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2020.3.6

テクニカル分析に用いる移動平均線とは?種類や使い方について解説

(写真=Getty Images)
(写真=Getty Images)
株式投資に用いるテクニカル分析には様々種類が存在し、それを組み合わせることによって勝率を上げることが可能となります。

しかし、テクニカル分析の種類が多すぎて、どれをどのタイミングで用いればいいのかわかっていない方は非常に多いことと思います。

そこで、今回は、最も基本的なテクニカル分析に用いる移動平均線について、その特性と種類、どういった局面で用いることができるのかを詳しく解説していきたいと思います。

移動平均線とは?

株価のトレンドを予測する上で、ローソク足とともに覚えておかなければいけないのが「移動平均線」といわれるものです。

テクニカル分析を用いるうえで非常に重要な役目があり、相場の加熱度やトレンドを読み解くのに役立ちます。移動平均線は、一定期間の株価の平均値を結んだ線で表示されています。

移動平均線には様々な種類が存在し、短期的なトレンドを予測するものから、長期的なトレンドを予測するものまで多岐にわたります。

一般的に使われるのは、日足チャートで用いられている5日移動平均線と25日移動平均線であり、これにより短期的な株のトレンドを予測することが可能となります。

これ以上短い足のチャートになるとノイズが入ってきますので、トレンドを予測するのは難しくなります。慣れるまでは日足でトレンドを判断しましょう。

より長期のトレンドを読み解くには、週足のチャートで用いられるのが13週移動平均線や26週移動平均線、さらに長期になると200日移動平均線などがあります。

移動平均線の計算方法

移動平均線は、通常、過去n日(週・月)間と設定された日(週・月)の終値の平均値を表示しています。

例えば、株価移動平均(25日)表示日9月15日とすると、この時の移動平均の計算方法は、9月15日をふくめた過去25営業日の各日の終値合計を、25で割ることで求めることが可能となります。

移動平均線の種類

単純移動平均線(SMA)

単純移動平均線は、Moving Averageと呼ばれており、頭文字をとってSMAやMAと言われています。

これは設定した期間の終値を単純に平均化したものです。

数多くあるテクニカル分析指標の中でも計算式が簡単であり、理解しやすく容易に利用できるため多くの方に利用されている基礎的な指標の1つです。

指数平滑移動平均線(EMA)

単純移動平均線は、その期間において全てのデータを平等に扱い平均値を計算します。

つまり、100日移動平均線は、100日前の数字も昨日の数字も平等に扱い、合計したものを100で割って平均化して計算します。

しかし、相場変動を将来予想する上では、過去のデータと直近のデータを平等に扱うのではなく、直近の値動きをより重視し、過去の値動きを若干軽視した方が、より精度の高い予想が可能となるはずです。

そこで誕生したのが指数平滑移動平均線であり、単純移動平均線の欠点を補正し、直近のデータにより比重を置いて算出されています。

加重移動平均(WMA)

加重移動平均はWMA(Weighted MA)とも呼ばれ、価格曲線を滑らかにし、トレンドの特定向上に役立ちます。加重移動平均は、単純移動平均や指数平滑移動平均より直近のデータをさらに重視したラインとなります。

より短期でトレードする場合に用いることで予想確立を上げることが可能です。

しかし、 相場が大きく乱高下して変動している時や、横ばいに動いている時は、変動幅が大きいWMAはSMAやEMAよりもノイズが多くなりがちです。

早い段階で売買サインを知ることができる加重移動平均ですが、このような相場においては、価格に追従する性質はデメリットとなり、効果が得られない場合があるのを知っておきましょう。

移動平均線はどのように見れば良い?

移動平均線の短期線と長期線の位置から今後の相場展開を予測することが可能です。

短期線が長期線を下から上に抜けてきた場合、買いサイン(ゴールデンクロス)と判断され相場が上昇トレンドに乗ったと判断され、逆に、短期線が長期線を上から下に抜けてきたら、売りサイン(デッドクロス)と判断され下落トレンドに入ったと判断されます。

株価と移動平均線の乖離が大きい時は注意

株価と移動平均線の乖離率から、その株が割高か割安かを判断することができます。

一般的に、株価が移動平均線から5%以上上方乖離すると割高と判断され、5%以上下方乖離すると割安と判断されます。

しかし、相場が何かしらの材料により極端に上下にブレてしまった場合、この乖離率はさらに大きくなりオーバーシュートしてしまう可能性があります。

この場合は、テクニカル分析がいったんきかなくなってしまっている状態ですので、いつ価格が動くか予測することが難しくなりますので注意が必要となります。

その場合は、他のテクニカル指標と組み合わせることにより確度を上げて総合的に判断するようにしましょう。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan


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