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2019.12.19

世界の富裕層にフィランソロピー(寄付文化)はなぜ根付くのか

(画像=Vicki L. Miller/Shutterstock.com)
(画像=Vicki L. Miller/Shutterstock.com)
欧米の富裕層には、フィランソロピーと呼ばれる寄付文化が根付いています。実際、富裕層の中には収入が少ない頃から寄付に取り組む人もいます。今回はフィランソロピーの概要と、富裕層がフィランソロピーに取り組む理由について解説します。

フィランソロピーとは何か?

フィランソロピーとは、博愛精神に基づいて、利他的活動や奉仕活動などを行うことを指します。語源はギリシア語の「フィリア(愛)」と「アンソロポス(人類)」で、他者を思いやる気持ちが根底にあることが条件です。

フィランソロピーは、日本ではまだあまりなじみのない言葉です。「慈善活動や寄付とどう違うの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

確かに、フィランソロピーの具体的な行動にフォーカスすれば、慈善活動や寄付として表れることもあります。しかし、フィランソロピーとはそういった行動だけでなく、その奥にある思想を含めて表現する言葉です。

フィランソロピーは社会課題の解決を目指す

例えば、今はあまりスポットライトを浴びていないとある活動に対して、社会的な意義を見出して支援することも、フィランソロピーに基づいた行動です。個人がより良い社会を目指し、将来的に予測される社会の課題を先回りして解決するなど、フィランソロピーは単なる慈善活動や寄付を超えた行動も内包する概念です。

欧米では、フィランソロピーを行う人をフィランソロピストと呼びます。また、フィランソロピーの主体は個人だけでなく、企業である場合もあります。

フィランソロピーの支援先は、人々の幸福や健康に寄与するものであれば、分野を問いません。慈善活動・教育活動・美術・音楽・宗教など、さまざまな分野が該当するでしょう。

マイケル・ジャクソン氏やビル・ゲイツ氏なども著名なフィランソロピスト

マイクロソフト創始者のビル・ゲイツ氏
(写真=Frederic Legrand - COMEO/Shutterstock.com)
マイクロソフト創始者のビル・ゲイツ氏 (写真=Frederic Legrand - COMEO/Shutterstock.com)
マイケル・ジャクソン氏は慈善活動家としても知られており、チャリティに寄付した金額は5億ドル(約500億円以上)といわれています。「最も多くの慈善団体(39団体)をサポートしたポップスター」として、2000年のギネスブックにも掲載されました。チャリティコンサートなども積極的に行っていました。

マイクロソフト創始者のビル・ゲイツ氏も、フィランソロピーに根ざした活動を徹底して行っている実業家です。妻のメリンダ氏とともに「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を作り、発展途上国の支援、世界の保健衛生の改善など、多方面にわたる活動を行っています。

ビル・ゲイツ氏が大切にするのは、「結果を出す」慈善活動という実業家ならではの発想です。2019年10月には、今後10年間で男女平等を推進するため10億ドル(約1,070億円)を寄付すると発表しました。

アメリカの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏も、フィランソロピーに深い関心を持つ人物の一人です。ビル・ゲイツ氏と仲がいいことでも知られるウォーレン・バフェット氏は、2000年以来460億ドル(約5兆81億6,000万円)もの金額を寄付に投じています。
 

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日本でフィランソロピーを始めるには?

フィランソロピーを始めようと思っても、具体的に何をすればいいか悩む人も多いのではないでしょうか。

日本には、日本フィランソロピー協会があります。はじめはこういった団体に所属し、フィランソロピーのさまざまな活動を知っていくのも一つです。

難病患者のQOL向上を目指す支援活動や、給付型奨学金制度、虐待・DV・外国にルーツがあるといったことで悩む子どもたちのサポートなど、日本の有名企業が数多くのプログラムを実施しています。2018年の企業フィランソロピー大賞では、資生堂やパナソニックも入賞しています。

また、協会に属さずとも個人でできる慈善活動もたくさんあります。代表的なものは、募金やボランティア活動です。最近では、クラウドファンディングで資金を集め、環境保護や貧困対策に取り組む団体もあるため、関心のあるクラウドファンディングを探して資金を投じるのもいいでしょう。


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