投資・資産運用
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2020.11.14

SBI証券の2つの手数料「スタンダード」と「アクティブ」はどっちがお得?

(写真=Jirapong/stock.adobe.com)
(写真=Jirapong/stock.adobe.com)
SBI証券の国内株取引には、「スタンダード」と「アクティブ」の2つの手数料プランがあります。手数料は投資のコストであり、資産運用を成功させるには手数料を低く抑えることも重要です。それぞれの特徴およびメリット・デメリットを確認し、投資スタイルに合った手数料プランを選びましょう。

株取引では売買手数料がかかる

一般に株は、投資家が直接売買できるわけではなく、取引するには証券会社を介する必要があります。そのため株取引では、証券会社に支払う手数料が発生します。

手数料と利益の関係

株式投資を成功させるには、手数料の管理もとても重要です。表1は、50万円を投資して5万円の売却益が出た場合に、手数料額によって最終的な利益がどれくらい増減するのかをシミュレートしたものです。

▽表1.手数料額による最終的な利益の違い(50万円の投資により5万円の利益が出た場合)
 
手数料総額 最終的な利益額 利益率
0円 5万円 10%(5万円÷50万円×100)
500円 4万9,500円 9.9%(4万9,500円÷50万円×100)
1,000円 4万9,000円 9.8%(4万9,000円÷50万円×100)

取引回数が増えればそのぶん手数料もかかり、利益に及ぼす影響も大きくなります。投資を始めるにあたっては、手数料体系を確認し、できるだけ安く抑えられる証券会社やプランを選ぶことが重要です。

手数料額は証券会社によって異なる

手数料額は、取引する証券会社によって異なります。また、証券会社によっては複数の手数料プランが設けられています。証券会社に口座を開設する際にしっかりと確認し、より有利な手数料を選ぶのも1つの投資テクニックです。

証券会社には店舗が窓口となる店舗型と、ネット上で申し込みから投資まで行えるネット証券があります。一般的に、人件費や店舗維持費が抑えられるネット証券は、店舗型の証券会社と比べて手数料が低い傾向があります。手数料を安く済ませたい、オンラインでの取引に不安がないという人は、ネット証券を検討してもよいでしょう。表2は100万円の取引をした際の、代表的な店舗型とネット証券の手数料の比較です。

▽表2.国内現物株を100万円取引した際の手数料例
タイプ 証券会社名 手数料額(税抜き)
店舗型 大和証券(コンサルティングコース) 窓口申込 1万1,500円
インターネット申込 8,620円
野村證券(オンラインサービス) 店舗口座 1万1,080円
オンライン口座(オンライン申込の場合) 953円
ネット証券 楽天証券 超割コース 487円
いちにち定額コース 858円
マネックス証券 取引毎手数料コース ・成行注文:1,000円
・指値注文:1,500円
一日定額手数料コース 2,500円
 

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SBI証券の魅力とは?

ここからは、主要ネット証券の1つであるSBI証券について詳しく紹介します。まずは、SBI証券の特徴を確認しましょう。

2020年9月時点で、SBI証券では530万人以上が口座を開設し、国内ネット証券会社では口座開設数第1位となっています。ネット証券におけるNISA口座開設数と、国内株式個人売買代金シェアも1位です。SBI証券は手数料の安さがよく知られていますが、それ以外にはどのような特徴があるのでしょう。

SBI証券の特徴1:無料で使えるマーケット情報が充実

SBI証券では、リアルタイムの株価やチャートはもちろん、専属アナリストや著名アナリストのレポートを無料で提供しています。トレンドに沿ったセミナーも開催するなど、投資の参考になる情報を多く提供している点も魅力的です。

SBI証券の特徴2:PTS取引ができる

SBI証券は「PTS取引」に対応しています。PTSとは「私設取引システム」のことで、PTSを通じて夜間でも証券取引所を介さずに株式売買ができます。SBI証券のPTS取引時間は8時20分~23時59分となっており、仕事などで日中の取引が難しい人でも、リアルタイムに売買が可能です。

SBI証券の特徴3:Tポイントでのマイレージサービスやポイント投資

SBI証券は、取引内容に応じてTポイントを貯めたり使ったりできます。Tカード番号を登録することで、貯めたポイント利用して投資をしたり、投資で貯めたポイントをTポイント提携先で使ったりすることができます。

SBI証券Tポイントサービスでのポイント獲得条件の概要は、表3のとおりです。

▽表3.Tポイント獲得条件の概要
 
項目 獲得ポイント内容
国内株式現物取引 スタンダードプラン手数料及び現物PTS取引手数料の月間の合計手数料の1.1%相当
投資信託保有残高 対象投資信託の月間平均保有額
・1,000万円未満:年率0.1%相当
・1,000万円以上:年率0.2%相当
金・プラチナ・銀保有残高 スポット取引手数料、および積立買付手数料の月間合計手数料の1.0%相当
新規口座開設 一律100ポイント
国内株式移管入庫 1回の移管入庫につき100ポイント

金額指定で投資信託を購入する場合、1ポイント1円としてTポイントを利用することができます。利用ポイント数には上限も下限もありません。SBI証券では多くの投資信託が100円から購入できるので、貯まったTポイントを利用し、少額ずつの投資を楽しむといった利用も可能です。

SBI証券では2つの手数料プランを用意

SBI証券では、2つの手数料プランを用意しています。ここではモバイル端末によるインターネット注文時の手数料をご紹介しますが、コールセンターを利用した電話注文での手数料は表4の通りです。

