投資・資産運用
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2020.8.21

【米国株動向】トリップアドバイザーにとって2020年も厳しい年となりそう

(画像=Getty Images)
(画像=Getty Images)
モトリーフール米国本社、2020年2月24日投稿記事より

トリップアドバイザー(NASDAQ:TRIP)は2019年度に売上高が3%減となりました。

しかし、トリップアドバイザーは収益性の向上や、中核であるホテル予約ビジネス以外の新しいビジネスにおいて堅調な成長を見せました。

投資家とのカンファレンスコールで、CEOのステファン・カウファーはこれらの成功について話しながら、2020年に向けて広範な販売環境を整えることは依然として困難そうだ、と警告しました。

厳しい競争市場

カウファーは、「当社が可能なホテルの割引は、一部のみだ」と述べています。

トリップアドバイザーのコアホテルビジネスは、主にグーグルを通して辿り着いた安定した顧客の流れに依存しています。

しかし、グーグルは最近、他のプラットフォームよりも独自の予約サービスを推進しており、第4四半期のトリップアドバイザーの主な収入源は9%減、年間で8%減となりました。

経営陣は、売上高が2020年に大幅に改善することはないと予想しています。

しかし、マーケティング支出を効率的にすることで、営業利益率は2017年に売上の26%、2018年に売上の33%と比較して、2019年は売上の40%に達しました。

トリップアドバイザーのアプローチ

カウファーは「当社の業績は、成長、投資、収益性、資本配分に対する継続的な規律を守っていることを実証している」と述べています。

トリップアドバイザーは、2019年の運用上および戦略上の勝利をいくつか強調しました。

年間を通じて毎月4億人以上が同社のプラットフォームにアクセスしており、ユーザーの使用頻度は相当なものです。

この活気のあるコミュニティにより、同社が旅行業界のリーダーであり続けながら、自社広告をマーケティングするための強力な基盤を保有しているといえます。

カウファーは「プラットフォームの顧客の使用頻度を高めており、これによって、時間の経過とともに収益化が促進されると考えている」と述べています。

他には、レストランやエクスペリエンスの予約、成長重視のパートナーシップや買収による代替収入源の構築、より高い収益性とキャッシュフローをもたらすコスト削減などがあります。

今後の見通し

カウファーは、「2020年には、売上高の源泉を多様化し、コストを抑制し、フリーキャッシュフローを魅力的な方法で展開する予定だ」と述べています。

トリップアドバイザーの2020年見通しでは、業績回復の具体的な兆候を見ることはできませんでした。

同社は、第1四半期は引き続き売上が低下すると見ていますが、下半期には改善していくでしょう。

予約セグメントは急速に成長すると考えられますが、これによる利益は迅速な売上高の改善をもたらすことはないでしょう。トリップアドバイザーの利益は通年で横ばいになると思われます。

経営陣は、同社の長期的な成長見通しについて楽観的であると述べています。

しかし、過去数年間の業績を確認すると、着実に成長するビジネスを構築する方法をまだ見つけることができていないようです。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan  
 

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