投資・資産運用
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2020.5.27

ネット証券会社の2大巨頭?楽天証券とSBI証券、どちらがお得?

(画像= Billion Photos/Shutterstock.com)
(画像= Billion Photos/Shutterstock.com)
ネット証券業界にあって、楽天証券とSBI証券は2大巨頭ともいえる存在です。グループ力を背景に利便性の高いサービスを提供する楽天証券と、ネット証券最大の口座開設数を誇るSBI証券は、独自のサービスもあり、甲乙つけがたい人気があります。両社にはどのような特徴があるのか、サービス内容を徹底比較します。

楽天グループの証券部門でグループ力は強大「楽天証券」

楽天証券は、国内通販最大手である楽天のグループ会社で、楽天銀行とともに、グループ金融部門の両翼を担っています。日本一の会員数を誇る楽天カードで溜まるポイントの運用や、楽天銀行から楽天証券口座に自動で入出金できるサービスが人気を呼び、近年、口座開設数を急速に増やしており、営業収益でネット証券第2位に位置しています。

とくに2019年1~12月の口座開設数では、SBI証券の37万3,011に対して、楽天証券が74万9,646で、SBI証券と、約2倍の差をつけました。

楽天銀行との連携で利便性が高い

楽天証券が使いやすい証券会社である大きな理由が、楽天銀行と連携した利便性の高さです。楽天銀行の「マネーブリッジ」というサービスに登録すると、楽天証券に買い付け代金を入金する際に、手数料なしで即時に買い付け余力に反映されます。自動入出金に設定すると、買い付け時だけでなく、売却代金も自動で楽天銀行に入金されるので、さらに便利です。また、楽天銀行の普通預金の金利も優遇されます、。

楽天スーパーポイントで投資が可能

楽天証券の魅力の一つが、「楽天スーパーポイント」で投資ができることです。サービス開始当の初は投資信託のみでしたが、今では現物株への投資も可能になっています。ポイント投資を行う手順(現物株の例)は、
  1. 楽天証券口座に買い付け代金相当分の現金を入金する。
  2. ポイントコースを「楽天スーパーポイントコース」に変更する。
  3. ポイント利用設定する。
  4. 現物株を買い付ける。
  5. 約定日から起算して3営業日目の受け渡し日に、ポイント相当分の現金が口座に戻る。
※はじめに現金の入金が必要です。ポイントのみで購入することはできません。

「トウシル」は楽天証券の投資コラム

経済系サイトで人気を集める「トウシル」とは楽天証券が運営している投資情報サイトです。株式市場に関する分析記事や専門家のレポート、確定申告をはじめとするお役立ち記事など、投資に関するさまざまな記事が掲載されています。

とくに株主優待の記事の充実ぶりは目をみはるものがあり、人気「優待投資家」である桐谷さんへの取材記事や、人気優待ブロガーによる株主優待案内などが並んでいます。株主優待を目的に株式投資を始めようと考えている方には参考になるサイトといえます。口座を持っていない方でも閲覧できますので、一度お読みになってはいかがでしょうか。
 

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口座開設数でネット証券最大「SBI証券」

SBI証券はネット証券最大手で、口座開設数や預かり資産でネット証券首位の座を長年維持しています。2019年12月現在の口座開設数は491万2,602で、楽天証券の357万7,172をリードしています。口座数の差は次第に縮まってきていますが、預かり資産は12兆1,897億円で楽天証券の6兆8,933億円の2倍近い規模を誇っています。

顧客への対応も評判が良く、2020年の「オリコン顧客満足度調査」でネット証券1位に選ばれたほか、2019年の「問合わせ格付け」「WEBサポート格付け」で最高評価の三ツ星を獲得しています。

IPOの実績多いのが魅力

SBI証券はIPO(新規株式公開)の取り扱いでも豊富な実績があります。2019年1~12月のIPO主幹事証券ランキングでは、SMBC日興証券、大和証券、野村證券の大手がトップ3を占めましたが、ネット証券ではSBI証券が唯一5位でランクインしています。ネット証券を通してIPOに応募するならSBI証券の口座開設は欠かせないといえるかもしれません。

IPOといえば、抽選になかなか当たらないと嘆く投資家は多いでしょう。そのようなIPO投資家がぜひ利用したいのが「IPOチャレンジポイント」というサービスです。IPOチャレンジポイントとは、新規公開株の売り出しに応募し、抽選に外れた回数に応じて加算されるポイント制度です。1回外れるごとに1ポイント加算され、そのポイントを次回以降のIPO申し込み時に使用すると当選しやすくなります。ポイントを使用しても外れた場合は再加算されるため、IPO申し込み回数が増えるほど当選確率が上がる仕組みになっています。

