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2020.11.21

NISA口座の開設はどこがおすすめ?特徴から選ぶあなたに合った証券会社3選

(写真=Maksym Yemelyanov/stock.adobe.com)
(写真=Maksym Yemelyanov/stock.adobe.com)
NISA口座を開設したいがどの証券会社ですればよいのかわからず迷っている人のために、各証券会社の特徴を比較します。NISA口座は1人1つしか開設できません。そのためNISAをはじめるために口座開設する証券会社も1つに絞る必要があります。各社の特徴を把握して自分に合った証券会社を選択しましょう。

NISAは1つの証券会社にしか口座開設ができない

NISA(ニーサ)は2014年1月からはじまった「少額投資非課税制度」の愛称です。証券会社、銀行、郵便局などの金融機関で口座を開設することで、始めることができます。開設した口座で株式や投資信託などを購入し、利益(配当金、譲渡益など)がでた場合、非課税となる制度です。商品を購入できる金額は年間120万円まで、非課税となる期間は5年間です。

NISAは日本に住んでいる20歳以上の人であれば、誰でも利用することができます。ただし、NISA口座を開設できるのは1人1つですので、口座を開設できる金融機関も1つに限ります。そのため、口座開設前に各金融機関の特徴を比較し、自分の投資に合った金融機関を見つけることが大切です。

NISAの取扱商品は証券会社により大きく異なる

証券会社によって取扱商品やその商品の数が違うのと同様、NISAの取り扱う金融商品も、証券会社によって異なります。日本株の取り扱いは各証券会社で対応していますが、外国株に関しては取り扱いしているか否か、取り扱い国数や銘柄数などが違います。IPOも対応の可否に違いがいあり、対応していても取り扱い数も異なります。

投資初心者が扱いやすい投資信託の取り扱い数についても、多い証券会社では2,600本以上、少ない証券会社だと数本のみ、と大きな差があります。自分の投資スタイルに合った商品をより多く取り扱う証券会社を選びたいものです。

NISAの手数料は無料のノーロード商品などを選ぶのがベター

手数料の点からみると、投資信託の販売手数料については無料としている証券会社が増えています。一部のネット証券は、すべての投資信託で原則、販売手数料がかからない「ノーロード」としている会社もあるほどです。株の売買に関しても売買手数料が無料の証券会社もあれば、約定代金によって手数料がかかる証券会社もあります。手数料をできるだけ低く抑えることは、投資において重要ですので、特に株式投資をする人は証券会社をしっかりチェックしましょう。

NISA口座開設前にキャンペーンなどは忘れずにチェックする

多くの証券会社で、口座開設キャンペーンを実施していますが、チェックしたいポイントは主に以下の3点といえます。

・キャンペーンでチェックしたいポイント1:特典の内容
口座開設の特典はさまざまですが、受け取りやすさなどがあるのも事実です。早期の銘柄購入を検討している場合などはキャッシュバックが最もお得、という場合もあるでしょう。

▽口座開設特典の例
(1)現金を受け取れる
(2)銘柄取引額に応じたキャッシュバック
(3)ポイント付与(Tポイント、楽天ポイントなど)
(4)ギフト券などの進呈
・キャンペーンでチェックしたいポイント2:キャンペーンの適用条件
キャンペーンの適応条件は要チェックポイントといえます。口座開設のみで特典が得られる証券会社もあれば、一定金額以上の入金や、口座開設後の取引成立を条件とする証券会社もあります。そもそも条件に適応しなければ、特典を得ることはできません。自身がクリアできる特典なのかしっかり考える必要があります。
・キャンペーンでチェックしたいポイント3:全員がもらえるわけではない?
条件をクリアしたからといって、特典をもらえるとは限りません。こちらも証券会社によって異なりますが、もれなく全員が特典を得られるという証券会社もあれば、抽選によって当選者のみというところもあります。受け取りたい特典がある場合は、細かい条件まで確認しましょう。
 

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NISA口座、どこの証券会社がいい?ひと目でわかる比較表

ここでは、NISA口座を開設できる証券会社の中から、口座開設数で上位10社について、売買手数料や取扱商品の種類、数などを比較してみました。確認してみましょう。
 
  SBI証券 楽天証券 マネックス証券
売買手数料

(国内株式、投資信託、海外株式)

無料 無料 無料
株式売買
投資信託の取り扱い数 2,647本 2,687本 1,163本
IPO投資の可否 ×
ミニ株 S株 × ワン株
外国株式
各証券会社の特色 独自サービスも充実したネット証券最大手 楽天ユーザーに圧倒的な人気を誇るネット証券大手 セミナーと投資ツール充実のネット証券大手
キャンペーン Tポイント 楽天ポイント Amazonギフト券
 
