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2020.5.8

【連載#3】なぜ富裕層はこの趣味に走るのか?

(写真=三枝裕介さん)
真っ白なクルーザーに美女を乗せ、冷えたシャンパンで乾杯。ハリウッドの映画などで富裕層の代名詞としてたびたび登場するクルーザー。いかにもお金がかかりそうな趣味ですが、実際にどの程度のコストが必要なのでしょうか?また、クルーザーならではの魅力とは?クルーザーのオーナーに取材しました。
 
なぜ富裕層はこの趣味に走るのか?
【#1】馬主編
【#2】時計編
【#3】クルーザー編
【#4】カジノ編

クルーザーはキャッシュでの購入が基本。停泊代は月10万円程度

気の合う仲間を集めて、夏の花火大会に向けてクルーザーを出航させる。船上でつくった料理と各自が持ち寄ったシャンパン、頭上には視界には収まりきらないほどの大輪の花火が次々と打ち上げられる。

誰もが憧れるこんな光景ですが、マイクルーザーを所有するのはなかなかハードルが高いのも事実です。法人所有などによる節税効果も高いようですが、実際に所有している人はそう多くないでしょう。商用船を除いて東京一の出航回数を誇るdumbo号のオーナー、尾崎憲一さんにお話を伺いました。

――クルーザー本体の価格に加えて、ランニングコスト等、クルーザーを所有するにはどの程度のお金が必要なのでしょうか?

クルーザーの価格はそれこそ“ピンキリ”です。私の船は46フィートの「グランドバンクス」という船で、約1億8000万円でした。一般的に船はローンが組めないことも多く、キャッシュ払いが基本です。私も「買えたらいいな」と思っていたところに、偶然にも会社を売却した代金が入金されたんです。相談もなく買ったものですから、当時の副社長にずいぶんと呆れられたのを覚えています。停泊代金は私が停めている夢の島マリーナで月10万円程度(税別)。ただ、この10万円には電気代や水道代も含まれています。そう考えると東京港区など都心の駐車場とさほど変わりはありません。なかには、「この人、船に住んでいるんじゃないか」と思うほどのオーナーもいらっしゃいます。燃料は軽油を使うのですが、船は道路を走らないため、道路整備の財源として課せられる軽油取引税が免除されます。一般的な軽油価格の6掛け程度でしょうか。一番の出費といえば、やはり修理代ですね。昨年夏もエンジンにトラブルがあり、約800万円が修理代で消えてしまいました(笑)。

――富裕層の方はプライベートジェットやセスナなど、飛行機を所有する方も多いようですが、飛行機にはない、クルーザーの魅力はどんなところでしょうか?

私も知人の経営者が所有するセスナに乗せてもらったことがあります。それなりに楽しかったのですが、狭い機体に閉じ込められて、エンジン音で会話もロクにできません。1時間程度のフライトのあとは、飲酒検査。それが終わって、ようやく街の酒場で乾杯といった感じでした。でも、クルーザーなら、船長以外はアルコールOK。出航時に乾杯し、ゆったりとクルージングと会話を楽しみます。目的地についたら、アンカーを下ろしてまた乾杯。最低でも半日間はクルーザーの中で過ごすのですから、親密度も自然と高まります。
 

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――尾崎さんは毎年、東京一出航する船長だそうですが、これまでのクルージング回数はどれくらいになるのでしょうか?また、思い出に残っているクルージングはありますか?

2006年から2019年までで合計530回も出航しました。船を出すのは5月から10月くらいなのですが、この期間はほぼ毎週末、船に乗っていますね。どのクルージングも印象的でした。快晴の日はもちろんですが、海が荒れている日もそれなりにスリリングで楽しいものです。船を持っていてよかったと思うのは、やはり夏の花火大会。これを見に行くためにクルーザーを買ったといっても過言ではありません。昨年は、「空のF1」と形容されるエアレースを見に行きました。それ以外では、毎年、泊まりがけで伊豆半島東方沖に浮かぶ初島までロングクルーズに出掛けています。クルーザーの所有には確かにお金はかかりますが、それ以上の感動と出会いがあると自分に言い聞かせています(笑)。


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