投資・資産運用
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2020.8.7

はじめての外国株。外貨取引で有利に立ち回るポイントとは

(写真=moonrise/stock.adobe.com)
(写真=moonrise/stock.adobe.com)
証券会社による売買手数料の引き下げなど、ハードルが低くなりつつある外国株ですが、国内株の運用と比べどのような点に気をつけるとよいのでしょうか。

国内運用との最も大きな違いの1つが為替です。「為替手数料」と「為替リスク」、また2つの決済方法について知ることが、外国株運用を充実させるための第一歩と言えます。

外国株の取引における心配ごと「為替」

外国株に興味がある、ポートフォリオに外国株を組んでみたいという人もいるのではないでしょうか。今後の成長が期待できる新興国株、安定した成長を見せている先進国株、値幅制限がなく配当金へのプライオリティーも高い米国株など、より大きなリターンを狙いたい、分散投資の効果を広げたい人にとって外国株は大きな魅力を秘めています。

しかし、ここで生まれる不安要素の1つに「為替」が挙げられます。外国株は現地の通貨で取引が行われるため、株の値動きとは別に通貨の値動き(為替リスク)、また通貨交換の際の為替手数料などにも注意を払う必要があります。

例えば米国株で取引を行う場合、購入時のレートが1ドル=110円でも、現時点のレートが1ドル=100円であれば、投資対象の値が変動していなくても投資資金は目減りし、売却すれば「為替差損」が生まれます。

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為替リスクはメリットになるときも


「リスク」と聞くとネガティブなイメージがありますが、もし上記と逆のパターン(例:購入時1ドル100円、売却時1ドル110円)が起これば「為替差益」が生まれることになります。つまり状況次第でメリットにもデメリットにもなるのが「為替リスク」なのです。

では外国株投資で、できる限り為替の仕組みを活用するにはどのような手段をとるとよいのでしょうか?

「外貨建て決済」の活用も検討しよう

外国株の取り扱い方法を大きく分けると、円で買い、円で利益を受け取る「円建て決済」と、現地通貨で購入し受け取る「外貨建て決済」の2つが存在します。円建て決済では、換金の手間が省けすぐに取引を行えるメリットがありますが、中長期的な投資では外貨建て決済にもいろいろなメリットがあるといえます。

「円建て」「外貨建て」のいずれも、実際の取引は現地の通貨で行われる点で違いはありません。しかし現地通貨で購入・売却益を得る外貨建て決済では、以下3つのタイミングにてメリットがあります。

・タイミング1:購入時
円高時に外貨を調達して購入、為替手数料も円貨決済より安く済ませられる

・タイミング2:売却(交換)時
円安のタイミングで売却すれば為替差益が得られる

・タイミング3:再投資
売却してからも円交換せず保有しておけば、為替手数料なしで再投資が可能

通貨交換などの手間はかかるものの、株価と為替、2つの要素を管理しつつ、為替手数料もリーズナブルな外貨建てを活用できれば、外国株の魅力をより感じられるかもしれません。

外貨建てのデメリットもあらためて確認。手間とコストから検討しよう

ただし上記のメリットは、場合によりデメリットに転じてしまう可能性があることにも留意しておきます。為替差益はあくまで円高時の外貨調達、円安時の円貨交換ができた場合にのみ発生するものです。逆のケース、保有中の目減りリスクも想定しておく必要があります。また仮に為替差益が発生したとしても、ごくわずかな利益に終わることもあるでしょう。

取引金額が少額でほとんど為替手数料の差がない場合や、短期的な投資でタイムロスなく資産運用したい場合などは、すぐに取引ができて手間のかからない円建て決済の方が、より強みを発揮する可能性があります。

円建て、外貨建ての手数料差がどの程度開くか、どのくらいの長さで外貨運用を行うのか、手間とコストを1度試算してから検討しましょう。
 

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