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2020.5.3

【連載#2】芸能人お抱えスタイリストが指南!「デキる男のビジネスファッション入門」

ビジネスを円滑に進めたいなら、まず相手から信頼してもらうことが必要ですが、そのカギを握るのが第一印象、そしてそれを大きく左右するのが、見た目の装い=ファッションです。いくら「中身で勝負」といっても、見た目が相手に与える影響は意外と大きいもの。とりわけ年齢や地位が上がれば上がるほど、その重要性は増していきます。TPOやマナーにそぐわない格好をしていては、それだけでマイナスの評価が下されてしまいます。そこで、著名人のスタイリングを多数手がけるベテランスタイリスト・高野いせこさんに、失敗しないビジネスファッションのポイントを伺いました。
 

他社訪問の機会が多い人は、社を代表するつもりで

内勤もさることながら、営業や打ち合わせなどで他社を訪れる機会の多い外回りのビジネスパーソンにとって、ファッションの重要性はとりわけ大きいものとなります。訪問先の人たちにとっては、それが来社した本人だけでなく、所属している会社全体の印象を評価する要素になり得るからです。

大げさだと思われるかもしれませんが、社内では常識だと思えることでも、他社で通用しないことはたくさんあります。最初にお伝えしたように、ビジネスファッションの基準や許容範囲は業種や企業風土などによっても異なります。昔ながらのお堅い金融業界と新興のIT業界とでは、自ずと違ってきます。

でも、だからこそ、社内では「これくらいでOK」と思っていたのに、訪問先では「失礼」「NG」と思われ、自分だけでなく、会社の評価を下げてしまうケースもないとはいえません。訪問先でいきなり上席の人に紹介されることもあります。そのため、どこに出て、誰に会っても恥ずかしくないマナーとルールを知っておくことが肝心です。常に「自分は会社を代表しているのだ」という自覚を持って臨む必要があるでしょう。

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濃紺スーツと白シャツはビジネスの鉄板スタイル

外回りのビジネスパーソンにとって、最も重要な要素は「清潔感」です。清潔感のない人間は、それだけで「自己管理のできない人」という印象を与え、言葉にも説得力が欠けてしまいます。

ビジネススーツに合わせるシャツは、公式な場であればあるほど、清潔感あふれる白が基本となります。濃紺のスーツに白いシャツの取り合わせは、どこに出ても恥ずかしくない、オンビジネスでの鉄板スタイルといえるでしょう。

スーツの衿元のVゾーンは、全体の印象を決定づける部分です。シャツの衿の形は、着る人の顔の大きさや形によって似合うタイプが異なります。以前より衿先がワイドなタイプのバリエーションが増えていますが、顔の大きな人があまりワイドなものを選ぶと、より顔が大きく見える傾向があります。逆に、顔の細い人が衿先の細いタイプを選ぶと貧相に見えがちです。いろいろ試して、自分に合ったタイプを見つけるといいでしょう。

幸い白いシャツはネクタイの色や柄を選びません。公式感の強い場には、無地や、遠目には無地に見える小さな模様の小紋のネクタイが適しています。大柄とか個性的な色使いのものは不向きです。また、海外ではストライプタイが出身大学や所属団体を示すケースも多く、誤解を招く可能性があるので、できれば避けた方が無難でしょう。

なお、白いシャツは汚れが目立ちやすいので、衿元や袖口の汚れや黄ばみには要注意。常に清潔さをキープしましょう。なお、着る前にシャツの衿や袖の内側部分にベビーパウダーをつけておくと、汚れがつきにくく、汗も抑えられます。

汗や加齢臭はご法度。身だしなみにも気をつけよう

移動中にかく汗や、年齢に伴う加齢臭は、相手に不快な印象を与えます。ある調査では、朝いくらシャワーを浴びても、午前中には加齢臭が発生してしまうそうです。夏はもちろん、冬場でも電車の中や建物内は暖房で意外と暑いことが多く、移動中にひと汗かいてしまい、自分でも匂いが気になるという人も多いのではないでしょうか。だからといって、最近流行りの柔軟剤や香水でごまかそうとすると、余計匂いが混ざって逆効果という指摘もあります。まずは制汗剤などで事前に予防し、汗をかいてしまったら携帯用のふき取りシートなどで小まめにふき取りましょう。その際、いずれも無香料のものを選ぶようにします。

また、スーツの歴史を紐解くと、シャツはもともと下着だったので、本来その下に下着やTシャツを着ることはあり得ませんが、あえて汗取り用に下着を着るというのも一つの方法です。最近では、防臭効果や吸汗効果のある機能性下着なども売られているので、利用するといいでしょう。その際、白いシャツの下に白い下着を着ると、その形がくっきりと見えてしまうので、目立たないベージュ色の下着を選ぶのがポイントです。

汗だくのまま人に会うのはやはり失礼ですし、気が引けます。会社のロッカーに着替え用のシャツを1枚置いておけば、必要に応じて着替えられるので便利です。

構成・文/塩田真美

高野いせこ さん/スタイリスト
歌舞伎俳優の故・中村勘三郎氏、タレントの関根勤氏の専属スタイリストとして活躍し、元プロ野球選手・タレントの長嶋一茂氏のCM衣装を手掛けるなど、数多くの芸能人、音楽家などの衣装を30年以上にわたり担当。1998年頃から一般企業のエグゼクティブのための服装演出を手掛ける「外見リスクマネジメント」を提唱。国内トップ企業のエグゼクティブや管理職へのファッションアドバイスを提供し、企業関係者向けの講演などを行う。現在、主宰する「IT’s STYLING OFFICE」で、男女問わず個人向けに「パーソナル・ファッションコーディネート」を展開し、ショップに同行してコーディネートの提案やアドバイス、カウンセリングなどを行う「ショッピング・コンサルティング」も受け付けている(全身コーディネート5万円~)。
 

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