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2020.7.13

貯蓄上手な国の秘密を探る―ルクセンブルクの家計貯蓄率は日本の約4倍

(写真=viperagp/stock.adobe.com)
(写真=viperagp/stock.adobe.com)
経済的に国民が潤っているように見える国でも家計貯蓄率は意外と低かったり、その逆のパターンもあったりします。OECD(経済協力開発機構)のデータを参考に、貯蓄上手な国とそうでない国について知ることで、各国の意外な一面が見えてくるかもしれません。

貯蓄が上手な国トップ3

このデータは家計の可処分所得(家計収入から税金や社会保険料などの非消費支出を差し引いたもの)に対する、貯蓄の割合を表したものです。簡単にいうと、年金受給権の変動調整なども考慮に入れて、34ヵ国・地域の家計が「手持ちの現金からどれくらいの割合を貯蓄しているのか」の平均を算出しています。

家計貯蓄率が16.043%のルクセンブルクは、2年連続で家計貯蓄率No.1の座を維持しています。人口60万人ほどと小規模な国でありながらも、重工業・情報通信産業・金融業を3大産業基盤としており、1人あたりのGDPはカタールとモナコに次いで世界3位です。

家計貯蓄率の2位はスウェーデンで15.353%、3位はドイツで10.953%。ルクセンブルクとドイツは1995年より、スウェーデンは2008年より継続して9%以上であることから、国内で貯蓄が習慣化していることが伺えます。
 

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意外な国が貯蓄上手?

意外なことに、GDPランキング6位の英国はわずか0.366%。2017年には-0.333%とマイナスに陥っています。10%を超えていた1995年と比較すると、その差は歴然としています。またフィンランドも-1.179%と、4年連続のマイナスです。

両国ともに1人あたりのGDPは世界26、25位ですが、家計の可処分所得が平均より低いにも関わらず、家計の負債が実質可処分所得の1.4倍を上回っているという共通点があります。

対照的に金融危機以降、経済回復が遅れているメキシコの家計貯蓄率は10.823%で全体の4位。2009年から10年連続で10%超えと、長年にわたり高い家計貯蓄率を保っています。

日本は貯蓄スランプに回復の兆し?前年から1.6倍増

日本は2000年以前に10%台を維持していたにも関わらず、それ以降は貯蓄率が一気に低下しました。2013~2014年は1%未満まで落ち込みましたが、徐々に回復し、2018年は4.289%と前年から1.6倍増えています。

高齢者層の貯蓄率の低下や税金・純社会負担(社会保険料など)の拡大、所得の減少、消費やローンの増加などさまざまな原因で、貯蓄率が減少していたものの、近年は特に共働き夫婦が増えていることなどが、回復を後押しする要因となっているようです。

長期的なライフプランの設計がポイント

これらの数字はあくまで平均的なものですが、所得や資産に関わらず、将来を見据えた長期的なライフプランを立てることで、貯蓄率を少しでもアップすることができるのではないでしょうか。
 

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