投資・資産運用
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2019.5.10

富裕層の資産運用マインド「資産は減らさず、利益から使う」

(写真=elwynn/Shutterstock.com)
(写真=elwynn/Shutterstock.com)
資産家ほどお金を使うことを嫌がります。それは決して「ケチ」だからではありません。「お金がお金を呼ぶ」威力を知っているからです。富裕層の資産運用のマインドをのぞいてみましょう。

富裕層はコップの水は飲まない

少し古い話になりますが、1988年に日本アカデミー賞の最優秀作品賞などに輝いた「マルサの女」という映画があります。国税局査察部(通称マルサ)の女性査察官と脱税者達との駆け引きやガサ入れなどを描いた大ヒット作です。

この作品で有名になった言葉が「コップの水」の話です。どうやったら金が貯まるかを聞かれたお金持ちが、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて水を貯めるとして、喉が渇いたからって貯まっていないのに飲んでいたらお金は貯まらない。コップに水が満杯になるのを我慢して、あふれた分だけを飲むと語りました。富裕層が「資産は減らさず、運用益から使う」という解りやすい例えだとして、資産運用の世界でも話題になりました。

同じような発想で、富裕層は「お金に働かせる」という言葉をよく使います。いくらお金があったとしても、使う一方ではいつかは底をついてしまいます。富裕層の資産運用のマインドとしては、大きなリターンを狙わずとも、安定的な高リターンが見込める商品に投資をすることで、お金が資産を生み出してくれるという考え方です。

利益をさらに働かせて複利で増やすもいいでしょう。大事なのは「あふれた水」だけを飲んで、もとの資産を減らさないようにするという心掛けです。

「お金がお金を呼ぶ」の意味

「お金がお金を呼ぶ」と言われますが、どのような意味でしょうか? 単に利子が付いてお金が増えるという意味だけでなく、富裕層は富裕層同士でネットワークを拡げ、富が増えるような良質な情報が自然と集まってくるということです。

例えば、新しいスタートアップ企業の起業者同志が仲間であり、ネットワークで結ばれて、お互いの企業価値を高めているような例は良い例でしょう。お金があるところには、優秀な人が集まり、いい情報やお金が自然と集まり、さらにネットワークが強固なものとなっていくのです。

超富裕層のファミリーオフィスはお金がお金を呼ぶ好例?

富裕層のなかでも、資産額が数十億円を超えるような資産を持つ層は、「ウルトラ・ハイ・ネットワース(UHNW、超富裕層)」と呼ばれています。プライベートバンクの優秀なウェルス・アドバイザーが、一族の資産防衛や資産運用、事業継承などについてアドバイスしています。

UHNWのなかには、「ファミリー・オフィス」を持つ一族もいます。ファミリー・オフィスとは、一族が永続的に繁栄できるよう資産を管理・運用するプライベートな組織形態です。マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏などは数兆円レベルのファミリー・オフィスで資金を管理しています。単純に資産を管理する専門家だけでなく一族の”富”を管理するため、弁護士や会計士、税理士などの専門家チームで一族の資産を守ってゆきます。ファミリー・オフィスは、「お金がお金を呼ぶ」の典型例だと言えるでしょう。

こういった超富裕層の話は決して縁遠い話だとも言い切れません。世界一の投資家といわれるウォーレン・バフェット氏は、子どもの頃にコーラ売りからお金を稼ぎはじめ、一代で資産を築きあげました。日本の伝説の億万長者の本多静六氏は、もともとは貧乏でしたが給料など収入の4分の1を強制的に貯金し、給料前のお金がないときはごま塩をごはんにかけて、必死に種銭を貯め、株式投資をすることで大富豪に上り詰めました。

まずは「コップの水」を飲まないことを実践し始めて、長期の資産形成を考えてみてはいかがでしょうか?
 

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