投資・資産運用
-
2021.1.22

マネックス証券のつみたてNISAはメリット大?投資信託の本数やポイントサービスも確認

(写真=joyfotoliakid/stock.adobe.com)
(写真=joyfotoliakid/stock.adobe.com)
つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の利用拡大が、若い世代を中心に加速しています。NISA口座を開設する際に迷いやすいのが「証券会社選び」ではないでしょうか。今回は5大ネット証券の1つ、マネックス証券におけるつみたてNISAにフォーカスして解説します。メリットとデメリットを理解して、口座開設の検討をしてみましょう。
 

マネックス証券の「つみたてNISA」の特徴

最近では、証券業界のサービス競争が激化しています。特にNISA・つみたてNISAでは業界内の横並びの傾向が強いようです。そのため、まずは業界のスタンダードをクリアできているかをチェックしたうえで、細かな違いを比較していくのがよいでしょう。

その意味でマネックス証券は、2大ネット証券である楽天証券やSBI証券などと比較しても、見劣りしないレベルのサービスを提供できているといえます。

マネックス証券の特徴1:「つみたてNISA」対象の投資信託の本数が多い

つみたてNISAをはじめるうえでまず着目したいのが、その証券会社の取り扱いファンド数です。本数が多ければリターンが多くなるというわけではありませんが、投資初心者であれば、数多くのファンドから絞り込むのはなかなか大変な作業です。そのため、ある程度の選択幅は欲しいところです。

マネックス証券と従来の大手証券会社のつみたてNISAの取り扱い本数を比較すると、圧倒的に優位です。一例として、大和証券15本、野村證券7本に対して、マネックス証券は151本と10倍以上の取り扱い本数です。

5大ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)の取り扱い本数で比較すると、最多ではありませんが遜色ない内容となっています。
  ▽主要証券会社のつみたてNISAの取扱本数の比較
 
証券会社 総数 インデックス型投信
マネックス証券 151本 131本
SBI証券 169本 149本
楽天証券 170本 116本
松井証券 155本 141本
auカブコム証券 152本 138本
大和証券 15本 11本
野村證券 7本 2本

※2020年11月27日現在 各社の公式サイトや検索ツールなどをもとに作成

マネックス証券の特徴2:初心者でも「つみたてNISA」対象銘柄が選びやすい

ただ、つみたてNISAで購入できる投資信託の本数が揃っていても、初心者からは「本数が多いと迷ってしまう」との声も聞かれます。

こういった悩みを解消してくれるのが、マネックス証券が証券総合口座を保有する人に提供する資産設計ツール「MONEX VISION」です。これは、現在の資産状況や目標をもとに、理想のポートフォリオを提案してくれるマネックス証券独自のツールです。
(引用:マネックス証券 証券総合口座内「MONEX VISION」)
このツールには、その人に合った投資信託を自動提案してくれる機能もあります(追加購入候補)。この追加購入候補のなかからファンド選びをしていけば、初心者でも投資信託をスムーズに購入できるでしょう。
「MONEX VISION」には、無料で利用できるとは思えない他の機能も揃っています。後ほど、くわしくご紹介します。

マネックス証券の特徴3:つみたてNISAでも「マネックスポイント」が貯まる

こちらもマネックス証券だからこそのメリットです。マネックス証券では、株式の売買をしたり、投資信託を保有したりするとポイントが付与される「マネックスポイント」という特典があります。

マネックスポイントの魅力は、下記のようにいろいろなポイントと交換できることです。

▽マネックスポイントと交換できるサービス
 
種別 内容
ギフト券 Amazonギフト券
ポイント dポイント、Tポイント、nanaco、WAON、セゾン永久不滅ポイント
マイル ANAのマイル、JALのマイル

※交換率はポイントごとに違います。例:Amazonギフト券の場合は1マネックスポイント=1円

2020年9月、マネックスポイントがリニューアルされ、NISAとつみたてNISAで投資信託を保有する場合の「ポイント付与率がアップしたこと」も見逃せません。国内株式型の投資信託を保有している場合、以下の変更後のポイント付与が適用されます。

▽「NISA」または「つみたてNISA」で投資信託を保有している場合のポイント付与率
 
  変更前 変更後
(A)通常 0.03% 0.08%
(B)指定銘柄 0.03% 0.03%
(C)指定銘柄 0% 0%

(出所:マネックス証券「最新情報」)

ちなみに、マネックス証券で取り扱う投資信託の約8割が最大付与率の0.08%の対象になっているとされています。0.08%という付与率を低いように感じる人もいるかもしれません。しかし、数十万円単位、数百万単位、それ以上の保有額になるケースもあるつみたてNISAであれば、まとまったポイントを貯めやすいでしょう。

