投資・資産運用
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2020.12.30

松井証券のつみたてNISAは初心者でも始めやすい?魅力と注意点を紹介

(写真=YukaHashimoto/stock.adobe.com)
(写真=YukaHashimoto/stock.adobe.com)
将来に向けた資産形成手段として、「つみたてNISA(ニーサ)」を始める人が増えています。では、松井証券のつみたてNISAには、どのような特徴があるでしょうか。老後に必要な資金額も併せて確認し、将来に向けた資産形成をスタートさせましょう。
 

松井証券はどのような証券会社?4つの特徴で確認しよう

つみたてNISAを開設できる松井証券には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは4つのポイントを紹介します。

松井証券の特徴1:古い歴史を持つネット証券

松井証券の特徴の1つめは、古い歴史を持つネット証券である点です。松井証券は1918年に設立され、100年以上にわたり証券業を行ってきました。1998年には、日本初となるインターネット取引を開始しています。

ネット証券とは、インターネット上で取引が完結する証券会社です。店舗型の証券会社とは異なり、原則として窓口や店舗を持ちません。人件費や店舗維持費を抑えられるぶん、売買手数料などを低く設定できます。また、時間や場所を選ばずに投資ができる利便性もネット証券の魅力の1つです。

松井証券の特徴2:サポート体制が充実

松井証券の特徴の2つめは、サポート体制が充実している点です。松井証券では、投資家の不安を軽減すべく、リモートによるサポートを提供しています。サポートサービスの詳細を、表1でみてみましょう。

▽表1.松井証券が提供するサポートサービス
 
サービス名 詳細
専用フォーム 顧客ページ専用フォームから相談。原則24時間受付
フリーコール 投資相談から手続きに関する問い合わせまで、専門スタッフが回答
リモートサポート 投資家のパソコン画面をオペレーターと共有し、取引手続きや操作方法に関するトラブルに対応

投資に関する質問は、専用フォームやフリーコールで受け付けています。取引手順や手続きに不明点がある場合には、リモートサポートを活用しましょう。

松井証券の特徴3:取引ツールが無料

松井証券の特徴の3つめは、無料の取引ツールが使用できる点です。ネット証券では、投資家自身がインターネット上で売買手続きを行います。そのため、株価情報やチャートの見やすさや、発注のしやすさなどが重要となります。松井証券が提供する無料ツールの詳細を、表2で確認しましょう。

▽表2.松井証券で利用できる無料ツール
 
ツール名 対応端末 対応商品 詳細
ネットストックハイスピード パソコン ・株式

・先物OP

高機能な発注システムにより、投資スタイルに合ったトレーディング環境を整えられる
株価ボード 株式 登録銘柄の株価を一覧表示。一覧からの発注も可能
株touch スマートフォン ・株式

・先物OP

スマートフォン専用取引アプリ。スピード注文などの機能を搭載
投信アプリ 投資信託 投資信託の投資提案から売買、運用メンテナンスまでサポート
QUICK情報 パソコン ・株式
・先物OP
・FX
株価やニュース、決算情報を提供。銘柄スクリーニングができる
QUICKリサーチネット 株式 株主優待の検索や、アナリストによる分析レポートの閲覧ができる
テーマ投資ガイド 旬のテーマの銘柄をランキングで表示。ランキングからの発注も可能
チャートフォリオ チャートの形状から、銘柄選定やトレンド確認、発注ができる

松井証券の特徴4:わかりやすく低水準な手数料

松井証券の特徴の4つめは、わかりやすく低水準な手数料です。主な取引手数料を、表3に紹介します。

▽表3.松井証券の主な取引手数料(税抜き)
 
取引内容 手数料
国内株式現物取引

(1日の約定代金合計金額)

50万円まで 0円
100万円まで 1,000円
200万円まで 2,000円
以降、100万円ごとに1,000円増加
1億円超 10万円(上限)
投資信託 購入時手数料0円

一般NISAおよびジュニアNISAで株式取引をする場合には、金額に関わらず売買手数料が無料になります。
 

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老後の資産形成に最適なつみたてNISA。基本事項を確認

老後の資産形成手段として金融庁が推進する制度の1つに、つみたてNISAがあります。2018年の制度スタート以降利用者は増え続け、2020年6月末時点では244万口座を超えました。つみたてNISAでは、どのような資産形成が目指せるのでしょうか。ここでは、つみたてNISAの基本事項をみていきます。

つみたてNISAはNISA制度の1つ

つみたてNISAは、NISA(少額投資非課税制度)の1つです。NISAとは、投資信託や株などへの投資から得られる利益にかかる20%(2037年までは復興特別所得税がかかるため20.315%)の税金が、一定期間一定額まで非課税となる制度です。

