投資・資産運用
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2020.11.29

株こそ主婦向きの投資方法!あなたの強みを活かして資産形成

(写真=fizkes/stock.adobe.com)
(写真=fizkes/stock.adobe.com)
株式投資に興味はあるけれど、リスクが高いと二の足を踏んでいる主婦の方は多いのではないでしょうか。老後の資産形成は、家族や自分の将来にダイレクトに影響するからこそ慎重になるのかもしれませんが、実は株式投資こそ主婦の強みを最大限活かせる投資方法なのです。主婦こそ株式投資に向いている理由と、投資をはじめるときの注意点について、解説します。

そもそも株式投資を行う必要性は?投資のメリット

株式投資をはじめる理由の多くは、預貯金だけではお金を増やせないからという声が多いです。教育資金やマイホーム資金の準備のため、できるだけ余裕のある暮らしをしたい、老後の資産形成に早いうちから手をつけたいと思うのは当然のことでしょう。

株式投資を行うことで得られる利益は主に3つあります。保有している購入時より株価が上昇し、その株を売却することで得られる「売却益」。保有株式の企業から定期的に支払われる「配当金」。そして、「株主優待」です。国内企業特有の制度である株主優待は、株の保有者に商品や割引券などが貰えることが多く、生活にも役立つでしょう。

老後を考えると早くから資産形成をして準備をしないと年金だけでは間に合わない

近年、老後資金は2,000万円必要であるという話題が世間を騒がせました。金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』によると、2,000万円という数字の根拠として、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上のみの無職世帯)では月の実収入が約20万9,000円に対し実支出が約26万4,000円であるという調査結果が発表されました。つまり月々約5万5,000円の赤字となり、年間だと66万円、30年で約2,000万円が不足するという計算です。

前述の実収入は年金も含まれています。一般的に老後資金を準備する前には、教育資金やマイホーム資金など多額のお金が必要となります。預貯金だけでは資産を増やすスピードを上げるのは難しいのが現状です。資産形成は投資などで早めに行うことが大切といえるでしょう。

投資は狙えるリターンは大きいが、リスクもつきもの

投資は上手くいけば大きな利益を得られる一方で、リスクもあります。株式投資では、テンバガー(10倍株)と呼ばれるように、購入した株が大化けして大きな利益を生むこともあります。逆に、株を保有している企業の経営が悪化して株価が暴落したり、倒産する可能性もゼロではありません。

このようなリスクを避けるためには、資産運用を行うにあたり、すべてを株式投資といったリスク資産にするのではなく、投資対象を複数の株式や投資信託などに分散させる「分散投資」が効果的です。

また、そもそもですが、投資に回すお金は預貯金とは分けて管理することをおすすめします。家計をすべて管理している場合などは、投資に使うお金と使ってはいけないお金の線引きは必須です。

たとえば、教育費など元本毀損してはいけない預貯金には絶対に手をつけないようにしましょう。投資は、後述する「余裕資金」の範囲内で行うことが原則です。
 
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株式投資を行う前に知っておきたいこと

株式投資は自己責任であるため、はじめる以上は勉強が欠かせません。また資金を用意するために守るべきルールがあります。

必要なのは「知識、資金、メンタル」

投資をはじめるにあたり必ず必要なのが、「知識」と「資金」と「メンタル」です。まずは株用語や売買のルールなどの知識を身につける必要があります。書籍やインターネット、株に詳しい人から学ぶとよいでしょう。特に同じ主婦目線から投資情報を発信している主婦投資家のブログやSNSは参考にしやすいです。

2つめは「資金」です。買いたい銘柄があっても元手がなければ意味がありません。日々の生活で節約できるところは節約し、投資で使える資金を増やすことが大切です。

なお、手持ちの資産は大きく分けて3つに分類できます。1つめは生活費や病気、失職といった万が一の事態の備えを含む「必要なお金」、2つめはマイホームの頭金などの「使う予定のあるお金」、3つめが「使い道の決まっていないお金」である「余裕資金」です。この3つめが、老後の生活の元手となるものですが、いますぐ必要というわけではないため、時間をかけて資産形成ができます。

投資をはじめるにあたり必要な3つめは、「メンタル」です。自分の持つ資産のすべてを投資に使うようでは、損失が出た際に生活や将来設計に支障が出ることになり、メンタルが持ちません。投資には余裕資金を使用するようにしましょう。株式投資に使えるお金とそうでないお金をしっかり分けることで、心にもゆとりが持てることでしょう。

