害の程度」そして「住宅密集度による延焼リスク」等が異なるからです。たとえば、北海道や日本海側では雪害のリスクが高まるほか、九州や四国などでは台風被害のリスクが高くなるといった地域差があります。また、東京都のような大都市では住宅の密集地域が多く「延焼リスク」が高くなります。

同じ条件で火災保険に申し込んでも、建物のある地域(都道府県)によって保険料は変わってくるのです。

火災保険・地震保険は年内に契約するのがお得

先月、損害保険算出機構は火災保険の算出基準となる「参考純率」を平均5.5%引き上げると発表しました。近年、自然災害の増加で保険料の支払いが増加しているためです。この「参考純率」の引き上げにより、2019年から損保各社は火災保険の保険料の値上げを実施する見込みです。さらに2019年には地震保険の保険料も全国平均で約3.8%引き上げられます。来年は火災保険と地震保険の保険料がダブルで引き上げられますので、加入を検討している人は年内に契約するのがお得といえるでしょう。

文・長尾義弘(NEO企画代表、ファイナンシャル・プランナー)/ZUU online
 

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