▽表4.電話注文時の手数料額詳細
 
1注文の約定代金 手数料額(税抜き)
50万円まで 2,000円
50万円超100万円まで 3,600円
100万円超150万円まで 4,400円
150万円超 6,400円

SBI証券の手数料プラン1:1注文ごとに手数料が決まる「スタンダードプラン」

スタンダードプランは、1注文ごとに手数料がかかるプランです。手数料額は、約定代金によって決まります。

▽表5.スタンダードプランの手数料額詳細
 
1注文の約定代金 手数料額(税抜き)
5万円まで 50円
10万円まで 90円
20万円まで 105円
50万円まで 250円
100万円まで 487円
150万円まで 582円
3,000万円まで 921円
3,000万円超 973円

スタンダードプランでは、1回の約定金額が100万円を超える場合、後述するアクティブプランよりも手数料額が割安です。ただし、1注文ごとに手数料がかかるため、取引回数が多い場合には手数料がかさむこともあります。

SBI証券の手数料プラン2:1日の合計約定代金で手数料が決まる「アクティブプラン」

アクティブプランは、1日の合計約定代金に対して手数料がかかります。

▽表6.アクティブプランの手数料額詳細
 
1日の合計約定代金 手数料額(税抜き)
100万円まで 0円
200万円まで 1,162円
以降、100万円増加ごとに 400円ずつ増加

アクティブプランでは、100万円までの売買手数料が無料です。100万円を超えるとスタンダードプランよりも手数料が割高ですが、取引回数が多い場合には、結果的に手数料を安く抑えられるケースもあります。

SBI証券のPTS取引なら手数料がさらに安くなるケースも

PTS取引を利用した場合、夜間取引なら売買手数料が無料です。またそれ以外の時間でも、スタンダードプランの手数料と比べ5%程度安くなります。

▽表7.PTS取引における現物取引手数料額詳細
 
1注文の約定代金 デイタイムセッション(税抜き)(8時20分~16時) ナイトタイムセッション(16時30分~23時59分)
5万円まで 47円 0円
10万円まで 86円
20万円まで 100円
50万円まで 238円
100万円まで 462円
150万円まで 553円
3,000万円まで 876円
3,000万円超 924円

取引所とPTSの株価が同等の場合、取引所の取引時間内でもPTS取引をした方が手数料を安く抑えられます。PTS取引を上手に取り入れることで投資のコストを抑え、利回りの向上を図ることも可能です。

スタンダードプランとアクティブプランどちらを選ぶべき?

どちらの手数料プランを選ぶかは、自身の投資方針や投資スタイルを考慮したうえで、手数料を抑えられるプランを選ぶことが大切です。なお、手数料プランは1日1回変更できます。変更手続きと変更適用は、表8のタイミングで行われます。

▽表8.手数料プランの変更手続きおよび変更適用のタイミング一覧
 
  曜日
変更手続き
手続きは各日23時29分まで
適用のタイミング
適用は各日0時から

1日の取引回数が少ないならスタンダードプラン

スタンダードプランは、100万円を超える1回の取引に必要な手数料が、アクティブプランよりも低く設定されています。そのため、1日の取引回数が少ない場合は、スタンダードプランの方が手数料は安くなります。

例えば、70万円の取引を1日に1回約定した場合の各プランの手数料額は、スタンダードプランで487円、アクティブプランでは0円(いずれも税抜き)、140万円で1日1回の取引をした場合は、スタンダードプランで582円に対し、アクティブプランは1,162円です。

1日に複数回の売買をするならアクティブプラン

アクティブプランを選んだほうが良いケースとしては、以下の2つが考えられます。

・ケース1:1回の約定金額が100万円までの場合
アクティブプランでは、100万円までの取引手数料が0円です。そのため、1日の取引回数に関わらず、1回の約定金額が100万円以下の人はアクティブプランを選ぶとよいでしょう。

・ケース2:1日に複数回の取引をする場合
1日に売買する回数が多い場合、アクティブプランのほうがお得になるケースがあります。先ほどの例でいえば、70万円の売買を1日に複数回した場合です。

▽表9.取引回数別の手数料額の1例(1回の約定代金を70万円とした場合)
 
取引回数(1日の合計約定代金) 手数料額(税抜き)
スタンダードプラン アクティブプラン
1回(70万円) 487円 0円
2回(140万円) 974円(487円×2回) 1,162円
3回(210万円) 1,461円(487円×3回) 1,562円(1,162円+400円)
4回(280万円) 1,948円(487円×4回) 1,962円(1,162円+400円×2)
5回(350万円) 2,435円(487円×5回) 2,362円(1,162円+400円×3)

このケースでは、1日の取引回数が1回目はアクティブプランなら無料で安く、2~4回まではスタンダードプランの手数料が安くなり、5回を超えた場合にはアクティブプランの方が安くなっています。

どちらのプランの手数料が安くなるかは、取引回数だけでなく約定代金などにより異なります。そのため、手数料プランを決めるにあたっては、考えている投資スタイルをシミュレーションして決めることが大切です。また、投資開始後に約定代金の変更が行われたり、売買回数といった自身の投資スタイルが変化したりした時には、手数料の見直しもあわせて行えばコスト低減につながるでしょう。

投資スタイルに合った手数料プランを選んで、コストを抑えた株取引を!

SBI証券で投資を行う際は、2つの手数料プランから、1日の取引回数や合計約定代金などを考慮して、手数料が低く抑えられるプランを選びましょう。投資開始後に投資スタイルが変化した時には、手数料の変更を行うことも重要です。2つの手数料プランを上手に使い分けることが、投資効率の向上につながります。
 

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