投資・資産運用
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2019.3.13

生命保険は「入ったら終わり」ではない理由

(写真= alphaspirit/Shutterstock.com)
(写真= alphaspirit/Shutterstock.com)
あなたが最後に生命保険を点検したのはいつだったか覚えていますか?

住宅や身体と同じで、保険も定期的にメンテナンスをする必要があります。保険を「入りっぱなし」にしないことが、いざという時の本当に必要な備えになり、ムダな出費の節約にもつながります。

加入のきっかけで多いのは「就職」と「出産」

独身の方であれば社会人になった際、家庭のある方なら出産を機に保険に加入されているケースが多いのではないでしょうか。

業界団体である生命保険文化センターの調べによると、夫婦のみの40歳未満世帯の生命保険加入率は73.3%であるのに対し、末子が乳児の世帯では加入率は91.7%と大幅に上昇します。これは、出産を機に生命保険に加入する人が多いことを示しています。

また、購買支援サイト「価格.com(カカクドットコム)」が行ったアンケート調査(2017年2月27日)によると、生命保険に加入したきっかけとして、「社会人になったから」(28.6%)という回答が一番多い結果となりました。就職して自身の収入を得るようになったことと、保険料は早いうちに加入した方が安いと言われていることから、新社会人のうちに保険を検討する人が多いようです。

ライフステージごとに保険を見直す必要がある理由

では、どのような方法で加入するのが一般的なのでしょうか?

先ほどの生命保険文化センターがおこなっている「生命保険に関する全国実態調査」では、保険の加入経路は「生命保険会社の営業職員」が53.7%と最多になっています。保険代理店やインターネット販売など販売チャネルが多様化しても、営業の人にすすめられて保険に加入する人がまだまだ半数以上を占めているようです。

しかし、売り手がすすめるものが買い手にとって最良とは限らないのは皆さんもご存じのとおり。また、加入時には自分にとって最良だった保険でも、子供が生まれた、親から相続を受けた、住宅ローンを組んだ、教育費の出費が増えたなど、時が経つにつれて必要な条件には何らかの変化があるものです。これが、ライフステージごとに保険を見直す必要がある理由です。

もうひとつ大きな理由があります。それは、保険の内容を理解している人は半数以下という実態です。「価格.com(カカクドットコム)」がおこなった調査(同上)では、53.4%の人が「内容を理解していない部分がある(24.8%)」「理解していたが忘れた(24.6%)」「わからない(4.0%)」と答えています。保障範囲や支払い条件などを十分に把握していないと、割高な保険料や保険金の請求漏れの原因となってしまいます。

生命保険の契約は長い説明を読み、たくさんの書類を書かなくてはならないため、無事加入できたらホッとしてそれで終わった感覚になりがちですが、常に自分に合った保障内容にするため、点検を怠らないことが大切なのです。

保険の見直しを行うタイミング

就職、結婚、妊娠・出産、退職、子供の独立など見直しのタイミングとなるライフステージはさまざまですが、ここでは特に「子供が生まれた時」と「マイホームを購入した時」に注目してみたいと思います。
 

○子どもが生まれた時
子どもが生まれた時に入る保険といえば学資保険を想像しがちですが、学資保険に新たに検討する前に自身が入っている保険の見直しをしましょう。日本人にはいま医療保険が大変人気ですが、小さい子供がいるうちは世帯主に万が一のことがあった場合の備えです。家計から捻出できる保険料をどのように割り振るのか優先順位を確認しましょう。

○マイホームを購入した時
住宅ローンを借りると生命保険の保障額は少なめに見積もることができます。「団体信用生命保険(団信)」をご存じでしょうか? 住宅ローン返済中に契約者が死亡または高度障害になった場合、住宅ローンの残債を金融機関が肩代わりする仕組みです。残された遺族は住宅ローンを払うことなく持ち家を手にすることができますから、生命保険の必要保障額から住居費を差し引くことができます。

保険の見直しは「必要な備え」と「保険料の節約」の2つの効果があります。人生の転機だと思った際、保険内容をチェックする習慣をつけていきましょう。

 

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