マネックス証券の特徴4:アクティブ型投信も販売手数料が無料になる

マネックス証券のつみたてNISAで投資信託を買うと「販売手数料が無料」になります。販売手数料とは投資信託を購入するときに証券会社や金融機関などの販売会社に支払うフィーです。

一般的な投資信託の購入時の販売手数料は、インデックス型は販売手数料0%、アクティブ型は3%程度に設定されていることが多いです。しかし、マネックス証券では、つみたてNISAで投資信託を購入した場合、インデックス型アクティブ型関わらず、販売手数料が無料(ノーロード)になります。

ただし、「つみたてNISAだと投資信託の販売手数料が無料」という条件は、主要なネット証券や証券会社も共通です。マネックス証券だからこその優位性ではない点に注意しましょう。

マネックス証券の特徴5:「毎日つみたて」がつみたてNISAでもできる

マネックス証券では、投資信託を決まったペースでこまめに購入していく「毎日つみたて」サービスをNISA・つみたてNISAでも使えます。「毎日つみたて」はもともと、2020年1月からマネックス証券がはじめたサービスですが、同年の9月からNISA・つみたてNISAにも拡充されました。
  なお、「毎日つみたて」サービスは、「日額指定」と「月額指定」の2つの選択肢から選ぶことができます。

▽マネックス証券の「毎日つみたて」サービス
 
  日額指定 月額指定
設定方法 1日あたりのつみたて額を設定 1ヵ月あたりのつみたて額を設定
1日300円を積み立てる 1ヵ月で計1万円になるよう積み立てる

この「毎日つみたて」と組み合わせたい便利なサービスが「定期自動入金」です。これは指定口座から毎月1回決まった額を自動で引き落とし、マネックス証券の証券総合口座に振り替えられる仕組みです。

この仕組みを活用すれば、「証券総合口座の預かり金が足りなくなってしまった」というようなうっかりミスを防げます。
 

こちらもおすすめ
NISA口座の開設はどこがおすすめ?特徴から選ぶあなたに合った証券会社3選
投資信託で老後資金を準備!商品の見分け方やNISA、iDeCoの活用法を紹介

「MONEX VISION」が使えることもマネックス証券を選ぶ理由になる

先ほどご紹介した資産設計ツール「MONEX VISION」について、深掘りしたいと思います。マネックス証券のメリットの1つに「投資や資産運用をサポートするツールが豊富」というものがあります。~~ なかでも「MONEX VISION」は、つみたてNISAを選ぶタイプの「長期・安定・分散」を重視する人と相性のよいツールです。

「MONEX VISION」は初心者でも直感で使える

「MONEX VISION」は、専属の長期資産運用アドバイザーのような存在です。初心者でも使いやすいよう、視覚的に情報を捉えて直感で操作できるインターフェースになっています。

まず、「MONEX VISION」にログインすると、マネックス証券の口座で購入した金融資産に合わせて、現在のポートフォリオ(資産構成)をわかりやすく表示してくれます。

※2020年11月のリニューアルで他の証券会社の口座で保有する投資信託も登録可能になっています。

 
(引用:マネックス証券「MONEX VISION」)
※上記のポートフォリオは初期設定(空の状態)です。

さらに全10種類の目標から目指す方向性を選ぶと、最新の金融工学に基づいたシステムが自動診断し、ポートフォリオをどのように進化させていけばよいかをアドバイスしてくれます。併せて、今のポートフォリオを維持した場合の2年後~10年後のリターン予測も示してくれます。

具体的に追加購入すべき投資信託を教えてくれる

「MONEX VISION」は、目標とするポートフォリオに近づくため、具体的にどのような銘柄を追加購入、あるいは取り崩しすべきかまでアドバイスしてくれます。これで「つみたて NISAをはじめたのに、どの投資信託を選んでよいかわからない……」というような悩みを解消できます。

 
(引用:マネックス証券「MONEX VISION」)
 

100歳までの生涯シミュレーションを示してくれる


「MONEX VISION」のもう1つの機能として、100歳までの生涯収支シミュレーションを表示してくれるものもあります。現在そして退職後の資産状況などを入力すると、100歳までの収支とリターンがグラフで示されます。
 
(引用:マネックス証券「MONEX VISION」)

資産運用のPDCAサイクルに役立つ「MONEX VIEW β」

この他、長期的な資産運用に役立つマネックス証券のツールとしては「MONEX VIEW β」もあります。これはマネックス証券口座の資産推移を資産クラスごとに示してくれるものです。

 
(引用:マネックス証券「MONEX VIEW β」)
※上記の資産内容は初期設定(空の状態)です。

また、「MONEX VIEW β」では、過去の投資状況の振り返りもできます。下記のように、どの資産クラスでどれだけの収益を上げたかを視覚的にチェックできるのです。こういった機能を使うと資産運用のPDCAサイクルをまわしやすくなります。

 
(引用:マネックス証券「MONEX VIEW β」)

