投資・資産運用
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2020.9.10

人気沸騰!「5G」「AI」関連の投資信託。テクノロジーファンドの魅力と特徴を徹底解説

(画像=tippapatt/stock.adobe.com)
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世界の次世代テクノロジーに投資する株式投資信託の人気が高まっています。「5G」「AI」などにフォーカスしたファンドは運用成績も好調です。ブームをけん引する愛称「THE 5G」(次世代通信関連 世界株式戦略ファンド)の純資産総額は2020年1月に5,000億円を越え、同年5月末時点での純資産総額ランキング3位に浮上しました。本記事ではテクノロジーファンドを投資対象として徹底的に解説します。

 

5G投資信託「THE 5G」が人気沸騰

次世代テクノロジーの投資信託(ファンド)の人気をけん引しているのが「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」です。ファンド名の愛称は「THE 5G」とテーマがわかりやすく2017年12月15日に設定、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用しています。世界の「次世代通信関連企業」の株式に投資を行うのがファンドの特色です。

投資信託評価のモーニングスター分類では「国際株式・グローバル(日本を含む)型」に分類されます。「次世代通信関連企業」とは、通信技術の発展によって業績面で恩恵を受けることが期待される企業と定義づけています。いわゆる「5G関連銘柄」ということです。基本的に為替のヘッジは行いません。

「THE 5G」は、2017年12月の設定当初純資産総額約20億円でスタートしており、特別に人気の投資信託というわけではありませんでした。ただ米国や中国が2019年から5Gサービスを開始、日本でも2020年3月からNTTドコモが5Gサービスを開始し「5G」の注目度は世界的に大きく上昇。2019年のファンドのリターンが年間で38.56%と好パフォーマンスだったことも「THE 5G」の人気が高くなった要因です。

▽「THE 5G」の純資産額の推移
年度 純資産総額 増減額(表の前項目対比)
2017年12月19日
(設定日2017年12月15日)
約20億円
2017年末 約56億円 +約36億円
(約10日)
2018年末 約1,982億円 +約1,926億円
(1年)
2019年末 約4,666億円 +約2,684億円
(1年)
2020年1月17日
(純資産総額5,000億円突破)
約5,018億円 +約352億円
(約17日)
2020年5月末 約5,759億円 +約741億円
(約4ヵ月14日)
2020年6月末 約5,807億円 +約48億円
(1ヵ月)
2020年7月28日 約5,921億円 +約114億円 (約1ヵ月)

純資産総額は、上記のように2017年末の約56億円から2018年末には約1,982億円と年間で1,926億円増加。2019年末には4,666億円と年間で2,684億円増加、2020年1月17日には5,000億円を越えるファンドとなりました。2020年5月末では純資産総額を5,759億円まで伸ばし、株式投資信託(ETFを除く)の純資産総額のランキングで前月の4位から3位に浮上。2019年末の9位から急上昇中です。

2020年6月末時点における国内追加型株式投資信託の純資産総額1位は「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」の9,546億円でした。次いで2位は「東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)」の6,727億円、「THE 5G」は5,807億円で3位です。日本では毎月分配型の投資信託の人気が高い傾向のため、上位にランクされるのは毎月分配型のファンドが目立ちます。

毎月分配型以外のファンドがトップ3に入るのは、2018年9月の「ひふみプラス」以来1年8ヵ月ぶり(2020年5月末時点)のため、「国際株式・グローバル(日本を含む)型」としては異例の人気といえるでしょう。つまり「THE 5G」は、ETFと毎月分配型を除いた投資信託の中で日本のトップファンドなのです。

2020年7月28日には5,921億円と、さらに純資産総額を積み増して全体の3位をキープしています。純資産総額は、新規買い付けがあった場合だけでなく保有株が上昇した場合にも上がるため、残高増には株価の上昇も寄与しているといえるでしょう。
 

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2020年春からの経済停滞にも負けなかった「THE 5G」を徹底分析

2020年は、年初から世界規模の経済停滞が発生しました。この状況下においても高いパフォーマンスの実績がある投資信託にはどういった特徴があるのでしょうか。ここでは「THE 5G」のパフォーマンス推移や組み込まれている銘柄について徹底解説します。

