投資・資産運用
-
2020.8.18

相場激変からあなたの資産を守る、ボラティリティ指数の活用法

(写真=sugiworks/stock.adobe.com)
(写真=sugiworks/stock.adobe.com)
ニューヨークも東京も、株式市場はいまだに不透明感がぬぐえず、二番底の懸念がちらつきます。そこで活用したいのが、ボラティリティ指数に連動した金融商品です。あなたの資産を「守る」商品のメリットとリスクを紹介します。

経済危機やテロで急上昇するボラティリティ指数

ボラティリティ指数(VIX:Volatility Index)は、投資家が今後の株価動向についてどの程度のブレを予想しているかを数値化したもので、オプション取引価格をもとに算出します。

株価急落に対する投資家の「恐怖」を表すことから、恐怖指数と呼ばれることもあります。もともとはCBOE(シカゴ・オプション取引所)が開発したアメリカS&P500種平均を対象にした指数のことを指しますが、現在では日経VI(日本)、VSTOXX(欧州)などいくつかのバリエーションがあります。

通常は10から20の間で変動するのですが、過去に遡ると米同時多発テロの時は43.7、リーマンショック時には80.9にまで上昇しました。

 

こちらもおすすめ
株の取引ができる時間は?夜間取引ってなに?知っておきたい株式市場の仕組みと売買のコツ
クロス取引で株主優待を低リスクでゲット、ただし長期休暇前は要注意

リスク回避のためVIX連動商品を活用

VIXと連動した金融商品は、ETF(上場投資信託)やETN(上場投資証券)など数多く用意されており、こうした商品を活用すれば株価下落に対するリスクヘッジができます。

ちなみに2020年2月から3月にかけての世界的株価急落場面でも、ボラティリティ指数連動ETF・ETNはその効力をいかんなく発揮しました。

例えば、日経平均VIと連動する「NEXT NOTES日経平均VI先物指数ETN」の場合、株価暴落前には500円を切っていた価格が、3月19日には高値の2,800円をつけました。タイミングよく売り買いできれば、なんと5倍を超えるリターンです。

ちなみに同期間で、日経平均は2万4,115円の高値から、底値は1万6,358円と30%以上下落しました。もし300万円の株式を運用していたとしたら、この間での損失は100万円です。

一方でVIX連動商品を10万円購入しておけば、約50万円のリターンを獲得、損失の半分をカバーできます。

VIX連動ETF・ETNは、単独の売買によるリターンを狙うだけでなく、上の例のようにリスク回避の保険としても機能するのです。

変動リスクの大きいこの時期に、投資知識としてVIX連動商品の特徴を学んでみてはいかがでしょうか。

文・野口 孝雄
上場企業(大手日用品メーカー)にて、事業戦略・財務に携わる。とくに財務部門所属時には、株主総会運営・決算開示を経験、経営分析の力をつける。個人としての投資経験に合わせ、「投資される」企業側からの視点を加味した、独自の切り口によるコラムを真骨頂としている

>>その他のおすすめ記事
滝川クリステルさんが1.5億円保有する「国債」ってどんな商品?
【連載#2】3億円失う人も…”億り人”で居続けることの大切さ
【連載#3】100万円を4,000万円にする「マーケットの渡り方」
【連載#4】忙しいビジネスマンでも株で“億り人”になれるワケ
総資産を1億にする資産運用法とは?

関連記事