投資・資産運用
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2020.12.26

外国株の取引手数料を比較!ネット証券ならどこがいい?

(写真=InsideCreativeHouse/stock.adobe.com)
(写真=InsideCreativeHouse/stock.adobe.com)
外国株は日本株とはまた違った魅力のある投資方法です。今回は外国株取引を行ううえでのメリットや取引手数料の違いなどの基礎知識について解説します。各ネット証券の特色についても紹介していますので、自分にぴったりのネット証券を見つけましょう。
 

外国株に投資する魅力・メリットは?

まずは、外国株の魅力やメリットを見てみましょう。

外国株投資の魅力1:成長力の高い企業の株式に投資ができる

世界的大企業の代表例といえば「GAFA」を思い浮かべる人も多いかもしれません。「GAFA」とは、アメリカの巨大IT企業である「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」の頭文字をとった造語です。

「GAFA」は世界中の人々に支持され、急成長を遂げてきました。なかには10年足らずの間に株価が約20倍にもなった企業もあります。外国株への投資は、「GAFA」のような世界規模で影響を与える企業の株主になれるということです。

外国株投資の魅力2:リスク分散投資

株式投資の基本は、複数の企業などに投資をする分散投資です。1つの投資先に集中的に投資をすると、その投資先の値動きで資産全体に影響を受けるため、分散させることでリスクを軽減させることが大切です。

例えば、日本の景気がよくないときでも、世界を見渡せば景気のよい国もあるでしょう。そのようなときには、外国株で利益をあげることが可能です。また、為替相場の動きも国や通貨によって異なるため、複数の国の株式を持つことはリスクを分散させるために有効です。
 

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外国株の買い方

外国株の購入方法は、証券会社を通じて口座開設し、取引を始めます。日本株を購入するときと基本は同じ流れとなりますが、外国株ならではの注意点もあります。ここでは米国株を例にして株の買い方を紹介します。

外国株の買い方・注意点1:外国株式専用の証券口座を開設する(特定口座開設なら不要)

外国株は取り扱いのある証券会社が限られています。ただし、米国株は、SBI証券や楽天証券はもちろん、多くの証券会社が取り扱っています。一方、新興国の株式は取り扱う証券会社が極端に少なくなるので、まずは欲しい国の株式の取り扱いがあるか確認しましょう。

証券会社が決定したら外国株式専用口座を開設します。また、特定口座を使って外国株の取り引きを行うことも可能です。特定口座なら、証券会社に譲渡損益の計算を代行してもらえるため、確定申告の手続きを簡略化できます。また、外国株式の取引で発生した損益は、国内株式や投資信託などと一緒に損益通算することが可能です。

外国株の買い方・注意点2:銘柄を選ぶ

口座開設が完了したら、いよいよ投資先を決めます。ネット証券の場合、購入できる銘柄の事業内容なども一覧で掲載されていることが多いので、参考にしましょう。

外国株の買い方・注意点3:外国株式の取引方法を選んで発注

米国株を購入するには、米ドルが必要です。日本円を米ドルに両替して投資することを「外貨決済」といいますが、証券会社によっては、ネット上で両替が可能な場合もあります。または、証券総合口座から外国株取引口座に日本円を入金して米ドルを購入することもできます。

また、事前に米ドルを購入することなく、外国株取引口座の日本円から直接米国株を購入する「円貨決済」が利用できる証券会社もあります。デメリットとしては、証券会社の指定レートで両替されるという点です。外貨決済と円貨決済それぞれの特徴を確認したうえで、自分の投資スタイルに合った取引方法を選びましょう。

外国株取引のデメリットは手数料が高い点

株式取引を行うには、手数料が必要です。外国株取引は国内株と比べて手数料が高く設定されています。外国株取引を行ううえでかかるコストについて紹介します。

外国株でかかる手数料と税金

外国株を取り引きすると、国内の委託手数料と米国現地の手数料が二重でかかることになります。日本円で米ドルを購入する際には為替手数料も必要です。

さらに税金面でも二重となり、米国では売却益の課税はありませんが配当金に10%の課税、国内では配当金および売却益に20.315%の税金がかかります。ただし、二重となっている配当金については、確定申告することで「外国税額控除」として還付を受け取ることが可能です。

