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2020.7.7

株の買い方を初心者向けに解説!これだけ読めば分かる

(写真=Witthaya/stock.adobe.com)
(写真=Witthaya/stock.adobe.com)
預貯金はしているが、株取引は難しそうと思っている人は多いのではないでしょうか。確かに株取引には専門用語なども多々あり、投資経験が無い人にとっては不安が大きいと思います。そこで今回は初心者向けに株の買い方を詳しく説明していきます。

Step1:証券会社に口座を開設する

一般的に売買されているほとんどの株式は東京証券取引所などの証券取引所が開設している株式市場で購入することができます。

ただし個人が直接証券取引所で株式を購入することはできません。通常、個人が株を購入する場合には証券会社に口座(証券取引口座)を開設し、証券会社に株式取引の注文を出します。証券会社は個人の注文を証券取引所に発注し、株の購入が完了となります。

そのため、投資初心者の第一歩は証券会社に口座を開設することだと言えるでしょう。しかし銀行や郵便局などは多くの人が利用しますが、証券会社は一度も利用したことが無い人も多く馴染みが薄いかもしれません。

実は証券会社も銀行や郵便局と同じように店舗の窓口やインターネットで口座の開設ができ、いくつかの証券会社を利用して、1人で複数の証券口座を開設しても問題ありません。

多くの証券会社では、口座開設や口座管理料が無料となっています。ただし現在ではあまり見かけなくなりましたが、証券会社によっては口座管理料などが発生する場合もあるので注意が必要です。

対面証券とネット証券の違い

証券会社は主に対面証券とネット証券の2種類に分けられます。対面証券とは野村證券や大和証券、SMBC日興証券といった支店が地域にあり、顧客に対し営業員が付くことが多い証券会社のことを指します。

対面証券はもともと営業員が顧客の注文を訪問や電話などで受け、発注するというスタイルです。営業員が投資のアドバイスなども行うため、相談しやすいといったメリットもあります。ただしその分株式取引に必要な手数料も高めとなっています。ただ、現在では対面証券でもインターネット取引が増え、営業員を通さない注文も増えています。

ネット証券とはインターネットを通じて顧客が自分で注文を発注する証券会社のことです。大手ではSBI証券や楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券などがあります。

多くのネット証券では営業員がいないため、投資の相談ができませんが、その分手数料が安いのが一般的な特徴です。

証券会社を選ぶ際の3つのポイント

対面証券とネット証券にはそれぞれ特徴があるため、自分にあった証券会社を選択することが大切です。ただし、対面証券かネット証券かを決めても証券会社は数多くあるため、実際にどの証券会社にすればいいか迷ってしまうことが多くあります。そのような場合には以下の3つのポイントで選ぶのもおすすめです。

○ポイント1「株取引の際の手数料の安さ」
株取引に関わるコストの大部分が取引の際の手数料です。手数料の安さは選ぶ際の大切なポイントとなります。

証券会社によっては手数料の差が数円といったこともありますが、数多くの取引を行うと、わずかの差でも結果的に大きな金額になることもあります。

1年に1回の取引などであればさほど重要ではありませんが、頻繁に取引をする可能性がある場合には手数料は証券会社選びの重要なポイントとなります。

○ポイント2「取引ツールの使いやすさ」
株式を取引する際には、取引ツールを利用することが多くあります。特にネット証券では必須のツールになります。取引ツールは証券会社ごとに異なっているため、使いやすい取引ツールを提供している証券会社を選ぶことが大切です。

機能の多いツールがいい人もいれば必要最低限のシンプルなツールがいいという人もおり、使いやすさに関しては個人差があります。証券会社ごとにどのようなツールを提供しているかホームページなどで公表しているのでチェックしてみるといいでしょう。