1株から購入可能!単元未満株投資を利用して分散投資も

SBI証券では、「S株」という名称の単元未満株取引ができます。通常の取引では100株単位でしか買えない株を、1株から購入でき、少額で分散投資をしたい方に向いている取引方法です。ただし、手数料が最低でも55円(税込)かかりますので、低位株を1株の売買の場合は手数料が割高になります。

単元未満株はミニ株と違い株主として登録されますので、配当金や株式分割の権利も得られるのが特徴です。単元未満で買い増しして100株に達すると単元株主になり、株主総会にも出席できます。株主になりたいが株価が高いという場合、月に数株ずつ購入すれば実質的な積立投資の形にもなります。複数に分けて買うことで、高値掴みのリスクが減るメリットがあります。

楽天証券に対抗!子会社でポイント投資サービスを導入

SBI証券は、子会社のSBIネオモバイル証券の取引に共通ポイント「Tポイント」を買い付け代金に充当できるサービスを開始しました。ポイント投資を行う手順は、
  1. 買付画面でポイントを、「すべて使う」または「一部使う」を選択する。
  2. 注文が受付され、「すべて使う」を選択した場合はすべてのポイントを、「一部使う」を選択した場合は入力したポイント数を拘束される。
  3. 約定された場合は、利用ポイント数が確定する。
  4. 利用ポイント数の換金が行われ、買い付け代金に充当される。
株式取引の手数料は無料ですが、取引の有無に関わらず、毎月サービス利用料がかかります。金額は、月間の約定代金によって、0円~50万円以下が220円、50万円超~300万円以下が1,100円、300万円超~500万円以下が3,300円、500万円超1,000万円以下が5,500円。以降100万円ごとに1,100円が加算されます。

ただ、毎月Tポイントが200ポイント付与されますので、50万円以下の取引であれば、実質的には消費税分の20円の負担で利用することができます。スマホ証券ならではの手軽な投資が可能になることで、今後投資家の裾野を広げる役割を果たしそうです。

楽天証券vs SBI証券、取扱商品を比較する

それでは、両社が取り扱っている商品を比較してみましょう。

楽天証券・SBI証券の取扱商品の比較(主要20品目)
 
 
  楽天証券 SBI証券
国内株式/現物
国内株式/信用
外国株式 ○(米国、中国、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア) ○(米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア)
先物オプション
投資信託/投信積立
PTS取引(昼/夜間)
単元未満株取引 ○(S株)
国内債券
外国債券
ETF(上場投資信託)
ETN(指数連動証券)
REIT(不動産投資信託)
FX(外国為替証拠金取引)
貸株サービス
ロボアドバイザー ○(楽ラップ) ○(ウェルスナビ)
NISA/つみたてNISA/ジュニアNISA
iDeCo(個人型確定拠出年金)
ポイント投資 ○(楽天スーパーポイント) △(投資信託のみ)※子会社のSBIネオモバイル証券ではTポイントで個別株の購入も可
テーマ投資 × ○(テーマキラー!)
金・銀・プラチナ

ネット証券で口座開設数の首位争いを演じているだけに、両社ともごく一般的な品目はほとんどカバーしています。違いがあるとすれば、楽天証券では単元未満株取引や、単元未満株を複数銘柄組み合わせたテーマ投資ができないことです。

一方、ポイント投資においては、SBI証券本体では投資信託のみしか購入できません。個別株を購入するには、新たに子会社のSBIネオモバイル証券に口座開設する必要があるため、楽天証券よりも手間がかかります。

楽天証券vs SBI証券、手数料はどちらがお得?

手数料ではどちらが得なのでしょうか。プラン別に比較してみましょう。

楽天証券とSBI証券のプラン別手数料一覧(国内株式、現物取引100万円までの比較、各税込)
 
  楽天証券 SBI証券
取引金額 超割コース 超割コース大口優遇 スタンダードプラン アクティブプラン
     
5万円まで 55円 0円 55円 0円
10万円まで 99円 0円 99円 0円
20万円まで 115円 110円 115円 0円
50万円まで 275円 261円 275円 0円
100万円まで 535円 468円 535円 838円

楽天証券の「超割コース」は、1注文の約定金額に対する手数料です。「超割コース大口優遇」は、信用取引、貸株、投資信託の取引や残高で5,000万円以上が条件になります。SBI証券の「スタンダードプラン」は1注文、「アクティブプラン」は、1日の約定に対する手数料です。

