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2020.5.1

【連載#1】芸能人お抱えスタイリストが指南!「デキる男のビジネファッション入門」

ビジネスを円滑に進めたいなら、まず相手から信頼してもらうことです。そのカギを握るのが第一印象、そしてそれを大きく左右するのが、見た目の装い=ファッションです。いくら「中身で勝負」といっても、見た目が相手に与える影響は大きいもの。とりわけ年齢や地位が上がれば上がるほど、その重要性は増していきます。TPOやマナーにそぐわない格好をしていては、それだけでマイナスの評価が下されてしまいます。そこで、著名人のスタイリングを多数手がけるベテランスタイリスト・高野いせこさんに、失敗しないビジネスファッションのポイントを伺いました。
 

スーツはブリティッシュスタイルがグローバルスタンダード

ビジネスパーソンにとって、毎日着るビジネススーツはいわば「戦闘服」。TPOやマナーにそった清潔感のある装いは、着る人に品格や自信をもたらし、相手に信頼感や安心感を与えます。それは、単に「おしゃれ」になるということではありません。最低限のマナーやルールを心得て臨む必要があります。

ビジネススーツには大きく分けて①ブリティッシュ、②アメリカン、③イタリアンの3種類のスタイルがあります。①はカチッとしたオーソドックスな形で、②はゆとりのある直線的なライン、③は身体に沿った曲線的なラインです。業種や企業風土、職位、出向く場によっても多少違いは出てきますが、グローバルスタンダードといえるのは、やはり②や③の原型ともいえる①のブリティッシュスタイルです。いずれにしても、極端なデザインのものを選ぶと、相手に警戒感や不信感を与えかねません。

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スーツはサイズが命。まず肩が合っているかをチェック

ビジネススーツを着る際、最も気を使いたいのが「サイズ感」。「ジャストサイズ」のものを選ぶのが鉄則です。

「スーツは肩と胸で着る」ともいわれるように、まず肩から胸にかけてフィットしていることが重要です。昔は肩パットが厚く、大きめのものを着るのが流行った時期もありましたが、今は身体のラインに沿ったデザインが主流です。あまり型の古いもの着ていると、「昔のものを引っ張り出して着ている残念な人」という印象を与えてしまいます。レディースに比べるとメンズは流行の変化がそれほど大きくないので、頻繁に買い替える必要はありませんが、「一昔感」が出る前に適宜アップデートしていく必要があるでしょう。
 

既製品はサイズ直しが当たり前。購入時に依頼を

肩だけでなく、裄丈や身幅、身丈、袖丈、パンツの裾なども同様に、自分の身体のサイズにジャストフィットしたものを選びましょう。楽だからといってサイズの大きなものを着ていると、不格好です。特にやせている人がオーバーサイズのものを着ていると、より貧相に見えるので要注意です。

一方、身幅がパンパンで、常に上着のボタンを外して着ている人を時々見かけますが、これはNG。座っているとき以外は、ボタンをかけるのがマナーです。その余裕がないのなら、部分的にサイズを直す必要があります。袖丈の長さも意外と気になるものです。長すぎるとだらしなく、短すぎるとツンツルテンで、いずれもバランスが悪く見えてしまいます。

パンツの裾の長さは、昔はある程度余裕を持たせた「ワンクッション」が基本でしたが、今はそれより短い「ハーフクッション」か「ノークッション」が主流です。あまり長くして裾がもたついていると、かえって脚が短く見えるので、気をつけたいところです。試着の際は実際にスーツに合わせる靴を履いて、長さを決めるようにするといいでしょう。

なお、既製品の場合、どこかに合わせるとどこかが合わないということが往々にしてあります。購入前に試着した段階で、ショップスタッフに見てもらいながら各所チェックし、合わない部分はパンツの裾上げと同時に、その場で「お直し」に出すことをおすすめします。「とりあえず買って、様子を見て後から…」などと後回しにしていると、サイズの合わない状態のまま、ずっと着てしまうことになりかねません。既製品はもともとサイズ直しが当たり前と考え、購入時には割安で直せるところも多いので、利用しない手はありません。

サイズに合わせて誂えるオーダーも選択肢に

自分のサイズに合わせて誂えるオーダーなら、最初に採寸し、全体の形や細部の仕様も選べるので、ジャストサイズで好みのものを揃えることができます。最近では、それほど高額ではないイージーオーダーを扱う店も増えており、昔よりは身近なものとなりつつあります。ただ、価格の安さは主に生地の質や縫製のレベルを反映しています。せっかくオーダーするなら、ある程度の質を確保しているところで作った方が、安心感があるのではないでしょうか。

なお、百貨店や有名専門店などでは、購入してから数年たっていても、サイズ直しをお願いできるところもあります。体形が変わってきつくて着られないものなどがあれば、事前に店に可能かどうかを確認し、フィット感を再度チェックして、サイズ直しをして着るという方法もあるでしょう。

構成・文/塩田真美


高野いせこ さん/スタイリスト
歌舞伎俳優の故・中村勘三郎氏、タレントの関根勤氏の専属スタイリストとして活躍し、元プロ野球選手・タレントの長嶋一茂氏のCM衣装を手掛けるなど、数多くの芸能人、音楽家などの衣装を30年以上にわたり担当。1998年頃から一般企業のエグゼクティブのための服装演出を手掛ける「外見リスクマネジメント」を提唱。国内トップ企業のエグゼクティブや管理職へのファッションアドバイスを提供し、企業関係者向けの講演などを行う。現在、主宰する「IT’s STYLING OFFICE」で、男女問わず個人向けに「パーソナル・ファッションコーディネート」を展開し、ショップに同行してコーディネートの提案やアドバイス、カウンセリングなどを行う「ショッピング・コンサルティング」も受け付けている(全身コーディネート5万円~)。

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