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2020.9.6

【連載#2】銀座老舗テーラーの若旦那がいざなう「オーダースーツ」入門

(写真=ANA Financial Journal 編集部)
(写真=ANA Financial Journal 編集部)
ビジネスパーソンの「戦闘服」ともいえるビジネススーツ。ある程度のポジションに就いたら、そろそろ自分の体型にフィットしたオーダーメードのスーツをビシッと着こなしたいもの。では、実際にスーツをフルオーダーした場合にはどんなプロセスが必要なのでしょうか。銀座で80年の歴史を持つオーダースーツの老舗「銀座英國屋」の3代目社長に順を追って解説してもらいましょう。まずはプロセスの始まりとなる「カウンセリング」と「生地選び」について確認します。

通常3回の来店でオーダースーツが完成

銀座英國屋でスーツをフルオーダーする場合、通常、下記のようなプロセスを経て完成となります。

▽フルオーダースーツのオーダープロセス
(1)カウンセリング
(2)生地選び
(3)デザインの選択
(4)採寸
(5)(型紙・仮縫い品作成)
(6)仮縫いによる体型補正
(7)(型紙修正、裁断、縫製)
(8)試着
(9)納品

通常、初回の来店時に(1)~(4)、3回目に(6)、3回目に(8)を行い、完成品をそのまま持ち帰ります。

フルオーダーは通称「ビスポーク」(「be-spoken=話し合う」を由来とする英語)と呼ばれるように、顧客と担当者がよく話し合うことにより、作り上げていく完全注文生産です。個々の顧客に合わせて採寸し、そのサイズをもとに型紙を起こし、仮縫いを経て、生地を裁断、縫製して完成させます。

「私どもでは、特に初回ご来店時のカウンセリングに力を入れ、じっくり時間をかけてお話をお聞きすることにしています」。

顧客とのカウンセリングの様子を話してくれた銀座英国屋三代目社長の小林英毅さん。担当するスタイリストが、顧客のスーツ着用時のイメージを正確に受け止めるべく、時間をかけてカウンセリングを行っていると説明します。

「お客様のご職業やお立場をはじめ、着用する用途やシーン、『周りからこう思われたい』といったご要望まで、差支えのない範囲でお聞きしていきます。そのほか、普段お困りのことや疑問点などにもできるだけお答えするようにしています」。

フルオーダースーツの完成度と着心地感の高さは、この丁寧なカウンセリングに裏付けられているといえます。

 

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300点以上の現物が揃うのは老舗ならでは

続くフルオーダーのプロセスとして、生地選びに進みます。担当のスタイリストがカウンセリングした内容をもとに、候補となる生地をいくつか選んで提示し、検討します。銀座英国屋では、スーツ用に約300種類の現物の生地に加え、30冊以上の各社ブランド生地見本帳の中から、自由に選ぶことができます。

その多くが英国やイタリアなどヨーロッパからのインポート生地ですが、中には英國屋オリジナルとして、老舗服地メーカーであるドーメル社、ボワーローバック社と共同開発したチャコールグレーや濃紺のスーツ地、また伝統的な低速織機で丁寧に織り上げた尾州毛織物のオリジナル礼服地なども用意しています。

見本帳を合わせれば合計1,200種類以上という生地が揃っているのは、やはり1940(昭和15年)創業という老舗テーラーならではの強みです。

オーソドックスなのは紺やグレーですが、同じ無地でもその濃淡や織り方、素材の違いなどで、かなりのバリエーションになります。また、一口にストライプといっても、その幅や色使いなどによって印象が変わります。

現物の生地は実際に手に取って手触りを確かめられるほか、肩に掛けて顔映りや相性を鏡で確認することができます。生地を並べて見比べながら絞り込み、最終的に1つを選びます。

「生地もこれだけ多いとなかなか決められないというお客様もいらっしゃいますが、そこは経験豊富なスタイリストが対話の中でニーズやお好みをくみ取りながら、最適なものを選んでいただけるよう、サポートさせていただきます」(小林さん)

フルオーダースーツづくりのはじめのプロセスである、カウンセリングと生地選び。やはり信頼できるスタイリストに頼る部分も大きいようです。

英國屋代表取締役社長 小林英毅さん
銀座英國屋ホームページ
https://service-eikokuya.jp/

 

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