2019年は38%高の高パフォーマンス

「THE 5G」が純資産総額を伸ばしている理由は、「5G」というコンセプトのわかりやすさだけでなく、運用成績が優れているからでしょう。2017年12月の設定来のパフォーマンスが2020年6月末時点で26.82%と運用期間が短いため、突出した数字ではありません。2018年はトータルリターンが-13.38%となるものの2019年は5G時代の到来で関連銘柄が上昇し38.56%と一気にリターンが上昇します。

モーニングスター社の「ファンドオブザイヤー2019」国際株式型(グローバル)部門で、優秀ファンド賞に選定。2019年は同じクラスのファンド254ファンド中10位の好成績でした。2020年もコロナショックがあったにもかかわらず4.91%(2020年6月末時点)でプラスです。2020年1~3月期がコロナショックで−13.46%でしたが、同年4~6月は21.22%と回復しました。

世界的な経済停滞を乗り越え、基準価額はすでに回復

この世界的な経済停滞が発生する前の2020年2月21日の基準価額は1万2,985円と過去最高値を記録し、経済停滞が始まった2020年3月17日には9,109円(−29.8%)まで下落しました。しかしその後急回復して2020年7月7日には1万3,283円と再び過去最高値を更新し、世界経済停滞による下げは埋まっています。

新しく求められる「ニューノーマル」という新生活習慣においては、さまざまな国や産業で構造変化が加速する可能性が高いでしょう。そのなかでも5G関連企業は、「ニューノーマルでも勝ち組となる可能性が高い」という見方が広がっています。そのため5G関連銘柄は世界的に買われている傾向で、「THE 5G」はそういった銘柄が多く含まれていることが特徴です。

組み入れ銘柄は米国の「5G」関連銘柄が中心

2020年6月末の月次報告書から紹介していきます。投資先の国別では、米国株61.67%、日本株10.62%、中国株5.70%、台湾株5.40%などが主要配分先です。5Gで先行している米国とアジアの比率が高いことが特徴。セクターでは、情報通信が63.75%、コミュニケーション・サービスが15.73%、ヘルスケアが7.57%と圧倒的にポートフォリオの中心は情報通信セクターです。

さらに細別した産業別分野では、通信インフラ関連銘柄32.82%、通信サービス関連銘柄27.58%、IoT機器・装置関連銘柄34.80%を組み入れています。「5G」とともに「IoT」にもフォーカスされていることが理解できるのではないでしょうか。組み入れられている47銘柄のうち上位10銘柄は、以下の通りです。

▽「THE 5G」の組み入れ銘柄上位10社
企業名 国名 産業分野 比率
TモバイルUS 米国 通信サービス関連 3.55%
ルメンタム・ホールディングス 米国 IoT機器・装置関連 3.48%
セルネックス・テレコム スペイン 通信インフラ関連 3.38%
サービスナウ 米国 通信サービス関連 3.36%
アナログ・デバイセズ 米国 IoT機器・装置関連 3.30%
ゼンデスク 米国 通信サービス関連 3.30%
太陽誘電 日本 IoT機器・装置関連 3.29%
キーサイト・テクノロジー 米国 通信インフラ関連 3.14%
コルボ 米国 通信インフラ関連 3.11%
マーベルテクノロジーグループ 米国 通信インフラ関連 3.00%

5Gを軸にIoTや半導体、SaaSなど次世代で成長分野として期待の高い銘柄が多く含まれています。個別銘柄の投資アイデアとしても参考になるのではないでしょうか。

ファンドの大型化で小型株成長株は組み入れにくい

投資先の規模別では、大型株が56.84%、中型株が27.75%、小型株が 10.81%となっています。規模の定義は、大型は時価総額200億米ドル以上(1米ドル107円換算で約2兆1,400億円、以下同)、小型は50億米ドル(約5,350億円)未満としており、その間が中型です。「THE 5G」の純資産総額は2020年7月28日時点で約5,921億円となっています。

そのため組み入れ上位の3%以上保有するとすれば、1銘柄あたり約177億円以上買うことになり日本でイメージするような新興市場の5G関連企業の小型成長株を組み入れることは困難です。そのため「5G」ファンドといっても、大型ハイテクファンドに近いポートフォリオにならざるを得ないといえるでしょう。

