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2021.2.23

株はどうやって勉強したらいい?初心者が株式投資に詳しくなる方法

(写真=fujiwara/stock.adobe.com)
(写真=fujiwara/stock.adobe.com)
これから株を始めようと思っている人も、本格的に株式投資に取り組みたくなった人も「株に関する知識をより深めたい」と思うのは共通ではないでしょうか。しかし、その方法は千差万別。そこで今回は株式投資の勉強法について紹介します。
 

株式投資には情報収集が欠かせない

投資先の銘柄を選ぶとき、売買のタイミングを図るとき、「運」や「勘」だけで長期間利益を出し続けられる人はまず存在しません。

長年に渡って投資で利益を出している人、会社を辞めて投資の収入だけで生活していくことに決めた人、少ない元手資金でもうまく運用して億単位の資産を築いた人など、初心者からスタートして努力して成功した個人投資家は必ず情報を味方につけています。

日々さまざまな情報を仕入れ、知識や理論を味方にして、それを実践して試行錯誤して、自分の投資スタイルを確立しているのです。うまくいったからといってそこで勉強をやめてしまうわけではなく、あらゆる方法で学び続ける、知的好奇心が旺盛な方も多くいます。株式投資で成功するには、知識や情報の収集は欠かせません。

成功した投資家は、どうやって株式投資に対する知識を深めてきたのでしょうか。普段どんな方法で学び、情報を集めているのでしょうか。初心者でも真似できる、株の勉強方法について見ていきましょう。
 

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株式投資の基礎を身につける方法

株式投資初心者が、株の基礎的な知識を身につけるためにできることは多数あります。たとえば次のような方法です。

株式投資の基礎を身につける方法1:書籍

本から学ぶのは定番ともいえる方法です。今はある程度の情報はインターネット検索でも入手できるようになっていますが、本であれば1つのテーマに対して深く体系的に学ぶことができます。気になるテーマについて複数の本をまとめて読めば、「情報のつまみ食い」状態になりにくく、一通りの知識を得られるでしょう。

「株の基礎」「初めての株式投資」のような初心者向けタイトルで、漫画やイラストを多用した読みやすい書籍が多く出版されています。また、何十年も前からバイブル的に扱われている古典の傑作のような本もありますし、ある投資手法に特化してその具体的な方法や詳細な分析を載せるなど、深く狭くとがった知識を得られる本もあります。

自分の興味やレベルに応じて選べ、整った知識を得られるのが本のメリットです。ただ、デメリットを挙げるとするなら「情報の遅さ」です。本は、出版の企画から実際に読者の手元に渡るまで数ヶ月程度は時間がかかっているので、最新の情報を入手するのにはあまり向いていません。

株式投資の基礎を身につける方法2:雑誌

株については雑誌を通して学ぶこともできます。書籍と似ていますが、毎月発行されているような雑誌なら比較的新しい情報も詳細に載っています。ページ数が多くなく、カラーや図解などでわかりやすく興味を引く作りになっているので、本を読むよりも気軽に読めると感じるのではないでしょうか。

専門誌の場合は必ずしも初心者向けの内容になっているわけではありません。自身がまだ初心者レベルという認識であれば、本である程度の基礎知識をつけて用語が理解できるようになったあとに補助的に雑誌を使った方が効率よく学べるかもしれません。雑誌の方向性などによりますが、個人投資家や個別企業へのインタビューやニュース解説、投資手法や銘柄の見極め方の紹介などさまざまな記事をチェックできます。

最近は電子書籍の「雑誌読み放題サービス」などもあります。電子書籍であればスマホやタブレットで閲覧するのでかさばりませんし、月額数百円で何冊もの雑誌を同時に購読できるためコストも安くすみます。

株式投資の基礎を身につける方法3:セミナー

投資に関するセミナーは全国各地で頻繁に開催されています。大規模な会場を貸し切って数千人が来場する見本市のような形式のものもあれば、証券会社が自社の利用を促すために開催する説明会のようなもの、個人投資家が集まる小規模な勉強会のようなものなどさまざまです。

どんな人が対象なのか、自分が求める情報が入手できそうかチェックして参加しましょう。同じセミナーに参加していた人と仲良くなり情報交換できる投資家仲間ができる場合もあります。