  GMOクリック証券 松井証券 岡三オンライン証券
売買手数料

(国内株式、投資信託、海外株式)

無料 無料 一部有料
株式売買
投資信託の取り扱い数 100本 1,256本 500本
IPO投資の可否
ミニ株 ×
外国株式 × × ×
特色 手数料が安く、投資ツール充実の急成長ネット証券 充実したサポートと豊富な無料ツールの老舗ネット証券 「情報の岡三」ならではの多彩な取引ツールと充実の投資情報
キャンペーン 現金 キャッシュバック 現金
 
  au カブコム証券 野村證券 大和証券
売買手数料

(国内株式、投資信託、海外株式)

無料 一部有料 一部有料
株式売買
投資信託の取り扱い数 1,200本 1,100本 368本
IPO投資の可否
ミニ株 プチ株 まめ株 ひな株
外国株式 × ×
特色 9種類の用途別アプリを使ってスマホ取引も簡単 IPOに強い国内最大手の証券会社 ネットも店舗もコールセンターもサポート充実の証券会社
キャンペーン Pontaポイント 現金 現金
 
  SMBC日興証券
売買手数料

(国内株式、投資信託、海外株式)

一部有料
株式売買
投資信託の取り扱い数 1,000本
IPO投資の可否
ミニ株 キンカブ
外国株式 ×
特色 500円から株式投資できる独自サービス「キンカブ」が利用できる証券
キャンペーン dポイント最大10万200円相当

ネット証券主要3社それぞれのNISA口座開設のメリットは

上記10社の証券会社を比較しました。投資信託の取り扱い商品の数、IPO投資や外国株式の取り扱いなどに各社で特徴があることがわかります。ここではとくにネット証券として口座数トップ3となるSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社について解説します。

NISA口座主要証券3社の共通項は?

3社に共通するのは、国内株式の売買手数料が無料ということです。投資ビギナーであり、できるだけコストをかけたくないという人がNISAの口座開設を考えたとき、国内株式の手数料無料はマスト条件の1つといえます。

また、NISA口座の開設を考えれば、投信信託の取り扱い数も大切なポイントです。SBI証券と楽天証券は2,600本以上と証券会社全体でみてもトップクラスの取り扱い数を誇ります。この2社には劣るものの、マネックス証券も1,163本の取り扱いであり、十分なラインアップといえます。

NISA口座主要証券3社チェックポイント1:IPOの取り扱い

IPOとは日本語で新規公開株のことをいいます。IPO投資とは、上場前の企業の株式を主に抽選で購入して、上場後の金額で売却し利益を得る投資方法です。比較的利益を得やすい投資方法であることから、多くの投資家から人気を集めています。

IPOとNISAとの親和性は、NISA最大のメリットといえる非課税制度にあります。NISA口座内でIPO株を売却した場合、課税対象の20.315%がそのまま売却益となるのです。そういった点で、IPOの取り扱いをしているかどうかは大きなポイントになります。

・楽天証券

このIPOについて、上位3社のなかでは楽天証券は取り扱いしていません。楽天証券でIPO投資を行う場合はNISA口座以外の、一般の楽天証券口座になります。

・SBI証券

対して、SBI証券はネット証券のなかでもIPOの取り扱い数がトップクラスです。2019年に上場した86社のうち、82社を取り扱いました。また、IPOは抽選になることが多く申し込んだものの落選となることは少なくありません。しかしSBI証券はその点のフォローも充実しています。それは、「IPOチャレンジポイント」という仕組みです。

「IPOチャレンジポイント」は、IPO購入の申し込みで落選した際に付与されるポイントです。これを次回以降のIPO申込時に利用することで、IPOの抽選確率がアップします。次回への期待感が高まる「IPOチャレンジポイント」はとても魅力的なサービスといえるのではないでしょうか。

・マネックス証券

マネックス証券もネット証券のなかでSBI証券に続いてIPOの取り扱いが多い証券会社です。

マネックス証券のIPO抽選は、1口座に1つ付与される「完全平等抽選」方式を採用しています。

証券会社がIPOの募集をする際、申込の単元ごとに抽選する、という場合が少なくありません。申込数が多いほど抽選のチャンスは広がるのですが、IPOに申し込むにはその証券会社に単元数分のお金をプールしておく必要があります。つまり、資金が多いほど多く申し込めるため資金力の勝負になりがちで、投資初心者が当選する可能性は低くなる傾向があります。