外国株取引で必要となる諸費用は以下のとおりです。

▽外国株取引にかかる諸費用
  • 海外取次手数料
  • 取引所手数料
  • 取引所税
  • 印紙税
  • 海外(委託)取引における国内取次手数料
「海外取次手数料」とは、海外市場の取次業者(ブローカー)へ支払う手数料です。一方「海外(委託)取引における国内取次手数料」は、証券会社が売買注文を海外市場のブローカーに取り次いで海外の取引所へ発注する際の手数料で、約定代金によって金額が変わります。

3つの取引方法とそれぞれのコスト

外国株を取り引きする方法は、主に「海外委託取引」「店頭設定」「出来高加重平均取引」の3つです。それぞれでかかるコストが異なります。

・外国株の取引方法1:海外委託取引

注文を証券会社が取り次ぎして、現地証券会社経由で購入する方法です。必要となる費用は、約定金額(株数×約定価格)、国内取次手数料、現地手数料、現地諸経費などとなります。

主なメリットとしては、店頭設定や出来高加重平均取引よりも幅広い銘柄に投資ができ、指値注文と成行注文の選択が可能です。デメリットは、欧米市場へ注文を出す際は、時差の関係で取引時間が日本の夜間となるため約定日が翌営業日になります。

・外国株の取引方法2:店頭設定

注文を証券会社が相手方となり取り引きを成立させる方法です。取引価格は基本的に現地市場の終値などに対して買付価格は高めで、売却価格は低めとなります。

必要費用は約定金額(株数×取引価格)です。証券会社が提示した価格ですぐ取り引きができ、約定した時点で為替や取引価格、受取代金が確定します。注意点は、相対での取り引きであるため在庫状況によっては銘柄や数量・価格に制限が設けられている場合があることです。

・外国株の取引方法3:出来高加重平均取引

証券会社を相手方として、出来高加重平均値を基準にした価格で取り引きをする方法です。平均値を基準としているため、値動きが大きい銘柄の売買に向いています。必要費用は約定金額(株数×取引価格)です。欧米市場など時差のある市場との取り引きの場合は、取引価格の決定は翌営業日となります。

外国株はどの証券会社で買うのがいい?ネット証券比較

外国株を購入するには、どの証券会社を選べばいいのでしょうか。ネット証券は口座開設から日々の取り引きまでをネット上で完結できるため、気軽に外国株取引をしたい人向きです。ここでは代表的なネット証券を4社紹介します。各社に特色があるので、自分に合う証券会社を見つけましょう。

「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」「DMM.com証券」の4社を比較

▽SBI証券
 
米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

3,226銘柄

1,365銘柄

62銘柄

553銘柄

30銘柄



 
NISA対応 注文方法

(米国株)

売買手数料

(米国株)

為替手数料

(米国株)

1株単位 約定代金の0.45% 買付:4銭

売却:25銭


(2020年11月時点、SBI証券ホームページより編集部調べ)

SBI証券は主要なネット証券のなかでも取り扱い国が多いのが特徴で、韓国やロシア、成長力の高いASEAN諸国への投資も可能です。住信SBI銀行の外貨普通預金で両替すると為替手数料が片道4銭となるため、併用すると便利でしょう。

投資情報のレポート配信が充実しており、投資の勉強や各国の市場動向をつかむのに役立ちます。また、オンラインセミナーなどの多彩な動画配信も魅力です。ホームページ上の外国株に興味のある人向けの「初心者向けページ」では、外国株の魅力や仕組み、SBI証券の取り引きページの利用方法などが丁寧に説明されているので、外国株投資が初めてでも安心してスタートできます。

▽楽天証券
 
米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

3,002銘柄

902銘柄

×

151銘柄

×


 
NISA対応 注文方法

(米国株)

売買手数料

(米国株)

為替手数料

(米国株)