「アジア5G」ファンドも登場

2019年から5Gのサービス提供がスタートし、世界の需要は拡大傾向です。5Gファンドが高パフォーマンスを出していることから5Gでも特にアジアにフォーカスした「次世代通信関連 アジア株式戦略ファンド」も2020年2月14日に設定されました。愛称は「THE ASIA 5G」でアジアの次世代通信関連企業の株式に投資するファンドです。「THE 5G」の完全なアジア版といってもいいでしょう。

2020年7月28日時点における「THE ASIA 5G」の純資産総額は約240億円(2020年7月20日)です。設定来における2020年6月末のリターンは7.17%となっています。同年同月末時点での国別の組み入れは、日本が16.46%、台湾15.78%、中国14.82%、韓国9.45%などアジアが68.59%です。一方で米国9.67%、オランダ6.65%などアジア以外の海外も27.24%組み入れています。

主な組み入れ銘柄は、以下の通りです。

▽「THE ASIA 5G」の組み入れ銘柄上位5社
企業名 国名 産業分野 比率
ウィン・セミコンダクター 台湾 IoT機器・装置関連 3.81%
アンリツ 日本 通信インフラ関連 3.67%
RFHIC 韓国 通信インフラ関連 3.61%

台湾の半導体受託のウィン・セミコンダクター3.81%、5G計測器大手の日本のアンリツ3.67%、韓国の半導体RFHIC3.81%などがトップ3を占めています。「THE ASIA 5G」は2020年7月時点でまだ純資産総額が低いため、大型株28.71%、中型株28.51%、小型株38.61%と「THE 5G」に比べて小型株が多いのが特徴です。

今後アジア株の小型成長株相場になった場合は、「THE ASIA 5G」の注目度がより一層上がる可能性があるでしょう。

「5G」を追う「AI」「IoT」「クラウド」「ディスラプション」

「THE 5G」以外にも次世代テクノロジーに投資するファンドは好調です。いくつか代表的なものを紹介しましょう。

netWIN GSテクノロジー株式ファンド:一歩先のテーマに投資

「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」は、 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する米国のテクノロジー株に特化したファンドです。為替ヘッジの有無が選択できる「Aコース」「Bコース」の2種類から選択できます。2020年7月28日時点の純資産総額は「Bコース 為替ヘッジなし」で約4,972億円ですが、同年7月21日には約5,132億円と5,000億円を突破しています。

一方、2020年7月28日時点における「Aコース 為替ヘッジあり」の純資産総額は、約1,677億円です。そのため合計すると約6,649億円(2020年7月28日時点)のため、実質はテクノロジー特化型のファンドとしては日本最大といっても過言ではありません。「THE 5G」と異なる点は米国ハイテク株に特化していることです。

投資信託評価のモーニングスター分類では「国際株式・北米型」になります。テクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業のメディア、テレコミュニケーション、テクノロジー、サービスなどのセクターにおいて、インフラ、コンテンツ、サービスなどを提供する企業に投資していることが特徴です。テクノロジーファンドとしては老舗でITバブル時の1999年11月29日に設定されています。

すでに20年以上の運用実績がありますが、純資産総額がここに来て加速してきました。

▽「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」の純資産総額の推移
年度 純資産総額 増減額(表の前項目対比)
2017年末 約979億円
2018年末 約2,403億円 +約1,424億円
(1年)
2019年末 約3,521億円 +約1,118億円
(1年)
2020年3月17日 約2,893億円 -約628億円
(約3ヵ月17日)
2020年6月末 約4,664億円 +約1,771億円
(約3ヵ月14日)
2020年7月21日
(5,000億円突破)
約5,132億円 +約468億円
(約1ヵ月21日)
2020年7月28日 約4,972億円 -約160億円
(7日)

Bコースの2017年末の純資産総額が約979億円、2018年末が約2,403億円と約1,424億円の増加。2019年末が約3,521億円と約1,118億円の増加と「THE 5G」にはかなわないものの、純資産総額を急増させています。コロナショックで2020年3月17日に約2,893億円まで下落しますが2020年6月末では持ち直しており、純資産総額のランキングでは約4,664億円と10位です。

その後も伸びており、2020年7月21日には約5,000億円を突破、同年7月28日時点で4,972億円となっています。2020年6月末時点における1ヵ月の投資信託の資金流入ランキングでは第2位で、235億円の新規流入と毎月分配型を除くファンドではトップの人気でした。為替ヘッジありのAコースにも同年6月の1ヵ月で105億円流入しています。