1注文に対する手数料はまったく同じですので、有利不利はありません。1日に複数の銘柄を取引したい場合はSBI証券の「アクティブプラン」がお得です。楽天証券の「超割コース大口優遇」は、預かり残高の多い富裕層向けの手数料サービスといえそうです。

楽天証券vs SBI証券、トレーディングツールの充実度対決

ネット証券の大きな魅力が、豊富な機能を持つトレーディングツールを使って売買の発注ができることです。トレーディングツールが開発されるまでは、取引画面で発注したあとは、注文確認画面で約定の状況を確認しなければなりませんでした。それが今では、ツール上の個別銘柄画面で板(売りと買いの気配値を表示する機能)を見ながら瞬時に発注でき、売買の成立も画面上で確認できるようになりました。

楽天証券とSBI証券が提供している、トレーディングツールは次の通りです。

楽天証券・SBI証券のトレーディングツール一覧(主要なツール)
楽天証券
ツール名 メディア
マーケットスピードⅡ パソコン
マーケットスピード パソコン
マーケットスピードFX パソコン
iSPEED スマートフォン
iSPEED for iPad iPad
iSPEED FX スマートフォン
iSPEED先物OP スマートフォン
SBI証券
ツール名 メディア
HYPER SBI パソコン
SBI CFDトレーダー パソコン
「SBI証券 株」アプリ スマートフォン
かんたん積立アプリ スマートフォン
HYPER FXアプリ スマートフォン
HYPER先物・オプションアプリ スマートフォン
HYPER CFDアプリ スマートフォン

パソコン用トレーディングツール

トレーディングツールは大きく分けて、パソコン対応のツールとスマホ対応のアプリがあります。パソコン用のツールではSBI証券の「HYPER SBI」を例に発注画面をみてみましょう。
 

▲パソコン用トレーディングツール「HYPER SBI」(画像出典:SBI証券)

トレーディングツールで発注するときに参考にするのが、中央上部にある「板情報」と呼ばれる株価の注文状況データです。出来高の多い銘柄では次々に株価が変化するため、いくらの株価で発注するかの見極めが難しいといわれます。買い注文の場合は、中央最下段の買付余力を見て買える範囲の株価と株数、口座の指定(特定預かり、一般預かり、NISA預かり)、注文期間をその上部にある発注欄に入力して注文を出します。

その銘柄について調べたいことがある場合は、右上部に「会社四季報」のデータを見る欄があるので、表示のボタンをクリックして確認します。また、株価の位置については、最上部右側にある「チャート」というボタンをクリックすると、詳細なチャートを見ることができます。そのほかにも便利な機能が搭載されていますので、株式投資には欠かせないツールといえます。

一方、楽天証券が提供する「マーケットスピード2」も高機能トレーディングツールとして、投資家から高い評価を受けています。レイアウトは違いますが、個別銘柄画面の構成はSBI証券とほぼ同じです。

スマートフォン用アプリ

一方、スマートフォン版の発注画面はどうなっているのでしょうか。楽天証券の「iSPEEDシリーズ」を例にみてみます。
 

▲スマートフォン用アプリ「iSPEED」(画像出典:楽天証券)

スマートフォン用アプリはパソコンに比べて画面が小さいので、機能がコンパクトにまとまっています。売り注文を出す場合は、現物売りのボタンをタップして、保有銘柄から売りたい銘柄を選択します。発注画面に進んで売り株数と価格を入力したら、確認画面へ移動するので、暗証番号を入力します。そして、「注文する」をタップすると注文が確定されます。

操作性はパソコンツールのほうが優れている印象ですが、外出時などスマートフォンホで売買する際に備え、どちらもダウンロードしておくのが望ましいといえるでしょう。

楽天証券vs SBI証券、情報量ではどちらがお得か

投資は情報が命といわれますが、両社のトレーディングツールにはさまざまな情報機能が搭載されています。ホームページ上の情報と合わせてご紹介します。

楽天証券・SBI証券閲覧サービス一覧(主要なもの)
 
  楽天証券 SBI証券
日本経済新聞 ○(日経テレコン21) ×
会社四季報
株式新聞ニュース
株主優待検索
投資コラム ○(トウシル投資情報) ×

楽天証券の目玉サービスの一つが、同社のスマホアプリ「iSPEED」やトレーディングツール「マーケットスピード2」を使って、「日経テレコン21・楽天証券版」を利用できることです。スマホで日本経済新聞が読めるのは情報重視の投資家には大きな魅力でしょう。