また、投資は中長期的に少しずつ利益を積み上げていくものです。日々の株価の上下動に一喜一憂したり、少々の元本割れで慌てるようなメンタルも、投資をするにはふさわしいとはいえないかもしれません。

株は下がることもある。焦って売らない

株を始めたばかりのころは、株が少しでも下がると焦って売ってしまいたくなるものです。デイトレーダーのように売り買いを繰り返して資産を増やしていく場合とは異なり、老後資金などを目的とした長期保有の投資を行うならば、長い目で見たときに元本を増やすことを目標とすべきでしょう。

株は上がることもあれば下がることがあります。そして、下がってしまったとしても回復する可能性もあります。一時的に株価が下がったからといって、焦って売ることのないようにしましょう。

投資で利益を出す方法

投資用語に「インカムゲイン」、「キャピタルゲイン」というものがあります。「インカムゲイン」とは、株式を保有しているときに得られる収益です。株式投資では配当金がインカムゲインにあたり、株を保有し続けることで継続的に収入を得ることができます。広義の意味では株主優待もインカムゲインといえるでしょう。

一方「キャピタルゲイン」とは、株を売却することで得られる利益です。たとえば、20万円で購入した株を30万円で売却したら、差額の10万円(税金や手数料は除く)がキャピタルゲインとなります。

投資で利益を得るには、インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うべきでしょうか。「インカムゲイン」は配当金が収益となるため1回あたりの利益は多くはありません。しかし、株を保有する限り定期的に利益が発生するため、数年~数十年をかけて利益を上げたいという場合に向いているでしょう。

「キャピタルゲイン」は、売却益が利益となります。差額が大きいほど利益を得ることが可能であるため、うまくいけば1回の売買で配当金とは比べ物にならない大きな金額が手に入るでしょう。ただし、株を手放すことになるため、その後のインカムゲインは入ってきません。

どちらの方法が自身の投資スタイルに合っているかによって選ぶようにしましょう。

主婦が株式投資に向いている理由は?

株をはじめたばかりの場合、どこに投資すればよいか悩む人は多いでしょう。しかしこれこそが主婦が強みを発揮できる機会であり、株式投資に向いている理由でもあるのです。

難しそうと思った方も心配不要!日々の生活にヒントがある

これから発展しそうな会社に投資するのは株式投資の基本です。ただ、それは経済誌やネットで金融情報を常にキャッチアップする必要があったり、『会社四季報』を隅々まで読んだりというような研究が欠かせません。日頃そこまで投資先の研究をするのは困難です。

しかし、主婦ならではの視点で優良企業を見つけることは可能です。たとえば、いつも家庭で使用している洗剤、化粧品、食料品の販売元や製造会社を見てみましょう。そのなかに上場している会社もあるのではないでしょうか。上場しているということは株が買えるということです。ほかにも、家庭でも長年愛用しているロングセラー商品はないでしょうか。ロングセラー商品を生み出している企業は堅調な経営を続けている可能性が高そうです。

また、家族や主婦仲間で評判の商品は、これから株価が上昇する有望企業かもしれません。日々の生活や会話から優良な投資先が見つかるかもしれません。

主婦は外食産業やスーパーなどの生活に密着した企業に詳しくなる

上場している外食産業といえば、「日本マクドナルドホールディングス」やファミレス大手の「すかいらーくホールディングス」、カフェのドトールを運営する「ドトール・日レスホールディングス」が有名です。スーパー(小売業)では、「イオン」など、自分の生活圏に上場企業が多数あることは意外と気づかずにいるものです。

投資は、投資先の会社をよく知り、投資のタイミングを見極めることが大切です。普段の生活で飲食店やスーパーを利用するなかで、新商品や店舗の雰囲気、主婦仲間からの口コミなど、企業のリアルを肌で感じることができるのは主婦が持つメリットです。

よく知る店舗の様子などから企業の景況感を探ってみてはいかがでしょうか。また、日常使いしている商品を製造している企業や、よく行く店舗などを応援する意味でその企業の株を買い株主になることは、株式購入の本来の姿といえます。

株主優待が貰えるので、生活コストを下げることができる

株式を保有するメリットとして、株主優待がもらえることが挙げられます。株主優待とは、自社サービスや商品の優待品を株主に贈る、日本企業独自の制度です。上場企業では約1,520社(2020年10月時点)が優待制度を設けています。優待制度を受けるには、「権利確定日」に株主である必要があり、権利確定日は銘柄によって異なります。

