投資・資産運用
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2020.11.11

【特集#2】投資家大注目!テーマから考える株式投資入門

(写真=ANA Financial Journal 編集部)
(写真=ANA Financial Journal 編集部)
株式投資における銘柄選びでは、今後の成長が予想される業種や市場などの「テーマ」から研究することも重要です。多くの投資家が注目しているテーマを研究することで、リターンを得やすい銘柄選びが可能となるかもしれません。このシリーズでは、この数年にわたり注目を集めることが予想される4大テーマについてご紹介します。シリーズ2回目は現在、テクノロジー分野のなかで最もホットなテーマである「5G(第5世代移動通信システム)」について、確認します。

5Gで実用化される自動運転、遠隔医療など

次世代通信規格5Gは、従来の4Gと比べて一般的に以下の3つの特徴があるとされています。

・5Gの特徴1:高速、大容量
4Gに比べ通信速度はじつに20倍、と飛躍的に向上し、2時間の映画を数秒でダウンロードすることが可能となるなど、容量の大きな動画をダウンロードする待ち時間を短縮できるとされています。

・5Gの特徴2:超高信頼性、低遅延
クラウドゲームなど通信の遅延を意識せずに、安定した接続化でプレーできる高い信頼性と低遅延を実現します。遅延は4Gの実に1/10とされています。

・5Gの特徴3:多数同時接続
スマートフォンなどのモバイル端末だけでなく、家電やウェアラブルデバイスといった、多彩で複数の機器を同時にネットワークに接続できるようになる「多数同時接続」を可能とします。4Gに比べ10倍の同時接続性能を期待できます。

通信速度の高速化と通信大容量化が同時に進展することで、ネットワークを使ったサービスの領域は飛躍的に広がることが予想されます。自動車の自動運転、遠隔医療・オンライン診療、スマートシティ・スマートホーム、リモートワークなどのサービスレベルが大きく進化し、利用者も大きく増加することが予想されるほか、高画質・高音質の4K・8K映像の配信、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)技術の向上によるエンターテインメント、ゲーム、医療、商品・技術開発の革新など、実用化が大きく前進することになります。
 

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セキュリティ関連のニーズとリスクも拡大する

5Gの普及は、ネットワーク性能が格段に向上することから、スマートフォンなどのモバイルやパソコンだけにとどまらず、あらゆるものがインターネットにつながることを可能とします。

それだけに個人情報の管理や国の防衛など、セキュリティの問題が大きな課題となってきます。米国政府は中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)を排除し、英国も2027年までに5G通信網からファーウェイを排除する方針を決定しています。欧州ではフランスも5Gからファーウェイを事実上排除したことも伝えられています。

こうしたなか、2020年7月下旬には英国政府が日本政府に対し、次世代通信規格「5G」の通信網づくりで協力を求めたことが報じられました。技術やコスト競争力をいままで以上に高める必要がありますが、日本の通信機器大手であるNECや富士通がファーウェイに代わる調達先となる可能性が高まっています。

重要性増す日本企業、そして6Gへ

注目度が増すにつれ、各国の思惑と競争は激しさを増す5Gですが、いずれにしても、ネットワーク機器や基地局といったインフラ分野、スマートフォンなどの端末分野、5G技術を活用したソフト・サービス分野での発展が期待されます。

日本企業は5G領域の中でも高周波用の電子部品で先行しています。村田製作所、TDK、アルプス電気、太陽誘電がその代表企業です。チップ積層セラミックコンデンサー、表面波(SAW)フィルター、EMI除去フィルター、無線LANモジュール、ブルートゥースモジュール、インダクタ、セラミック発振子などでは村田製作所やTDKなどが世界シェアトップおよび上位を占めています。5Gソリューションでは通信機器大手のアンリツの存在感も大きくなり、5Gはこうした日本のハイテク産業、電子部品企業の成長エンジンとなることへの期待の表れともいえるでしょう。

さらに、この5Gの次に来る6G(第6世代移動通信システム)の研究開発も動き出しています。NTTドコモは2020年1月22日に6Gに関する技術コンセプト(ホワイトペーパー)を公開しました。VR・AR技術のさらなる進展、ロボットが人の表情を読み取ることが可能となるほか、新たな無線技術は「空」「海」「宇宙」に通信環境が拡張されることを予想しています。

5Gそして次に来る6G開発は、日本企業および国内産業が再成長していくための起爆剤となりそうです。
 

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