NISAには、株や投資信託など幅広い金融商品に投資できる「一般NISA」、長期での資産形成に特化した「つみたてNISA」、未成年者を対象とした「ジュニアNISA」があります。つみたてNISAの詳細を、表4で確認しましょう。

▽表4.つみたてNISAの詳細
 
  つみたてNISAの詳細
利用できる人 日本在住の20歳以上の人
非課税対象 一定の投資信託への投資で得られる譲渡益・分配金
年間の非課税投資枠 40万円
非課税期間 最長20年

つみたてNISAの特徴は、投資できるファンドが決まっている点です。具体的には、金融庁が長期での安定的な資産運用に適していると認めた、低コストで複利効果を狙いやすい投資信託が選ばれています。そのため、投資初心者や資産運用にかける時間が取れない人でも、銘柄選定などの負担を感じず、また購入した銘柄(商品)の価格の乱高下に一喜一憂することなく落ち着いて資産運用をスタートできるでしょう。

長期に渡り非課税投資することで、複利効果の増大を目指せる

つみたてNISAの非課税期間は最長20年です。20年を待たずに売却することもできますが、複利効果を生かした資産形成を目指すなら、長期の運用が重要になります。仮に、毎年1%の利益を出している投資信託に80万円投資したとしましょう。保有期間により、どのくらい利益に差がでるかを表5に紹介します。

▽表5.保有期間別の利益シミュレーション
 
経過年数 課税口座 つみたてNISA
運用成績 利回り(※) 運用成績 利回り
0年(スタート時) 80万円 0 80万円 0
5年後 83万2,381円 0.8% 84万808円 1.02%
10年後 86万6,074円 0.82% 88万3,698円 1.04%
15年後 90万1,130円 0.84% 92万8,775円 1.07%
20年後 93万7,606円 0.86% 97万6,152円 1.10%

※利回り(%)は「(利益÷投資額)÷運用年数×100」で計算

このように課税口座とつみたてNISA口座では投資結果に大きな差がでます。特に、長期に渡って利益を元本に組み入れ続けることで、雪だるま式に資産の増加を狙えます。資産形成を成功させるには、早いタイミングで投資を始めて長期で運用するのがポイントです。

モデルケースから老後の資産形成を考える

老後の生活を不安なく送るには、どのくらいの貯蓄が必要なのでしょうか。モデルケースを参考にみていきましょう。

夫婦2人でゆとりのある生活を送るなら月36万円程度が必要

老後の生活で毎月どのくらいのお金が必要かは、生活水準や家族構成によって変わります。公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人の老後生活に必要な生活費は月額22万1,000円でした。これは、食費や光熱費、住居費など生活に欠かせない出費をまとめた金額です。

一方、旅行や趣味・交際費・孫や子供への資金援助といった資金を考慮すると、夫婦2人で月額36万円ほど必要になるといわれます。

厚生年金の平均月額は夫婦2人で22万724円

厚生労働省が発表した2020年度年金額改定によると、2020年度新規裁定者の平均年金額は夫婦2人で月額22万724円です。生活費をすべて公的年金でまかなえるなら、老後に向けた資産形成の必要はないでしょう。しかし、ゆとりある生活に必要な資金は月々36万円と試算されるため、公的年金だけでは足りません。必要資金と年金額の差額は毎月約14万円、年間で168万円程度になります。

平均余命別の必要資金をシミュレーションしてみよう

老後に必要な貯蓄額は、どのくらい長生きするかによって変わります。そこで、平均余命を基にした必要貯蓄額を、表6でシミュレーションしましょう。

▽表6.年齢別の平均余命を基にした必要貯蓄額(※)
 
年齢 男性 女性
平均余命 必要貯蓄額 平均余命 必要貯蓄額
最低限の生活 ゆとりある生活 最低限の生活 ゆとりある生活
65歳 19 22万8,000円 3,192万円 24 28万8,000円 4,032万円
70歳 15 18万円 2,520万円 20 24万円 3,360万円
75歳 12 14万4,000円 2,016万円 15 18万円 2,520万円

※必要貯蓄額は、それぞれの平均余命まで夫婦で存命だった場合に必要な額を計算

実際には、年金以外の収入の有無や生活水準、年金を受け取り始める年齢などにより、必要貯蓄額は変わります。将来の資産形成について考えることは、今後のライフプランについて家族で話し合う機会にもなります。

松井証券のつみたてNISA。2つの魅力と注意点

先述のとおり、松井証券は長い歴史を持つネット証券です。では、松井証券のつみたてNISAにはどのような魅力があるのでしょうか。

松井証券のつみたてNISA 魅力1:取扱銘柄が150以上

松井証券のつみたてNISAの魅力の1つめは、対象銘柄を多く取り扱っている点です。2020年11月9日時点で、金融庁が選定するつみたてNISA対象ファンド数は191本(うちETFは7本)です。191本のうちどのファンドに投資ができるかは、つみたてNISA口座を開設した金融機関での取り扱いの有無によります。松井証券では、2020年11月24日現在、155本のつみたてNISA対象ファンドを取り扱っています。そのため、多くの選択肢の中から投資方針やリスク許容度に合ったファンドを選んでの投資が可能です。