しかし、マネックス証券が取り入れている「完全平等抽選」方式は、多く申し込んでも当選確率は一緒です。資金力に左右されない抽選方式なので、誰でも当選する可能性があります。投資初心者でも当選が期待できるシステムといえます。

NISA口座主要証券3社チェックポイント2:外国株式の取り扱い

米国株の成長も話題で、外国株も人気の高い投資の1つです。長期的な成長も見込めて、配当も高いとされています。外国株のNISA口座での取り扱いについて、3社の違いを見てみましょう。

・SBI証券

SBI証券は米国株3,300銘柄以上(個別銘柄・ETF・ADR含む)、中国株1,400銘柄以上、韓国株60銘柄以上、ロシア株30銘柄以上のほかベトナム株・インドネシア株・シンガポール株・タイ株~~:~~・マレーシア株といったアセアン株500銘柄以上と、豊富な取り扱い国数を誇ります。また、住信SBIネット銀行の口座を使うと為替手数料が安くなるというメリットも見逃せません。

・楽天証券

楽天証券も米国株3,500銘柄以上(個別銘柄・ETF・ADR含む)、中国株900銘柄以上、アセアン株250銘柄以上と幅広い銘柄がそろっています。SBI証券にはやや及ばないものの、後述のマネックス証券と並ぶ銘柄数です。

・マネックス証券

マネックス証券は、3,800銘柄(個別銘柄・ETF・ADR含む)を超える米国株に加え、香港証券取引所に上場しているほぼすべての銘柄の中国株の取り扱いをしています。海外の取り扱い銘柄数の圧倒的な多さはマネックス証券の特徴といえます。

注文方法にも特徴があり、ほかの証券会社では成行・指値のみとすることが多いなか、マネックス証券は成行・指値以外にトレールストップやOCO注文ができます。注文方法の選択肢が多いことはさまざまな投資スタイルに対応しているという点で魅力的です。人気の米国株は購入時の手数料が上限3万円まで全額キャッシュバックされるため、実質無料です。

NISA口座主要証券3社チェックポイント3:キャンペーンの充実度

せっかく口座を開設するのなら、キャンペーン特典もゲットしたいものです。キャンペーン内容を吟味し、対象条件などをしっかり把握して確実にゲットしましょう。なお、キャンペーンは期間限定であることも少なくないので期限切れにならないように注意しましょう。以下は、2020年9月現在の情報です。

・SBI証券

SBI証券のキャンペーン特典は、Tポイント100ポイントを全員にプレゼントするというものです。プレゼントの対象となるのは、インターネットコース、IFAコース、ダイレクトコースでの申込みになります。対面コースでの申込みは対象外なので注意しましょう

・楽天証券

楽天証券は口座開設時の特典はありませんが、NISA、つみたてNISAも対象となる「はじめての投信積立キャンペーン」を実施しています。期間中に初めて投信積立を設定・約定すると、抽選で500名に楽天証券ポイントが1,000ポイント付与されます。

・マネックス証券

マネックス証券では新規に証券総合口座の開設で200円相当のAmazonギフト券、NISA口座の新規開設で200円相当のAmazonギフト券をプレゼントしています。さらに、10,000円以上を期間中に入金した場合、抽選で50名に10,000円相当のAmazonギフト券をプレゼント中です。入金のみですのでハードルは決して高くありません。ギフト券とはいえ、10,000円相当は魅力的ではないでしょうか。

証券口座開設前に投資スタイルを検討しよう。キャンペーン情報等も要チェック!

ここまで各証券会社のNISAの特徴をみてきました。本記事で重点的に取り上げた3つの証券会社はいずれも口座開設の有力候補となりうるでしょう。しかし大切なのは、ご自身がNISAを通じてどのような投資をしたいのか、投資金額はどのくらいかなどを十分検討することです。自身の投資スタイルにマッチした証券会社を選ぶことができれば、投資生活がより充実するのではないでしょうか。

※本記事で掲載の情報は2020年9月30日現在のものです。実際に口座開設を行うときは、各証券会社の最新情報をご確認ください。
 
文・
国内生命保険会社で法人向け生命保険の営業に携わる。その後、確定拠出年金の第一人者山中伸枝氏主宰の山中塾に入り、金融商品を売らないファイナンシャルプランナーとして活動。企業型確定拠出年金の投資教育の研修講師、地元専門学校でFP講座の講師や一般の人向けに投資未経験者の最初の一歩をサポートするセミナーを行っている。AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級保有
 

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