投資・資産運用
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2020.8.27

つみたてNISA、20年後に損失が出ていたらどうする?

(写真=Reddogs/stock.adobe.com)
(写真=Reddogs/stock.adobe.com)
つみたてNISAでは、最大20年間運用して出た利益に対して税金がかからないというメリットがあります。しかし、逆に20年後損失が出ているとどうなるのでしょうか。今回はその場合の資産の取り扱いと、対処法を紹介します。

つみたてNISAの非課税期間は20年間

一般に投資をすると利益に対して20.315%の税金がかかります。これがつみたてNISAでは、毎年40万円の非課税投資枠内の投資であれば、最大で20年間分配金や譲渡益が非課税になります。非課税投資枠は20年間で最大800万円です。これが、つみたてNISAが多くの人に利用される最大の理由となっています。

 

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20年間売却しない場合の取り扱い

非課税期間は20年ですが、20年間売却しない場合はどうなるのでしょうか。20年後も売却せず続けて運用するなら、つみたてNISAのお金は課税口座(特定口座や一般口座)に移されます。この場合、その時の時価で移されることに注意しましょう。

例えば、100万円が20年後に120万になっていた場合、利益20万円は非課税のまま、120万円が課税口座での取得価格になります。一方、80万円に減っていたら、80万円が課税口座での取得価格です。この資産を課税口座で頑張って100万円に戻しても、80万円からの利益である20万円には税金がかかってしまいます。

このように、つみたてNISAでは20年後に損失が出ていた場合、税金が余計にかかるというデメリットがあります。

損失が出た場合の対処の仕方

つみたてNISAでは最大800万円を投資できます。したがって、もし20年後に800万円が500万円に減っていたら、税金面でとても損になると不安になるかもしれません。

しかし、投資を始めた年から20年後に課税口座に移されるのは、あくまで最初の年に投資した最大40万円分です。残りの投資元本760万円分は翌年以降売却のタイミングをうかがい、利益が出たタイミングで一度に売却することで利益が見込めます。

20年後からずっと不景気で損失が出続ける可能性もゼロではないものの、市場は悪いときもあれば良いときもあるのが普通なので、必要以上に心配することはないでしょう。

売るタイミングは注意すべきだが、過度の心配は不要

投資を始めてから20年後に資産全体の結果が決まるわけではありません。短期的には一部の資産で損失が出るかもしれませんが、長い目で見ると浮き沈みがあるのが相場です。過度な心配はせず、長い目で残りの資産を売却するタイミングを見つけましょう。

文・松岡 紀史
所属・ライツワードFP事務所代表
筑波大学大学院経営・政策科学研究科(現システム情報工学研究科)でファイナンスを学ぶ。元システムエンジニア。節約や貯金など地道な作業の大切さと、「投資だけ」「保険だけ」に偏ることのないバランスの取れた資産運用を広めるため、執筆・セミナー・個別相談などを行っている。ライツワードFP事務所代表

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