ファンドは運用が長いこともあってテクノロジーといっても常に時代の先を見据え、一歩先の投資テーマ(革新的技術)を追求していることが魅力です。本記事でも注目している3つの投資テーマ「IoT」「クラウド」「AI」を中心に見ています。2020年6月末時点のパフォーマンスは、1999年の設定来では184.33%でした。

2018年はマイナス1.48%、2019年が36.09%と推移しており2020年はコロナショックがあったものの12.68%(6月末時点)のリターンです。2020年7月28日の基準価額は1万8,497円と、ITバブル時をはるかに上回る過去最高値を更新中となっています。全銘柄が米国株で主なセクター別では情報技術が68.0%、コミュニケーション・サービスが17.7%、一般消費財が6.2%という比率です。個別銘柄では、以下のような内容になっています。

▽「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」上位組み入れ銘柄
企業名 国名 セクター 比率
マイクロソフト 米国 IT 9.2%
アップル 米国 IT 8.3%
アルファベット 米国 コミュニケーション・サービス 8.0%
アマゾン・ドットコム 米国 一般消費財・サービス 4.6%
ビザ 米国 IT 4.3%
フェイスブック 米国 コミュニケーション・サービス 4.0%

ソフトウェア大手のマイクロソフト9.2%、通信大手のアップル8.3%、検索大手のアルファベット(グーグル)8.0%、EC大手のアマゾン4.6%、クレジットカード大手のビザ4.3%が組み入れ上位5社です。一歩先の投資テーマ(革新的技術)というよりもGAFA(ガーファ:グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字)といわれるIT系企業がポートフォリオとなっています。

大手銘柄の比率は「THE 5G」よりも高いため、ポートフォリオとしては米大手ハイテク株との連動性が高そうです。

「イノベーティブ・フューチャー」:ディスラプティブに投資

「グローバル・プロスペクティブ・ファンド」は、2019年6月28日に設定されたファンドで「ディスラプティブ(破壊的イノベーション)」を投資テーマにしています。ディスラプティブ(disruptive)とは、和訳すると「破壊的な」という意味です。日興アセットマネジメントが運用し愛称は「イノベーティブ・フューチャー」です。

このファンドは既存の技術やノウハウの価値を破棄し、まったく新しい商品やサービスを生み出す企業に投資しています。「5G」「IoT」「AI」といった次世代テクノロジーがディスラプティブを推し進める原動力と考えられているため、テーマは「THE 5G」と似ているところも多いでしょう。モーニングスター分類では「国際株式・グローバル(日本を含む)型」に分類で「THE 5G」と同じです。

設定日2019年6月末時点ですでに約1,135億円を集めた注目のファンドで、純資産総額は2019年末には約2,785億円と設定後半年で約1,650億円増加しました。リターンは設定来で39.89%と好成績です。2020年はコロナショックがありながらも30.41%のパフォーマンスです。ファンドは国別で米国87.3%、スイス5.4%、イスラエル2.1%と米国が中心となっています。

セクターでは、情報技術35.1%、ヘルスケア31.6%、コミュニケーション・サービス15.0%という構成です。ヘルスケアが多いことが、ほかのファンドと異なります。これだけ高パフォーマンスが出ている背景には、2020年6月末の組み入れ比率で8.4%を占める組み入れトップ銘柄がテスラだからでしょう。テスラは電気自動車世界最大手です。

テスラの株価は2020年前半だけで約3倍の株価の急騰。2020年7月1日に時価総額が一時2,105億米ドル(約22兆6,000億円)となり、トヨタを超えたことが話題になりました。テスラを含めたそのほかの組み入れ銘柄は以下の通りです。

▽「イノベーティブ・フューチャー」の上位組み入れ銘柄
企業名 国名 業種 比率
テスラ 米国 一般消費財・サービス 8.4%
スクエア 米国 IT 7.6%
インビテ 米国 ヘルスケア 7.3%
CRISPRセラピューティクス スイス ヘルスケア 5.4%
ロク 米国 コミュニケーション・サービス 4.8%

組み入れ2位は、米決済大手のスクエアで7.6%、3位が遺伝子診断の米インビテで7.3%、4位ゲノム編集のスイスCRISPRセラピューティクス5.4%、5位が米ストリーミング配信のロクで4.8%。ほかのファンドよりも組み入れ上位銘柄の比率が高く、集中投資しているのが特徴です。