株主優待の内容はバラエティに富んでおり、自社で使える商品券や商品の詰め合わせ、交通系なら切符が格安で購入できるなどです。株主優待を使うことで生活コストを下げることも可能です。

株主優待は、要件を満たしている株主であれば受けられる制度であるため、株主優待の内容で購入する銘柄を選ぶのもおすすめです。

おすすめの主婦の投資ブログ

株式投資を学ぶときに、同じ主婦の立場で投資をしている人の情報はとても参考になります。特に主婦目線から株式投資について書かれたブログはおすすめです。

『かすみちゃんの株主優待日記(優待ブログ)』は、株主優待株を中心に紹介しているブログで、生活に直結する外食やドラッグストアなどで使える優待を狙って投資しているのが特徴です。生活圏にあるお店の銘柄を取り扱っているため、マネがしやすいでしょう。

『ベテランママのへそくり株投資』は、老後資金2,000万円を目標に掲げ投資を行っています。ブログは日々の取引結果や週末には生活の雑談や最近読んだ投資に関する本などを紹介しています。株式投資がテーマのブログといえども敷居が低く、購読のしやすさが特徴です。

口座開設はネット証券がおすすめ

株式投資をはじめるには、証券会社に口座を開設する必要があります。売買手数料や取扱商品などから自身の投資スタイルに合う証券会社を選ぶことになりますが、手軽さが特徴であるネット証券がおすすめです。

ネット証券は開設の手軽さ、コストの安い、少額からできる

ネット証券は開設から取引まで、すべてインターネットで完結できます。本人確認用の書類などもネット上にアプロードすることで開設手続きが進められ、取引は家事や育児のスキマ時間や外出先からでもスマートフォン1つあれば可能です。

実店舗がないため手数料が格安である場合が多く、プランや約定金額によっては無料という証券会社もあるほどです。また、証券取引所で売買される日本株の売買単位は100株であるため、1,500円の株を買う場合には最低でも15万円が必要です。しかし、ネット証券なら単元未満で購入できるサービスを設定している場合があるので、少額からチャレンジしたいという人に向いています。

注意したいのが、配偶者の扶養に入っている方は株取引の利益によっては扶養から外れてしまう可能性があります。株の取引で「源泉徴収なし」「一般口座」を使用している場合は、所得合計が基礎控除の48万円を超えると配偶者控除の適用を受けられなくなります。取引をする際は、確定申告の必要のない「源泉徴収あり」「特定口座」を選ぶようにしましょう。

少額からできる手段(ミニ株、1株投資などもある)

少額の投資からはじめたい場合におすすめしたいのが、ミニ株や1株投資です。通常なら売買単位100株分の資金を用意する必要のあった銘柄でも、ミニ株なら10分の1の資金があれば買うことが可能となります。

ミニ株は証券会社が独自に行うサービスであることから、証券会社ごとに特色があるのが特徴です。たとえば、取引ごとの手数料は無料であるが、取引量に応じて月額サービス料を払う場合や、ポイントで株を購入できるものもあります。

NISA、つみたてNISAなども検討したい

節税にNISAがよいという話はよく耳にするのではないでしょうか。通常、株式投資を行うと、売買益や配当金に対して約20パーセントの税金がかかります。一方「NISA口座(非課税口座)」であれば毎年一定金額の範囲内で購入した場合の利益が非課税となるメリットがあります。

特につみたてNISAは、積立・長期・分散投資向けの非課税制度です。購入金額は年間40万円までで、非課税期間は20年間と定められています。積立額は最低100円からスタートでき、まとまった資金がない場合や投資初心者でも始めやすいでしょう。金融庁による一定基準をクリアした投資信託から選択するため信頼性が高いのが特徴です、

生活者視点で投資を行える主婦は株式投資に向いている

誰もが直面する老後資金の準備は、早めに行うことが大切です。投資先は主婦ならではの視点を活かし、普段の生活のなかからヒントを得ることも可能です。主婦投資家も増えているため、ブログやSNSから情報収集したりしながら、リスクを抑えたうえで少額から投資を始めてみましょう。

文:木田 文

大学卒業後、企業にて経理・税務・総務などを担当。結婚を機に節約や資産形成に興味を持ちFP2級を独学で取得する。現在は男児の子育てをしながらライターとして活動し、マネーに関する話題をはじめとして幅広い分野を執筆。
 

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