マネックス証券でのNISA口座開設の流れ

マネックス証券で「つみたてNISA」をはじめたい場合、まずは証券総合口座を開設したうえで、NISA口座を開設する手続きが必要です。NISA口座開設までの手続きは、ホームページ上で申込み、必要書類に記入するだけです。後は税務署で1~2週間程度、開設可能かの確認期間があります。

 
(引用:マネックス証券「つみたてNISAの申込み」)
※基本的な開設までの流れ自体は、他のネット証券とほぼ同じです。

なお、NISA口座を開設するときは、以下の書類が必要になります。
  • NISA口座開設必要書類提出票
  • 本人確認書類
  • 「非課税適用確認書」「勘定廃止通知書」「非課税口座廃止通知書」のいずれかを持っている場合は原本
※ マイナンバーの登録をしていない場合は関連書類も提出します。

20~40代の「つみたてNISA」口座の開設数が急増

つみたてNISAとは、毎月一定額の投資信託を購入することで、積み立てをしていく制度です。つみたてNISAから得たリターンは、20年間非課税になる(通常は約20%かかる)というメリットがあります。

金融庁が2020年10月に発表した、同年6月時点のつみたてNISAの口座数は244万件超。制度がはじまって以来、口座数は右肩上がりに増えています。増加の要因としては、将来不安から「つみたてNISAで老後資金をつくりたい」という人が多いようです。

さらに、新型コロナ感染拡大直後の2020年3月とコロナ禍の同年6月の口座開設数を比較すると、20~40代の増加率が顕著です。
  • 20代:19.2%増加
  • 30代:13.1%増加
  • 40代:9.3%増加
(出所:金融庁「NISA口座の利用状況調査(2020年10月発表)」)

このような流れのなか「つみたてNISAをはじめたい」という20~40代のビジネスパーソンも多いでしょう。

そもそもマネックス証券はどんなネット証券?

マネックス証券の特色をご紹介します。他のネット証券に対するアドバンテージは次の3点です。

マネックス証券の強み1:米国株と中国株に強い

マネックス証券は、米国株と中国株の取り扱い本数でSBI証券や楽天証券の2大証券を上回っています。また、米国株と中国株の売買手数料も業界最安値の設定となっているのも魅力です。

▽主なネット証券の米国株・中国株の取り扱い本数
 
  マネックス証券 SBI証券 楽天証券
米国株 3,800銘柄以上 約3,570銘柄 約3,600銘柄
中国株 2,000銘柄以上 約1,390銘柄 約930銘柄

銘柄数は各社の検索ツール結果に基づく(2020年11月20日現在)

マネックス証券の強み2:IPOで「平等抽選」を採用している

マネックス証券のIPO(新規公開株)では、過去の当選・外れに関係なく抽選が行われる「平等抽選」が採用されています。これからIPO投資をはじめたい人にとってはメリットがあります。

マネックス証券の強み3:「単元未満株」を購入できる

通常の国内株式の取引は100株単位ですが、マネックス証券では1株単位から売買できる単元未満株(ワン株)を買うことができます。これにより、投資金額が限られていても分散投資をしやすくなります。また1株当たりの株価が高い銘柄にも投資ができます。

マネックス証券は中級者向けのネット証券?

マネックス証券のウィークポイントとしては、国内株式の売買手数料がSBI証券や楽天証券と比べるとやや割高ということがあります。国内株式よりも米国株・中国株優位ということから、中級者以上向けのネット証券というイメージもあるようです。しかし、つみたてNISAの利用者であれば、初心者でも下記のようなメリットがあります。

まとめ:マネックスポイントが貯まる。MONEX VISIONが使えるマネックス証券

ここでは「マネックス証券のつみたてNISAはメリットが大きいのか?」をメインテーマに解説してきました。本文で触れたように、主要ネット証券のつみたてNISAの投資信託の取扱本数や手数料の設定などは、かなり均衡しているといってよいでしょう。

一方、マネックス証券のつみたてNISA には、資産設計ツールの「MONEX VISION」が使える、マネックスポイントが貯まるなど、この証券会社だからこそのメリットもあります。気になる人は、マネックス証券の公式サイトで、さらに詳しい内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
 
文・
ビジネス書に特化した編集会社のサラリーマン・ライターを経て、資産運用や税務の分野を専門とするライターとして活動。自身で賃貸物件の経営や、年間で億単位の株式売買も行っている
 

>>その他のおすすめ記事
滝川クリステルさんが1.5億円保有する「国債」ってどんな商品?
【連載#2】3億円失う人も…”億り人”で居続けることの大切さ
【連載#3】100万円を4,000万円にする「マーケットの渡り方」
【連載#4】忙しいビジネスマンでも株で“億り人”になれるワケ
総資産を1億にする資産運用法とは?

関連記事