「グローバルAIファンド」:AIに特化

「グローバルAIファンド」は、2016年9月9日に設定されたファンドで、AI(人工知能)の進化や応用により高い成長が期待される企業の株式に投資を行っています。運用は三井住友DSアセットマネジメントが行っており、モーニングスターの分類では「国際株式・北米型」で「netWIN」と同じカテゴリーです。

日本では2017年10月後半ごろから2018年10月前半にかけて純資産総額が3,000億円を超えていたため、「AIファンド」として知名度も高いファンドの1つといえるでしょう。2018年3月12日には設定後最高となる約3,336億円まで純資産総額を伸ばしました。日本のファンドは「パフォーマンスが良いと利益確定売りの対象となる」という特徴があります。

2020年7月28日時点での純資産総額は、約2,176億円まで減少。ただ2019年末が約2,013億円だったため、純資産総額を徐々に増やし始めています。パフォーマンスは、設定来111.9%(2020年6月末時点)です。年間では2018年はマイナス7.04%、2019年30.14%、2020年6月末は21.64%。組み入れ上位国は、米国89.6%、オランダ3.2%、日本1.7%など米国が中心です。(2020年6月末時点)

北米型の分類となっていますが日本株も組み入れています。セクターでは、IT54.2%、コミュニケーション・サービス13.9%、一般消費財12.9%などです。組み入れ銘柄上位は以下のようになっています。

▽「グローバルAIファンド」の上位組み入れ銘柄
企業名 国名 業種 比率
クラウドストライク・ホールディングス 米国 IT 5.2%
ロク 米国 コミュニケーション・サービス 4.7%
アマゾン・ドットコム 米国 一般消費財・サービス 4.4%
テスラ スイス 一般消費財・サービス 3.9%
スプランク 米国 IT 3.8%

組み入れ銘柄は、クラウドベースのサイバーセキュリティの米クラウドストライク・ホールディングスが5.2%、米ストリーミング配信のロクが4.7%、EC世界最大手の米アマゾンが4.4%、EV世界最大手のテスラが3.9%、データ管理・分析の米スプランクが3.8%と上位5銘柄です。業種はさまざまですが、早期からAIを取り入れているような企業を中心とした銘柄の組み入れになっています。

ニューノーマルの期待が高まる!?ITバブルの再燃の警戒も

世界的な経済停滞が続く中、世界の主要都市はロックダウンされテレワークなどで対応することが「ニューノーマル」として求められています。いままでの世界の仕組みは変わろうとしているため、まさにディスラプションといえるのではないでしょうか。この「ニューノーマル」の時代においても、新世代テクノロジー企業は伸びる可能性を秘めています。

むしろニューノーマルだからこそ成長が加速する可能性もあるでしょう。世界的に「5G」「AI」「IoT」「クラウド」「SaaS」といった銘柄が買われているのはこのためです。当面は、本記事で紹介したようなファンドに注目が集まりそうですが、ファンドによって投資方針や投資銘柄、組み入れ配分などは異なります。

そのため投資を検討するときは、「5G」や「AI」というキーワードだけで決定してしまわないようにしたいものです。実際に目論見書や直近の月次報告書で、運用方針や組み入れ銘柄などを一度チェックしてから投資判断をしてみると、より一層ファンドの違いを理解することができるでしょう。1990年代後半から2000年ごろの「ITバブル」では、同じような次世代テクノロジー銘柄が買われる相場がありました。

しかし「FRBの利上げ」「2001年のアメリカ同時多発テロ」などを契機にITバブルは崩壊。コロナショック後、米国でテクノロジー比率の高いナスダック総合指数は、コロナ後の下げを回復して過去最高値(2020年7月20日時点)を更新しています。なかには「2020年の状況がITバブル時に似ている」と指摘するストラテジストなどがいることも事実です。

投資信託が主導する相場では、投資信託の買いが続くことで株価はピークアウトすることも多いといわれています。コロナの状況も踏まえながら今後のテクノロジー銘柄の動向を注視しておきましょう。

※本記事は2020年7月20日現在の情報をもとに制作しております。また紹介した銘柄は一例であり、当該銘柄への投資を推奨するものではありません。実際の投資にかかわる銘柄検討においては最新の情報をご確認ください。
 

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