1株単位 約定代金の0.45% 買付:25銭

売却:25銭


(2020年11月時点、楽天証券ホームページより編集部調べ)

米国、中国、ASEANと取り扱い銘柄が幅広く、投資情報のレポートや各種セミナーも開催されています。取り引きを行うためのシステムが使いやすく、銘柄はカタカナで検索が可能です。個別銘柄の「企業情報」や「業績・予想」も日本語で表記されているため、英語に自信のない人でも安心でしょう。

決済方法は、外貨決済と円貨決済から選ぶことができ、「超割コース」を利用する場合は、取引手数料の1%分の楽天スーパーポイントがもらえます。さらに、大口優遇を達成すると、ポイントバックが2%となり、貯まったポイントは国内株式(現物)の購入にも使用可能です。

ホームページ上には外国株が初めての人向けの「デビュー者の銘柄選び」というページがあり、米国株初心者に人気の銘柄をランキング形式で紹介しています。身近にあるサービスや商品を展開している企業が上位にあるなど参考にしやすいため、銘柄選びに迷う場合は活用しましょう。

▽マネックス証券
 
米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

3,584銘柄

2,000銘柄以上

× × ×


 
NISA対応 注文方法

(米国株)

売買手数料

(米国株)

為替手数料

(米国株)

1株単位 約定代金の0.45% 買付:0銭

売却:25銭


(2020年11月時点、マネックス証券ホームページより編集部調べ)

マネックス証券は、ネット証券のなかでも米国・中国株の取り扱い数が多いのが特徴です。米ドル買付時の為替手数料が無料であるため、取り引きコストを抑えることができます。さらに、外国株取引口座へ初回入金してから20日間の取り引きで発生した米国株取引手数料(税抜)が最大3万円分米ドルにてキャッシュバックされます。

NISA口座にも対応しており、日本株の売買手数料が無料であるだけでなく外国株についても購入手数料が全額キャッシュバックされるため、実質無料です。

企業分析に困ったら、「銘柄スカウター米国株」を活用しましょう。企業の売上高や営業利益といった業績を過去10年間分グラフ表示できます。気になる銘柄を一覧比較できる「銘柄比較機能」は、株価や時価総額などの基本情報に加え、配当利回りやPER(株価収益率)なども表形式で比較が可能です。

いずれの機能もマネックス証券の「証券総合取引口座」と「外国株取引口座」を開設していれば無料で利用できます。

▽DMM.com証券
 
米国株 中国株 韓国株 ASEAN株 ロシア株

891銘柄

× × × ×


 
NISA対応 注文方法

(米国株)

売買手数料

(米国株)

為替手数料

(米国株)

1株単位 0円 買付:25銭

売却:25銭


(2020年11月時点 DMM.com証券ホームページより編集部調べ)

DMM.com証券の特徴は、米国株の売買手数料が完全に無料であることです。また、外貨建ての口座が存在せず、売却時の配当や代金が米ドルから日本円に自動で交換されます。また、米国株式を信用取引の担保としても利用できるため、投資の幅が広がるでしょう。

初心者向けのサービスとしては、人気急上昇中の注目テーマが日々更新されるため、話題の銘柄を探す際に役立つでしょう。個別の銘柄情報は、決算情報やアナリストによる予想、目標株価がわかりやすいようビジュアル化されています。

取り引き用のツールは米国株式と国内株式が一元管理できるなど、外国株投資初心者にとってわかりやすいシステムです。

手数料も意識しながら賢く外国株運用を

今回は外国株の魅力や手数料の仕組みについて解説をしました。グローバルな投資に興味がある、新興国や有力ベンチャーなど数十年後に世界を席巻する可能性のある企業に投資してみたいという人は、ぜひ外国株の投資にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
 
文・木田 文
大学卒業後、企業にて経理・税務・総務などを担当。結婚を機に節約や資産形成に興味を持ちFP2級を独学で取得する。現在は男児の子育てをしながらライターとして活動し、マネーに関する話題をはじめとして幅広い分野を執筆。
 

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