パソコンはもちろんのこと、スマートフォンに対応しているか、タブレットに対応しているか、料金は有料か無料かなども要チェックです。

○ポイント3「情報、サポートの充実度」
株取引では情報が大切です。リアルタイムで株価が変動していくので常に新しい情報に敏感である必要があります。

証券会社でもさまざまな情報をニュースとして提供していますが、証券会社ごとに情報の質や量なども違うため、より質の高い情報が多く提供されている証券会社を選ぶことが重要です。

例えば『会社四季報』という多くの投資家が参考にしている本がありますが、同書の内容をネット上で見られる証券会社もあれば見られない証券会社もあります。

また、サポートの充実度も証券会社選びには重要です。電話やメールなどの問合せの時間帯やサポート内容なども証券会社によって異なります。

中には困った際にパソコンを遠隔操作してサポートをする証券会社もあるので、手厚いサポートを希望する人は自分に合った証券会社をしっかりと見極める必要があります。
 

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Step2:自分の口座にお金を振り込む

証券会社選びが終わり、口座開設が完了したら次は自分の口座に入金をする必要があります。入金する際には以下の点に注意してください。

振込先口座をしっかりと確認

入金の際には振込先の銀行名や支店名、口座番号、名義などをしっかりと確認することが大切です。自分の大切な資産を間違えて振り込まないよう気を付けましょう。

タイムラグに注意

入金後に急いで株を購入したいと思っても、多くの場合振込から実際に入金確認が行われるまでタイムラグがあります。数時間程度の余裕を見ておく必要があります。

ただし証券会社によっては即時入金サービスに対応している場合もあり、こちらを利用することで即時に入金を完了することも可能になっています。

原則クレジットカードは使えない

投資をする資金はクレジットカードで支払いたいと思われている人もいるかもしれませんが、投資は原則余裕資金で行うものです。そのため、ほとんどの証券会社ではクレジットカードでの入金は認められていません。

投資を行う際の資金は借金やクレジットカードなどからではなく、余裕資金を利用するようにしましょう。

振込手数料に注意

自分の証券口座に入金する際の振込手数料は基本的に自分で支払う必要があります。対面証券の中にはキャッシュバックを行う証券会社もありますが、多くの場合費用が発生します。

一度につき数百円のコストですが、何度も入金を繰り返し行うと大きな金額にもなります。あまりにも少額の入金の場合は、次回まとめて振り込むなどの工夫も大切になります。

Step3:購入する株を選ぶ

資金の入金が終われば次は購入したい株選びです。株選びにはさまざまな方法があります。一概にどの選び方が正解といったことはありませんので自分にあった方法で選ぶのがおすすめです。

購入する株の選び方の一例としては以下のような方法があります。

自分が応援したい会社の株を買う

株を選ぶ手段の一つは自分が応援したい株を買うことです。株を買うということはその会社の株主になるということです。

普段から利用している企業の株や愛用品を製造している企業など、自分のお気に入りの企業があればその株を購入するのも選択肢の一つです。自分が好きな企業であればさまざまな情報にも詳しくなりやすいので、おすすめの方法です。

PBRなどのデータを参考に割安な株を買う

株取引にはさまざまなデータを活用する場合もあります。その一つにPBR(株価純資産倍率)というものがあります。

PBRは「株価÷1株あたりの株主資本」で計算できる数値です。一般的に数値が1より低ければ低いほど株価が割安であると言われています。

このような数値を活用し、気になる企業の中から割安の株を探していくのも一つの手段です。ただしPBRが低いからといって必ずしもその株がおすすめというわけではありません。割安な株には何かしらの理由(事件や事故を起こしたなど)がある場合もあるので注意が必要です。

配当利回りを参考に買う

株を購入すると、年1回から2回程度配当金を受け取れることがあります。配当金は企業が稼いだ利益を投資家に還元するためのものです。

配当利回りは、株価に対し、1年間でいくらの配当を受けとることができるかを示す数値です。仮に株価100円で年1円の配当の場合、配当利回りは1%になります。

この配当利回りが高い株(いわゆる高配当株)を選んで購入するのも一つの手段です。

株主優待を参考に買う

企業は株主に対して配当を支払うだけでなく、株主優待というプレゼントを実施することもあります。株主優待では自社の商品をプレゼントする場合や商品券、食料品などさまざまなものがプレゼントされます。

