モトリーフール米国本社、2019年11月25日投稿記事より
IPO(新規株式公開)は、もはや必ず利益をあげる投資手法ではありません。
今年上場した145社のうち、なんと67社が現在、元の価格を下回っています。
今年のIPO銘柄で、2倍以上になった銘柄は9銘柄です。
このうち、ビヨンド・ミート(NASDAQ:BYND)、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(NASDAQ:ZM)、パロマー・ホールディングス(NASDAQ:PLMR)を紹介します。
なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。
ビヨンド・ミート:209%増
ビヨンド・ミートは、植物由来の代替肉を製造しており、健康志向の高い消費者に歓迎されています。
大手レストランチェーンも、相次いで同社の製品を導入しています。
第3四半期の売上高は前年同期比250%増加し、同社は通期の見通しを押し上げています。
2019年通期予想の2億6,500万~2億7000万ドルの売上高は、昨年の3倍以上になります。
ビヨンド・ミートの株価は今年3倍以上になりましたが、夏の上場来高値以来、3分の2強下落し、先月のIPOロックアップ期間の終わりに株価は下落しました。
しかし、ビヨンド・ミートの株価はその後安定的に推移しています。
ズーム・ビデオ:103%増
ビデオ会議ソフトウェア会社のズーム・ビデオのソリューションは人気を集めており、過去12か月で同社の製品に10万ドル以上を費やしている顧客企業の数が2倍以上に増えています。
直近四半期の売上高は前年同期比96%増で、純利益も成長しています。
企業のビデオチャットニーズが増加しているため、ズーム・ビデオの人気が高まり続けているのは当然と言えるでしょう。
株価は、上場来高値から約3分の1下落し、68ドル近辺で推移していますが、倍にはなっています。
パロマー・ホールディングス:226%増
保険業界に新規参入するのは難しいと思われています。有名な保険会社が何世代にもわたって存在する業界において、パロマー・ホールディングス(以下「パロマー」)はわずか5年前に設立されました。
パロマーは、地震、風、および洪水の事故をカバーするなど、サービスが不十分な特殊財産保険市場に特化しています。
総保険料の3分の2は地震保険に関連しており、その事業の半分以上がカリフォルニアに由来しています。
昨年、パロマーが獲得した1億5490万ドルの総収入保険料はそれほど多くないように思えるかもしれません。
しかし、同社は創業から平均年率75%で成長しています。
そして、直近の四半期では総収入が66%も増加しました。
パロマーの株価は、IPO後に大きく上昇することはありませんでしたが、徐々に上昇し、最高値を更新しています。
文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
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