松井証券のつみたてNISA 魅力2:ロボアドバイザー「投信工房」が使える

松井証券のつみたてNISAの魅力の2つめは、ロボアドバイザーの「投信工房」を無料で利用できる点です。ロボアドバイザーとは、AIが金融アルゴリズムに基づいた運用アドバイスをしてくれるサービスです。投信工房では、インターネット上で簡単な8つの質問に回答するだけで、投資方針や投資目的・リスク許容度などに応じた運用プランが提案されます。ロボアドバイザーを活用すれば、投資初心者でもスムーズに資産運用をスタートできるでしょう。

松井証券でNISA口座を開設するデメリット

松井証券でNISA口座を開設するデメリットは、外国株式およびミニ株の取り扱いがない点です。ミニ株とは、単元未満で株式の取引ができるサービスをいいます。通常、株式は単元株単位で取引されるため、ある程度まとまった資金が必要です。一方、1株から取引できるミニ株投資では、少ない資金でも株式投資ができるようになります。つみたてNISAで購入できる商品は投資信託のみですので、つみたてNISAの枠内でミニ株を購入することはそもそもできません。しかし、課税口座でミニ株の投資を検討している人は注意が必要です。

つみたてNISAを始めるなら総合口座とつみたてNISA口座を開設

つみたてNISAを始めるには、総合口座とつみたてNISA口座の両方を開設しましょう。

本人確認書類とマイナンバー書類を用意

口座開設では、本人確認書類とマイナンバー書類が必要です。詳細を、表7および表8にまとめます。

▽表7.本人確認書類一覧
 
書類の種類 注意事項
運転免許証 ・有効期限内で公安印が鮮明である

・変更がある場合は裏面も提出

各種保険証 ・有効期限内である

・住所の記入がされている

住民票の写し ・発行から6カ月以内のもの

・公印の確認ができる

印鑑登録証明書 発行から6カ月以内のもの
住民基本台帳カード ・有効期限内である

・裏面の記入がある場合は裏面も提出

マイナンバーカード 顔写真がある表面を提出

▽表8.マイナンバー書類一覧
 
書類名 注意点
通知カード ・裏面の記入がある場合は裏面も提出

・通知カードは本人確認書類としては利用できない

マイナンバーカード ・有効期限内のもの
・表裏両面の提出が必要
・本人確認書類と兼用可能
マイナンバーの記載がある住民票の写しもしくは、住民票記載事項証明書 ・発行から6カ月以内

・本人確認書類と兼用するには、住民票以外に本人確認書類が1点必要

手続きはオンラインまたは郵送でおこなう

口座開設は、オンラインもしくは郵送で手続きします。それぞれの手続き手順は、表9のとおりです。

▽表9.松井証券における証券総合口座開設手順
 
項目 オンライン申し込み 郵送申し込み
手順 1 「オンライン申込」を選択し、オンライン上で必要事項を入力 「申込書を取り寄せる」を選択し、オンライン上で必要事項を入力
2 本人確認書類およびマイナンバー書類のアップロード 申込書を受け取り必要事項記入。提出書類を揃えて返送する
3 郵送により口座開設完了通知を受け取る
開設までの所要日数 最短4日 最短1週間
NISA口座の同時開設 不可

証券総合口座とNISA口座を同時に開設できるのは、郵送での申し込みのみです。郵送の場合、証券総合口座の開設は最短1週間で完了しますが、NISA口座の開設は2週間程度かかる点には注意しましょう。

まとめ:つみたてNISAを活用した資産形成により、ゆとりある老後生活を実現しよう

モデルケースによる試算では、ゆとりある老後生活の実現には夫婦2人で2,000万円程度の貯蓄が必要といった結果もでています。老後資金に不安がある場合には、つみたてNISAを利用した資産形成を検討しましょう。

ネット証券の1つである松井証券は、充実したサポート体制や無料のロボアドバイザーなど、初心者でも利用しやすい証券会社となっています。将来に向けた資産作りを検討しているなら、松井証券でつみたてNISAを始めてはいかがでしょうか。
 
文・
都市銀行にてファイナンシャルプランナーとして主に、富裕層の資産形成・運用相談を担当。投資信託や保険商品・債券・外貨預金の販売に携わる。その後はWEBライターとして、投資や資産形成についての情報を発信。子供の学費や老後資金作りのため、自らも20代から資産運用を続けている
 

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