投資・資産運用
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2019.4.15

ビジネスでは当たり前の「逆算思考」資産運用でも効果絶大!ゴールベースアプローチ

(写真=Costello77/Shutterstock.com)
(写真=Costello77/Shutterstock.com)
「効率的に成果にたどり着くために逆算思考でアプローチしよう」ビジネスの場ではよく聞くフレーズです。しかしこの思考は仕事だけでなく、みなさんのライフプランや資産運用を考える場合でも有効なアプローチとなります。

物事のゴール地点から考える

逆算思考とは物事のゴール地点から考える方法です。物事をゴール地点から考えるとどんな良いことがあるのでしょうか?

例えばカレーを作ろうと考えたときに「どんな材料にしようか」から考えるのではなく「どのような味にしようか」から考えます。どんな味にするか決めたら、その味を生み出す材料や調理法を考えます。この過程があることで、買い出し時に購入する材料は実際に使うものだけになり、迷う必要もなく、無駄を省くことができます。カレーによっては、作る時間も異なることがあるでしょう。その場合も、作ろうとしているカレーが2時間掛かるとして、19時に食事をしたいのであれば17時には作り始めないと間に合わないことがわかります。

カレー程度ならなにも逆算しなくても作り方は頭に入っているかもしれません。しかし、この考え方はより複雑な物事でも応用可能で、日々なんらかの課題解決が必要なビジネス現場では広く取り入れられています。

ビジネスでは当然の「逆算思考」は資産運用でも有効です。資産運用にこの逆算思考を取り入れた手法を「ゴールベースアプローチ(GBA)」と言い、資産運用の本場米国では広く取り入れられています。

「ゴールベースアプローチ(GBA)」の概要について

GBAは、どのような資産運用戦略なのでしょうか。それは、資産運用の目的からまず考え、その目的を達成するのに最適な金融商品に投資をするという戦略です。

これまでの資産運用は、しばしば増やすことだけを目的としがちでした。投資家はリターンの追求だけに注目し、その多くが大きなリスクを取りました。結果、本来大きなリスクを取ることが出来ない、あるいは取る必要がない投資家までリスクテイクを行い、市場の急変で許容外の損失を被ることがあったのです。

この問題を解決するのがGBAです。まず資産運用の目的を定め、それに必要なリターンを逆算し、その目標を充分達成できそうな金融商品の内、リスクの低い物を選ぶ、という手法です。

自分に必要なリターンのみ追求すれば良いため、過度なリスクテイクを避けることが出来ます。逆算の結果、大きなリターンが必要な人はそれに見合うリスクを取れば良いのであり、そう大きなリターンが不要な方はそれなりのリスクテイクで良いのです。

例えば現在40歳の方が「老後資金として60歳までに5,000万円用意したい」と考えているとしましょう。現在2,000万円の資産が出来ているとして、残り3,000万円を20年で用意する必要があります。1年あたり150万円の貯蓄ができれば目標を達成できますね。

この場合、1年あたり150万円の貯蓄ができる方は投資の必要性は低いですよね。貯蓄だけで目標が達成できそうなら、敢えてリスクを取って投資する合理性がありません。150万円の貯蓄ができない、あるいは目標額がもっと大きい方は投資を選択肢とする合理性が出てきます。

設定するゴールはなにも大きなものでなくても構いません。例えば「5年後までにリフォーム費用を用意したい」でも良いですし、「10年後に世界一周旅行をしたい」でも良いのです。目標に金額と期限を設けるとより具体的な行動が取れるようになります。

資産運用も目的からブレイクダウンして選択することが重要

逆算思考は無駄のない効率的な行動が取れるようになる有効な考え方の1つです。この考え方を資産運用に応用したGBAは今後日本でも広く取り入れられるようになるでしょう。

目標達成のために最低限必要なリスクのみを取るGBAを、みなさんの資産運用にも取り入れてみてはいかがでしょうか。
 

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