投資・資産運用
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2020.7.12

ヘッジファンド生みの親アルフレッド・ジョーンズが駆使した画期的な運用3つの柱

(写真=18percentgrey/stock.adobe.com)
(写真=18percentgrey/stock.adobe.com)
ヘッジファンドの生みの親、アルフレッド・ジョーンズ。ビジネススクール卒でもなければ名門投資銀行の経験もない「異端児」は、いかにして投資の世界で大成功できたのでしょうか。今回は、ジョーンズの編み出した画期的な運用手法をひも解きつつ、この破天荒な人物の足跡をたどります。

20~30代は破天荒生活、48歳でようやくファンドを立ち上げ

ハーバード大卒業後に定職に就かず、不定期貨物船のパーサー(旅客係)をはじめ仕事を転々、ヨーロッパに渡ったのち、マルクス主義に傾倒して反ナチス主義秘密結社に参加、ハネムーンで内戦化のスペインを旅し、ヘミングウェイと酒を酌み交わす……。破天荒なジョーンズが金融業界に目を向けたのは、40代も半ばを過ぎてからでした。

もとから金融が好きだったわけではなさそうです。子どもを2人抱えていたうえに、ニューヨークで散財していたジョーンズにはお金が必要でした。1948年、ジョーンズは10万ドルの資金をかき集め、マンハッタン金融街に1部屋半のみすぼらしいオフィスで世界初のヘッジファンドをスタートさせます。ジョーンズのファンドは大成功を収め、20年後には「ヘッジファンドのビッグダディ」と呼ばれるまでにのぼりつめました。

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空売り、レバレッジ、そして成功報酬制

ジョーンズは、相場の好不調にかかわらず安定した収益(絶対収益)を稼ぐための3つの手法を編み出しました。

・1 空売り
ショートポジションをとることにより、相場の下落局面でもリターンを期待できます。
・2 レバレッジ
信用取引の利用により、少ない資金で大きなポジションを張ることができます。
・3 成功報酬制
リターンが自らの報酬に連動するので、ファンドマネージャーのモチベーションに直結します。

投資戦略の根幹をなすジョーンズの手法

マーケットニュートラル、イベントドリブンなど現在では多彩な戦略を駆使するヘッジファンドですが、その根幹はジョーンズが生み出した「3つの柱」が支えているのです。
 
文・野口 孝雄
上場企業(大手日用品メーカー)にて、事業戦略・財務に携わる。とくに財務部門所属時には、株主総会運営・決算開示を経験、経営分析の力をつける。個人としての投資経験に合わせ、「投資される」企業側からの視点を加味した、独自の切り口によるコラムを真骨頂としている

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