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2020.5.5

【連載#3】芸能人お抱えスタイリストが指南!「デキる男のビジネファッション入門」

ビジネスを円滑に進めたいなら、まず相手から信頼してもらうことが必要ですが、そのカギを握るのが第一印象、そしてそれを大きく左右するのが、見た目の装い=ファッションです。いくら「中身で勝負」といっても、見た目が相手に与える影響は意外と大きいもの。とりわけ年齢や地位が上がれば上がるほど、その重要性は増していきます。TPOやマナーにそぐわない格好をしていては、それだけでマイナスの評価が下されてしまいます。そこで、著名人のスタイリングを多数手がけるベテランスタイリスト・高野いせこさんに、失敗しないビジネスファッションのポイントを伺いました。
 

靴とベルトの色は同じにするのがセオリー

ビジネスパーソンのファッションを語るうえで、欠かせないのが足元。日本でも「足元を見られる」という言い方がありますが、海外のホテルやレストランでは、客の足元を見て対応を変えることもあるといわれるほどです。世界のエグゼクティブやファッション通は、服よりも靴にお金や手間をかけるともいわれています。

ビジネススーツに合わせる靴は、やはり革製のビジネスシューズ。特に公式な場では、ストレートチップやプレーントゥなど、紐を結ぶタイプの靴が基本です。穴飾りのついたウィングチップやバックルで留めるモンクストラップなどは、ややカジュアルな印象に。ローファーやデッキシューズ、スニーカーはスーツには不向きで、カジュアルスタイルに合わせます。

色はスーツの色にもよりますが、基本的には黒、次いで茶色、紺など。茶色は濃いほどフォーマル感が強く、赤みの強い赤茶色や、黄色がかったキャメルなどは公式感が薄れます。素材は表革がメインで、裏革のスエードはややカジュアルになります。

そして、ぜひ覚えておきたいのが、「靴とベルトは必ず色を合わせる」という点。靴が黒なのにベルトが茶色では、全体の統一感がなく、せっかくの装いも台無しです。同じ茶系でも、濃い茶色と黄色が強いキャメルでは、イメージが異なります。できれば、靴を選ぶ際に、ベルトも一緒に選ぶとか、逆にベルトを持参して同じ色の靴を探すなど、常にセットで考えると確実でしょう。

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意外と目につく靴下は、目立たない色に

足元で意外と目が行くのが、パンツの裾と靴の間から小さく覗く靴下の存在です。どうせ見えないからと、白や派手な色、模様入りなどの靴下を履いている人を見かけることがありますが、意外と目立ち、ダークスーツには合いません。スーツと一体に見えるように目立たない紺や濃いグレー、茶色のものを選ぶのがベターです。

ちなみに、特定の業種や職種の人を除き、ビジネススーツも靴下も黒はNG。黒のスーツや靴下は、冠婚葬祭用のみと考えておきましょう。なお、脚を組んだとき、靴下の上からすね毛が見えてしまうのは、紳士としてなんとも見苦しいので避けたいもの。脚を組む癖のある人は、できれば長めの靴下を選ぶようにするといいでしょう。
 

身に着けるものが、クラスを判断される材料に

ビジネススーツに合わせるバッグは、やはり革製のビジネスバッグが最適です。色は靴に合わせ、黒や茶系、紺から選ぶのが無難です。合成皮革は時間とともに劣化します。たまに経年劣化ではげかけた合皮バッグを持つ人を見かけますが、それだけで印象が悪くなります。革製バッグはきちんと手入れすれば長く使えますし、経年変化でいい味わいが出るので、長い目で見れば賢い選択です。

最近では、背負うリュックタイプや斜め掛けのボディバッグなどを合わせる人もいますが、いずれも公式のスーツスタイルにはそぐわない、カジュアルなものです。保守的な会社や年齢層の人たちからはいい印象を持たれない場合もあるので、注意しましょう。

財布や名刺入れなども、意外と目につくものなので、革製のいいものを揃えたいところです。中にはあえて財布を持たないという人もいるようですが、スーツのポケットから現金を出し入れする姿は、「デキるビジネスパーソン」からはほど遠いものです。

また、時計も公式なビジネスの場にふさわしいのは、品格のある革ベルトの時計です。大ぶりのダイバーズウォッチは、袖口のラインを崩しますし、公式の場には不向きです。特別、有名ブランドの高価な時計をつける必要はありませんが、身に着けているものでその人のクラス感やレベルをジャッジされることは多いものです。安物をつけて低く値踏みされるくらいなら、いっそのこと外しておいた方がよいという判断もあるのではないでしょうか。

構成・文/塩田真美

高野いせこ さん/スタイリスト
歌舞伎俳優の故・中村勘三郎氏、タレントの関根勤氏の専属スタイリストとして活躍し、元プロ野球選手・タレントの長嶋一茂氏のCM衣装を手掛けるなど、数多くの芸能人、音楽家などの衣装を30年以上にわたり担当。1998年頃から一般企業のエグゼクティブのための服装演出を手掛ける「外見リスクマネジメント」を提唱。国内トップ企業のエグゼクティブや管理職へのファッションアドバイスを提供し、企業関係者向けの講演などを行う。現在、主宰する「IT’s STYLING OFFICE」で、男女問わず個人向けに「パーソナル・ファッションコーディネート」を展開し、ショップに同行してコーディネートの提案やアドバイス、カウンセリングなどを行う「ショッピング・コンサルティング」も受け付けている(全身コーディネート5万円~)。
 

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