投資・資産運用
-
2019.5.12

「町屋」「古民家」投資って実際のところどうなの? 物件価格やリターンは?

(写真=iPhoto-Thailand/Shutterstock.com)
(写真=iPhoto-Thailand/Shutterstock.com)
最近では、日本の伝統的な建物である町屋や古民家を活用して、リターンを得るビジネスが広がっています。一般的なマンションやアパートの飽和状態が強まる中、この分野に興味があるという方も多いのではないでしょうか。町屋、古民家のメリット&デメリット、実際に活用した場合の家賃例などを解説します。

町屋や古民家に該当するのはどれくらい古い建物なのか

町屋、古民家が古い住宅ということは皆さんご存じだと思いますが、具体的にどれくらいの築年数の建物を指すのでしょうか。

町屋の定義はさまざまですが、明治-昭和初期頃に建てられた、通りに沿って軒を連ねる家というのが一般的です。単に古いだけでなく、建物そのものに伝統的な日本人のライフスタイルや考え方が色濃く反映されている点に価値があるといえます。

一方、古民家の定義は一般的に建築後、50年以上経過したものとされます。全国古民家再生協会では、昭和25年の建築基準法の制定時にすでに建てられていた伝統的建造物の住宅と定義しています。

これらの主な活用方法は、貸屋、カフェ、民泊施設、オフィス&コワーキングスペースなどです。若者、女性、外国人などを中心に、新しい建物にない趣を好む方々が大勢います。とはいえ、町屋、古民家なら簡単にリターンが得られるというわけではありません。インバウンドが好調エリアなら民泊、若い世代が増えているエリアなら貸屋など、ニーズにもとづく用途設定が必須です。

年数が経っても変わらない価値などのメリット

町屋や古民家へ投資するメリットとしては「希少価値による有利な経営環境」が挙げられます。不動産投資の世界では空室状態のストック物件が増え続けて過当競争が激化しています。しかし、歴史のある町屋や古民家は新しく建てられないため希少価値があります。そのため、一般のマンションやアパートとは一線を画す、有利な環境での経営がしやすいと考えられます。

町屋や古民家は入居者を確保しやすいだけでなく、売却でも有利といわれます。一般の建物は古くなれば取引価格が落ちていきます。しかし、町屋や古民家は古いことが価値であり、年数が経っても取引価格がほとんど変わらないケースもよくあります。

予想外の修繕費用が発生しやすいというデメリットも

町屋や古民家の古さは、メリットであると同時にデメリットでもあります。最新の住宅のような耐震性や耐久性がないため、大きな地震や台風などによって大きなダメージを負う可能性もあります。それにより、予想外のリフォーム費用が発生し利回りが低下するリスクもあります。

また、町屋や古民家の修繕は、歴史的な建物を得意とする業者に依頼するのが安全です。一般的な住宅と同じような感覚で直してしまうと、歴史ある建造物という価値を損ねる可能性もあります。一方、歴史的な建造物を得意にする業者の数が少ないという点もデメリットになります。

京の町屋の物件価格はいくら? 賃料の相場は?

町屋や古民家を活用すると実際にどれくらいのリターンが得られるのでしょうか? 町屋の中でも、ブランド力がある京の町屋を貸屋として活用したケースで見てみましょう。

京都市の中心部の町屋再生を得意にする不動産会社の事例を参考にすると、物件価格は1,500万円-2,000万円程度(最寄り駅から徒歩10分以内が中心)。この物件を運用することで得られる賃料は月80,000円-120,000円程度でした。物件価格が1,000万円以下の物件であれば、賃料は50,000円-60,000円前後が可能なようです。

町屋や古民家の活用はこの分野に強いパートナーが必須

町屋や古民家の活用は、マンションやアパートなどの賃貸経営とはまったく違うノウハウが必要です。そのため、この分野に進出するのであれば、町屋や古民家に強いパートナーが必須です。そう考えると、例えば町屋や古民家に強い不動産会社などを先に探して、そこから物件や管理会社を紹介してもらうといった流れでスタートするのも一案です。
 

【おすすめ記事】
保険の営業員が「嫌がる質問」とは?
約7割の人が知らないお得な制度とは?
保険に詳しいFPが教える「入るべきじゃない」保険
へそくりより「数倍お得」な資産の築き方
富裕層はどんな資産運用をしている?最新トレンドはITサービスの利用

NEXT 消費税増税1,300億円をつぎ込む「次世代住宅ポイント」とは? PREV 15年以上連続増配している企業3選 長期保有で資産も増加

関連記事