ただ、セミナーのなかには特定の商品やサービスを販売するための誘導的な内容になっているものなどもあります。主催者、料金、そのセミナーの意図などを汲んで、信頼できる情報源なのか冷静に判断しましょう。

株式投資の基礎を身につける方法4:投資家ブログ

現在保有している銘柄や値動きの様子、投資の基礎知識などについて日々ブログに書いて公開している投資家はたくさんいます。なかには、いわゆる「億り人」と呼ばれる、投資で億単位の資産を築くことに成功した署名な個人投資家もいます。

もちろん、その保有銘柄を真似したからといって、確実に自分も成功できるというわけではありません。しかし、何をどう分析した結果「買い」または「売り」だと判断したのかなど、その考え方を知って自分の投資に活かすことはできるでしょう。経験豊富な先輩の知恵を拝借しましょう。

株式投資の基礎を身につける方法5:動画や音声メディア

YouTubeをはじめ、動画で投資についての情報を配信する個人や企業が増えています。1つのテーマについて短時間で理解できるよう、わかりやすく要点をまとめた動画も多数あります。スマホなどで視聴できるため、スキマ時間を使って効率よく学べるのがメリットです。

ただ、ブログ同様、個人の意見だけで偏った内容になっていたり、断片的な知識だけになったりする可能性がある点には要注意です。

先述のセミナーも、会場に行って直接会って講演を聞くのではなく、自宅で気軽にオンライン視聴できるタイプも増えています。また、動画ではなく音声で配信するメディアもあります。ラジオやPodcastなら、自動車の運転中や通勤途中、家事の最中などでも耳だけ空いていれば情報を仕入れられます。

株式投資の基礎を身につける方法6:投資家仲間との情報交換

投資家仲間を作って情報交換するのも、楽しく効率よく学べる方法かもしれません。すでに成功している先輩投資家の話を聞くのも、自分と同じくらいのレベルの人とお互いにどんな投資をしているのか話すのも、自分よりあとに始めた人にアドバイスするのも、どれもそれぞれ勉強になります。

なかなか知り合う機会がない、直接会いにくいという場合でも、今はSNSで繋がることができます。投資情報サイトや証券会社のサービスの一環で、オンラインで交流できる投資家コミュニティを運営しているケースもあります。外出しなくても、顔も本名も出さないままでも、自分と似た価値観の投資家を見つけて会話することも可能です。

ただ、誰かが言っていることを鵜呑みにしたり周りの雰囲気に流されて投資の判断をしたりしないように注意しましょう。自分の頭で情報を咀嚼して考えることが大切です。

株式投資の基礎を身につける方法7:シミュレーション

「株式投資に挑戦したいけどまだ不安がある……。」という方は、実際に自分のお金を投入してスタートさせる前に、シミュレーションで試してみるという方法もあります。

シミュレーションは、証券会社のサービスやスマホのゲームアプリとして提供されています。実際の株式市場の値動きを反映した画面で、実際の取引に近い操作で、実在する企業の株に、ゲーム上の仮のお金を元手に投資体験ができます。

無料で簡単に始められ、もしシミュレーション内のお金が増えても減っても自分の実際のお金には何の影響もありません。株式投資とはどんなものなのか試してみたい、いきなり本番は怖いので練習したい、といった方が初めて投資するときの不安を軽減させるのに役立つでしょう。

ただ、ゲームなら大損が確定してしまっても問題ありませんが、実際に自分の財布を痛めることになると躊躇してしまい、損切りのタイミングを見誤ってしまうということもあります。いくらゲーム上でうまくいっていたとしても、実際のお金が絡むかどうかで、切羽詰まったときの投資の決断が変わる可能性がある点に留意しておきましょう。

実践してこそ学べることも多い

知識を身につけることに集中しすぎて、肝心の投資をなかなか始められないという方もいます。ただ、いくら本を読んだり人に話を聞いたりしても、実際に自分で実践してみないと気づけないことはたくさんあります。

スポーツでも、単に講義を聞いているだけではうまくならず、実際に体を動かして試して反復することが大切なのと同じです。それに、投資の世界は奥が深いので、知識を完全に身につけてから取り組もうとするといつまでもスタートを切れません。

まずは少額でもいいので、実際に投資にチャレンジしてみましょう。今は、1株数百円で投資できたり、買い物で貯めたポイントを使って投資できたりと、負担なく挑戦できるサービスが増えています。もし損失を出したとしても気にならないくらいの金額から試してみて、慣れてきてから徐々に投資額を増やしていくのがおすすめです。