日本経済新聞朝・夕刊のほか、日経産業新聞、日経MJ、日経プラスワン、日経速報ニュースなどが配信されます。正式版の価格は月額6,000円で、さらに多くの新聞・雑誌等を読めますが、簡易版で日経新聞が読めるだけでもかなりのお得感があります。「マーケットスピード2」では、ログイン後、サイドメニューから「ニュース」→「日経テレコン21」の順番にクリックすると閲覧できます。

SBI証券も「会社四季報」の閲覧や株主優待検索の機能などは楽天証券と同じですが、読み物の点では楽天証券に比べやや不足感があります。それでも、ホームページトップ画面にタイムリーな話題や投資レポートなどを掲載していますので、楽天証券よりもトップ画面の情報量は多くなっています。

取引中に入ってくる経済ニュースは「株式新聞ニュース」で確認できます。タイムリーに市況や個別銘柄に関するニュースがトレーディングツールに配信されますので、参考にするとよいでしょう。

楽天証券vs SBI証券、取引ポイントで比較する

ポイントで投資できるのが人気の両社ですが、実は取引に応じてもポイントを獲得できますので、チェックしておきましょう(キャンペーンによるポイント付与は除く)。

楽天証券でポイントを貯める方法


楽天証券では、次のような方法でポイントを貯めることができます。

・ハッピープログラム(楽天銀行に口座があり、マネーブリッジを利用している方のみ)
国内株式の取引、投資信託の保有、楽天FXの取引、その他の取引
・超割ポイントプログラム
手数料の1%をポイントバック(大口優遇は2%)。対象商品は、国内株式取引(現物・信用)、海外株式取引(米国株式、中国株式、アセアン株式)、日経225先物取引(ラージ、ミニ)、日経225オプション、海外先物、金・プラチナ取引。
・投信積立
投信積立で支払い方法を楽天カードに設定すると、買い付け代金100円につき1ポイント付与。
・投信残高
マネーブリッジ、ハッピープログラム登録者限定で、投資信託残高10万円ごとに毎月4ポイント加算。
・投資信託資産形成(マネーブリッジ利用者以外)
投資信託残高50万円以上で、月々の保有額に応じてポイント付与。

SBI証券でポイントを貯める方法

一方、SBI証券でポイントを貯める方法は次の通りです。

・国内株式現物取引
スタンダードプランの手数料および現物、PTS取引手数料の月間合計手数料の1.1%相当のポイントを付与。

・投資信託取引
対象投資信託の月間平均保有額が、1,000万円未満で年率0.1%相当、1,000万円以上で年率0.2%相当のポイントを付与。
・金/・プラチナ取引
スポット取引手数料および積立買付手数料の月間合計手数料の1.0%相当のポイントを付与。
・国内株式移管入庫
1回の移管入庫につき100ポイントを付与。

結局、総合力ではどっちが上なのか?

では、総合力を比較した場合、結局2大巨頭のどちらが優れているのでしょうか。楽天カードを利用しているユーザーや、楽天銀行に口座を持っている方にはきわめて利便性が高く、グループの総合力では楽天証券に軍配があがります。

対するSBI証券は、口座開設数№1という人気、信頼があります。これは投資家の数や取引高が多いことにつながるため、IPOの幹事証券の実績にも反映されます。IPOで手堅く利益をあげたいと考える方にはSBI証券で取引した方がチャンスは多いでしょう。

とはいえ、両社ともサービス内容は改良を重ねており、不足しているサービスは順次追加する傾向にありますので、投資に関する機能としてはほとんど差がないといえます。口座開設数もSBI証券と楽天証券は他社を引き離しています。

機能の使用頻度や好みで決めるのがベター。2口座開設も選択肢の1つ

ここまで楽天証券とSBI証券のサービスを徹底比較してきました。最後に両社のセールスポイントをまとめておきましょう。
  • 楽天証券は楽天グループとの連携で利便性や多彩なポイントサービスに優れている。
  • SBI証券は口座開設数でネット証券最大。IPOの主幹事の実績が豊富で、IPO投資では有利である。
  • 手数料は総合的に見るとSBI証券のほうが安い。
  • 「日経テレコン21」で「日本経済新聞」が読めるなど、閲覧機能では楽天証券が充実している。
  • トレーディングツールの発注機能に大きな差はない。

ともに口座開設は無料ですので、両社に口座を持って、必要なサービスや情報収集方法を使い分けるのも有効な方法かもしれません。

※この記事は2020年3月24日現在の情報をもとに構成しています。サービス内容は変更になる場合がありますので、口座開設の際は最新の情報をご確認ください。
 

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