ライフスタイル
-
2019.10.10

鳴門海峡の渦潮近くで育つ「淡路島3年とらふぐ」を味わう

(写真=福良漁協協同組合の組合長 前田若男さん)
(写真=福良漁協協同組合の組合長 前田若男さん)
おいしい高級フグを産地で味わう、これほどぜいたくなことはありません。国内でフグの養殖を行う地域は数多くありますが、特別なフグを味わいたいのなら、ぜひ兵庫県淡路島に足を運んでみましょう。
今回は「淡路島3年とらふぐ」の生産者であり、福良漁協協同組合の組合長でもある前田若男さんに、「淡路島3年とらふぐ」の魅力についてお話を伺いました。

「淡路島3年とらふぐ」とは

(写真=3年トラフグ)
(写真=3年トラフグ)
淡路島の南部にある南あわじ市福良(ふくら)では、トラフグの養殖を営む複数の生産者が協力し、「淡路島3年とらふぐ」を養殖、出荷しています。通常、養殖のフグが出荷されるまでの期間は2年ですが、「淡路島3年とらふぐ」はあえて養殖期間を1年のばして大きく育て、食べ応えのあるフグを生産しています。

3年養殖で体も大きく身も詰まったトラフグに

(写真=下から、1年2年3年トラフグ)
(写真=下から、1年2年3年トラフグ)
「淡路島3年とらふぐ」を生産するまで、福良もそのほかの地域と同様に2年ものの養殖トラフグを出荷していました。ところが1990年代後半ごろから、養殖場の増加によってフグの生産過剰や外国産の出まわりにより相場価格が下落してしまいます。そのような状況の中で、ある年、福良の2年養殖フグの成長が悪かったことから出荷を見送り、思い切ってさらに1年育成してみたところ、想像以上によい仕上がりのトラフグに育ったのだそうです。

通常の養殖トラフグよりも1年長く育成したトラフグは、体も大きく身も詰まっていて、より天然ものに近い仕上がりになっていました。このトラフグを食べた淡路島の飲食店や旅館などがその味の違いに驚き、3年養殖のトラフグを求めたことから増産に踏み切ったそうです。

初めは小さな個体だけを3年間養殖していましたが、今ではすべてのトラフグが3年ものです。2年ものよりも技術が必要で育成にコストがかかり、越冬できない個体もあるなどのリスクはあります。しかし、「淡路島3年とらふぐ」はその味と希少性で価値が高く、需要も多いといいます。

また、各種メディアで取り上げられて認知度も向上し、今では冬の淡路島の名物として観光客の誘致にも大きく貢献しています。

鳴門の渦潮と瀬戸内海の低い水温でおいしくなる

(写真=養殖場の様子)
(写真=養殖場の様子)
「淡路島3年とらふぐ」の養殖場は、鳴門海峡の渦潮の近くにあります。渦潮の近くは潮の流れが速く、その中で育つトラフグは筋肉が発達してよく身が引き締まっています。また瀬戸内海の低い水温で育つフグは温暖な地域で養殖されるフグよりも成長が遅い反面、身が詰まっており、噛めば噛むほどうまみを感じられるのも特長です。

渦潮の近くは、その流れによって海底の栄養分が巻き上げられ、海水はミネラル分を多く含んでいます。地の利を活かした天然の漁場で養殖されたトラフグは、美食家なら一度は食べておきたい逸品です。

「淡路島3年とらふぐ」のおいしい食べ方は

(写真=ふぐ刺し)
(写真=ふぐ刺し)
「淡路島3年とらふぐ」のおいしさを堪能したいのなら、まずはオーソドックスにてっさやてっちりなどでフグそのものの味を確かめてみましょう。弾力と3年ものならではのうまみ・甘みを強く感じられます。

地元の新グルメ、「美福鍋(みふくなべ)」も味わってみたい一品。美福鍋は「淡路島3年とらふぐ」の身とふぐ皮、それに淡路島の特産品であるレタスを鍋の具材に使用したヘルシーな鍋です。シャキシャキのレタスにとらふぐの身やコラーゲンたっぷりのふぐ皮を包み、ポン酢ジュレをのせていただきます。
 
(写真=てっちり鍋)
(写真=てっちり鍋)
あっさりとしていていくらでも食べられる美福鍋は、淡路島のホテルや旅館、飲食店、道の駅で食べることができます。
 

こちらもおすすめ
一度は味わってみたい。世界の高額ワインベスト5!
日本人の心のふるさと、伊勢神宮へ行こう

偶然が重なり生まれた養殖フグ。特別な味を現地で楽しもう

偶然が重なって生まれたブランドフグですが、今ではその味を確かめに島を訪れる観光客が後を絶たないほど人気なのだそうです。一般の養殖フグよりも1年長く育成を続けるためには、確かな技術も必要です。「淡路島3年とらふぐ」の生産者たちは、生産技術の向上に日夜取り組んでいます。

2年ものよりも大きく、価値が高いのが「淡路島3年とらふぐ」です。今度の冬は、ここにしかない高級な味を確かめに淡路島へ出かけてみてはいかがでしょうか。
 

>>その他のおすすめ記事
50代男性が始めておきたい、素敵な休日を過ごすための趣味5選
気分はまるでリアル海底2万マイル!次の旅行は潜水艦ツアーで行こう
東京から成田空港までを21分で移動!「ヘリコプターチャーター」という選択肢
満員電車と遅延を避けて快適な通勤をするためのサービス4つ
世界の「企業経営者の愛車5選」 バフェットが愛した日本車とは?

NEXT 阿蘇市観光協会がすすめる!ダイナミックな写真が撮れる阿蘇山の映えスポット PREV 大人も楽しめるアウラニの魅力

関連記事