企業によって優待内容が違うため、欲しい株主優待によって購入する株を決めるという方法も一つの手段です。

Step4:注文を出す

購入したい株が決定したら次はいよいよ買付注文を出しましょう。株式注文の際に必要な情報は主に銘柄名(企業名)、数量、売買の別、価格の4つです。

例えばトヨタ自動車を購入したい場合は以下の通りです。

銘柄名:トヨタ自動車
数量:100株
売買の別:買
価格:7,000円

この場合はトヨタ自動車の株を100株(1株あたり7,000円で)買いたいということになります。対面証券の場合はこれを営業員に伝え、ネット証券の場合は取引ツールに入力すれば注文が完了します (ただしネット証券では取引パスワードなどを入力する必要があります) 。

株の注文方法には指値注文と成行注文の主に2種類があります。指値は値段を指定して株を購入するという方法です。今回の例の場合7,000円での指値注文ということになります(指値注文では、指定した値段以下(または以上)にならないと注文が確定しません)。

成行注文は金額はいくらでもいいから今すぐ購入したいという注文です。この注文では注文後すぐに株が購入できますが、いくらで購入できるかはそのときの状況次第です。

また、株式市場は24時間365日やっているわけではありません。基本的には平日の9:00から11:30(前場)と12:30から15:00(後場)の時間帯のみ売買が行われています。

これらの時間帯であれば証券会社に注文し、株を購入することができます。

Step5:取引成立

注文後、無事に取引成立することを約定(やくじょう)と言います。約定した場合、資金や株の受け渡しが行われます。その際の注意点は以下の通りです。

資金は注文時に必要

株取引をする場合、購入する資金が注文時に無ければ注文ができません。仮に購入できなかった場合でも、注文を出す際には予定購入金額以上の資金が口座に入金されている必要があります。株を購入する際には口座に事前に資金を入金しておきましょう。

実際に資金を支払い、株を受取るのは約定日から2営業日後

約定後、実際に資金を支払い、株を受取るのは約定日から2営業日後となっています。つまり株を購入しても実際に株主として登録されるのには2営業日後まで待つ必要があるのです。

初心者にありがちな株の失敗談

ここまでの解説でおおよその株取引の手順をご理解いただけたと思いますが、実際に取引をすると思わぬ失敗をしてしまうこともあります。

そこで初心者にありがちな株の失敗談としていくつか例を挙げてみます。

動きの激しい株を買ってしまった

話題になっているからと、値動きの激しい株を買って失敗する例がよく見られます。値動きの激しい株は株価の上昇も早ければ下落も早いことが多く、初心者には難しい株です。

数日で株価が半分になっていることも珍しくないので、慣れないうちは過熱しすぎた動きの激しい株の売買は控えておくのがおすすめです。

動きが無い株を買ってしまった

動きが無い株の購入も要注意です。売買された株数のことを出来高(できだか)といいますが、出来高が少なすぎる株を購入すると、売却する際に売却相手が見つからず、買値を大きく下回った株価で売却しなければならないこともあります。

動きが激しすぎる株にも要注意ですが、動きが無い株(出来高が少なすぎる株)にも注意してください。

成行で購入したら値段が高すぎた

成行注文は、値段はいくらでもいいからすぐに購入したいという注文です。そのため、売り注文が少ないと思わぬ高値で約定するという失敗を経験する場合もあります。

一度約定された株はキャンセルできないため、成行注文を出す際は売り注文がどの程度あるかを見極めてからがおすすめです。

株価が安いから割安だと思って買ってしまった

株価が500円と100円の企業を比べた場合、100円の企業のほうが割安だと思って株を購入してしまうということをよく聞きます。

発行されている株数は企業によって異なるため、必ずしも100円の株価の企業が割安とはいえません。株価だけで安易な投資判断をするのは避けましょう。

売却後にすぐ資金が引き出せると思った

一番困る失敗談として多いのが、株を売却後にすぐに資金を出金しようと思ったができなかったという例です。

先ほども述べた通り、株は約定してから2営業日後に受け渡し(株と売買代金の清算)が行われます。そのため月曜日に株を売却しても実際に資金が手元に来るのは水曜日となります。