たとえ少額の投資でも、情報を仕入れたり、銘柄を選んだり、取引の手続きをしたり、値動きを見守ったり、行う作業自体は本格的に多額の資金を投入している投資家と同じです。場数を踏んで経験を積みながら、その都度足りない知識を補っていきましょう。

株式投資に取り組むときにまず最低限知っておきたいこと

実践前に押さえておきたいポイントをまとめておきます。初心者向きの本を読むなどして、以下のような項目について知っておけばスムーズに投資をスタートできるでしょう。

最低限知っておきたいこと1:株式投資の基本的な仕組み

そもそも株式とは何か、どうやって利益を出すのかといった点は最低限知っておく必要があります。ちなみに、利益の出し方には3種類(値上がり益、配当金、株主優待)あり、どの利益でどれくらいのプラスを目指したいかによって選ぶ銘柄が変わってきます。

基本を知って目指したい方向が見えてきてから、それを実現するための手法や理論を学んだり、それを実践している投資家の話を聞いたりして知識を補強すると効率よく学べます。

最低限知っておきたいこと2:リスクとその回避法

元本保証はない(投資の結果お金が減る可能性がある)のが株式投資の特徴の1つです。投資にリスクはつきものですが、投資対象や投資するタイミングを分散させる、数年単位の長期的な視点を持って取り組む、余裕資金で投資するなど、失敗しにくくするための方法はあります。

最初の投資で大失敗して再起不能、といった事態にならないようリスクの抑え方については事前に知っておくとよいでしょう。株式投資に対する不安が大きい方には特に有効です。

最低限知っておきたいこと3:投資の始め方

はじめの一歩を踏み出すための知識も必要です。証券会社で口座を用意する、株式を購入するための手続きをするなど、実際の投資をスタートさせるときの手順を確認しておきましょう。証券会社は複数社でも無料で口座を用意できますし、投資先は一度に大金を投入して大失敗していない限りあとから選び直したり複数選んだりすることも可能です。まずは基本的な流れだけでも押さえておきましょう。

日ごろの情報収集方法

株式投資の基礎、理論や手法についての知識は先述のさまざまな方法を使って学ぶことができます。ここからはさらに、実際に投資先を選定するために使える日々の情報源について紹介します。

情報収集方法1:新聞

日々のニュースで報道される政治や経済の動向は、株価に大きく影響します。テレビ、新聞、ラジオ、ネットなどさまざまな媒体でさまざまな報道機関がニュースを流していますが、特に株式投資に取り組む人の多くが参考にしているのが「日本経済新聞」です。投資に役立つ情報の量が多く、鮮度も高いです。

紙の新聞を毎日家に届けてもらうと月5,000円程度かかりますが、証券会社によってはサービスの一環としてオンライン上で、無料で読めるようにしているところもあります。

情報収集方法2:会社四季報

「会社四季報」とは、東洋経済新報社が年4回発行している冊子です。数千社もある上場企業1つ1つについて、社名、業種、財務状況、株価、今期の業績、業績予想などの情報を掲載している辞典のような作りになっています。

かなり分厚い冊子ですが、長年に渡って銘柄探しのバイブルとして多くの投資家が参考にしていて、「会社四季報の読み方」のような関連本も多数出版されています。「会社四季報ONLINE」というサイトや「会社四季報株アプリ」もあります。

実は会社四季報も、証券会社によっては無料で読めます。本来の発売日より前に「速報」として情報を入手できる場合もありますので要チェックです。

まとめ:情報を味方につけて株式投資に挑戦しよう

株で成功するために知識を得る方法は1つではありません。無料または安価で効率よく学べる方法もありますので、いろいろと試してみましょう。直感任せのギャンブルのような投資ではなく、知識・情報・理論を武器に自分の目指す投資を実現できるようチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
文・
所属・ばばえりFP事務所 代表
関西学院大学商学部卒業後、銀行にてクレジットカードやカードローン、投資信託などの金融商品を扱う窓口営業に従事。 その後、不動産会社や保険代理店での勤務を経て、独立。 お金にまつわる解説記事を数多く執筆。保有資格:AFP、証券外務員一種、秘書検定1級
 

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