株を売却してもその日に資金が引き出せないため、無理の無い資金計画で取引を行ってください。

初心者におすすめの株は

投資が初めての場合、どのような株を購入したらいいか迷うことも多くあります。そのようなときに役立つ初心者におすすめの株を少しご紹介します。

知っている会社の株

皆が知っているような有名企業であれば、どのような事業を行っているかなどが分かりやすく、投資に対するハードルも下がります。

スーパーやアパレルメーカー、百貨店、家電メーカー、飲食店など、探してみると身の回りで知っている会社のうち、多くの会社で株を買うことができると気が付くはずです。

「まさかあの会社の株も買えるのか」といったような意外な企業の株も見つかるかもしれません。

日経平均株価に採用されている株

日経平均に採用されている株を購入するのも一つの手段です。日経平均は各業種の代表的な企業225社の株価を基に算出している指標です。

日経平均に採用されている企業は各分野で日本を代表する企業です。初心者が安心して購入しやすい株とも言えます。

ただし、すでに成熟した株ともいえるため、将来的に大きく成長する可能性は新興企業に比べて小さい可能性もあります。

高配当株

株価に対し、高い配当を出す企業の株を一般的に高配当株と呼びます。銀行の定期預金の利率が低迷している中、配当利回りが5%を超えるような高配当株も数多くあります。

高配当が継続して行われる優良企業であれば長期保有をして、配当で利益を得るといった方法も検討する価値があるのではないでしょうか。

ただし、業績や相場によって配当金以上に株価が下落する企業や配当が無くなる企業などもあるため、高配当以外の情報もチェックするなど慎重な判断が求められます。

株主優待が充実している株

配当だけでなく、株主優待が充実している企業の株を購入するのも初心者にはおすすめです。株主優待は自社の商品詰め合わせや割引券、商品券など企業によって特色があります。

最近では長期で保有している株主に対してはより優遇しようという風潮があり、数年単位で保有していると、一般の株主に比べてさらに多くの株主優待を受取ることができる場合もあります。

株価の動きも気になりますが、自分の欲しい株主優待がある企業の株を保有し、毎年の優待を心待ちにするのも楽しみの一つです。ただし株主優待も企業の業績によっては廃止や変更になることもあるので注意が必要です。

単元株の値段が手頃な株

通常の取引では株を買う際には100株単位で購入しなければなりません。この最小で購入できる株の単位を単元株と言います。

株価5万円の株を単元株である100株購入するには500万円必要です。初心者の株取引にとって、いきなり500万円は大きな額です。まずは単元株の値段が手頃な株を購入するのがおすすめです。

株価500円程度であれば、100株購入しても5万円程度です。まずは手頃な金額の株から挑戦してみてはいかがでしょうか。

ただし、あまりにも株価が安い企業の株は倒産間近や事件・事故があったなど何か理由があって安い可能性もあります。あまりにも株価が安すぎる企業は避けるのも大切かもしれません。

投資の方法は人それぞれ、投資は自己責任

今回は初心者向けに株の購入方法を解説しました。株の選び方などの例をいくつか挙げましたが、どれが正解といったことはありません。

人によって投資方法は千差万別ですので、投資をする本人が一番いいと思った方法で株を選ぶのがいいのではないでしょうか。

株式取引を始めると、さまざまな投資情報が目につくようにもなります。雑誌などの情報に従って売買をして損失を出しても誰も助けてくれません。投資の利益も損失も全て自己責任となります。

余裕資金での投資を心掛け、最終的には自分の判断で投資を慎重に行っていきましょう。
 

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