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2019.12.22

インステックで先行する第一生命。ミレニアル・Z世代向けにスマホで加入できる保険を提供

(画像=PIXTA)
(画像=PIXTA)
人々のライフスタイルの変化とともに、保険も変わり続けています。一昔前は貯蓄型の生命保険が主流であったのが、今では掛け捨て型の保険が人気となり、近年ではITを活用した保険も続々と登場しています。たとえば、第一生命のWebアプリ「Snap  Insurance」では、少額短期レジャー保険への加入もスマホで完結できます。今回は、ミレニアル・Z世代向けの保険アプリをご紹介します。

インステック市場は年々拡大

インステック(インステック)は、保険(insurance)とテクノロジー(technology)を組み合わせた造語です。AIやIoTなどを活用して、保険に関する業務を効率化したり、新しい保険商品を開発したりする動きが近年保険業界で活発化しています。

市場規模の推移

株式会社矢野経済研究所が行った「生命保険領域における国内InsurTech市場に関する調査(2018年)」によれば、インステック市場規模は2016年で490億円、2017年は600億円、2018年には690億円(見込み)と順調に推移しており、2021年には推計で1,790億円に到達する見通しです。

今後も規模の大小にかかわらず、多くの関連企業やスタートアップ、ベンチャー企業がインステック市場に流れ込んでいくことでしょう。

より細かなニーズに対応。保険もシェアする時代に

テクノロジーを活用することによって、今までにない保険も誕生しています。スマホから加入できる保険や、グループで保険料を拠出して保険金はその拠出金から支払われるP2P保険なども登場しました。各種デバイスから健康情報を取得して保険料に反映するといった健康増進型保険も見られます。

変わる保険の価値観。ミレニアル・Z世代は何を重視しているのか

このように、生命保険はテクノロジーによって姿を変えようとしています。今回、第一生命がリリースしたWebアプリ「Snap Insurance」とはどのような保険商品なのか、また第一生命におけるインステッククの今後の展開について、第一生命保険 Dai-ichi Life Innovation Labの福辺浩嗣さんに聞きました。

ミレニアル・Z世代の保険の加入状況について

福辺さん:生命保険文化センターの「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、29歳以下の生命保険の世帯加入率は2009年で55.6%、2018年には72.2%まで上昇しています。若年層の保険への関心の高まりがうかがえますが、おおよそ85%で推移している40代~50代に比べると依然として低い傾向にあります。

また、若年層は保険に期待する役割として、病気や死亡に対する備えよりも身近な事故やケガの際の補償を求めるようです。ミレニアル世代やZ世代と呼ばれる若者は、さまざまな価値観を持っていることから、これまでの生命保険とは異なるタイプの保険を求めているのでは、と考えております。

若年層も加入しやすいスマホ向けWebアプリ「Snap Insurance」が誕生した背景は

福辺さん:一人一台の割合でスマートフォンを所有している近年では、生活のあらゆる場面でスマートフォンを使って利用できるもののニーズが高まっています。保険も同様で、スマートフォンから簡単に加入できる保険が登場しております。

第一生命では、ミレニアル・Z世代に向けた保険販売Webアプリ「Snap  Insurance」を2019年8月にリリースしました。これはスマートフォンで申し込みから保険金の請求まですべての手続きが完結するWebアプリで、チャット形式でいくつかの質問に答えるだけで加入できます。

いつでもどこでもスマートフォンですぐに加入でき、若年層のニーズに合わせて友達とのシェア機能も搭載ししています。Webアプリには少額短期保険のスタートアップである株式会社justInCaseが提供する保険APIを使用しています。

Webアプリ第一弾の商品として、ゴルフや登山、サーフィンやフェスといったさまざまなアクティビティのシーンにおけるケガや他人への賠償当の補償を兼ね備えた1日(24時間)単位で加入できるレジャー保険を販売しております。2019年9月現在でリリースから1ヵ月が経ち、各種メディアに取り上げられるなど反響も大きく、Webアプリへのアクセス数も順調に伸びています。

Snap Insuranceの特徴について

福辺さん:WebアプリSnap Insuranceは、「必要な時だけ」「スマホで簡単に」「仲間と一緒に」の3つをコンセプトにしています。手続きの1時間後から24時間単位で、最大28日まで加入でき、保険料は81円からととても手軽です。

現在、保険料はクレジットカード払いのみとなっていますが、将来的には電子マネーにも対応する予定です。

加入の際には、Webアプリからアクティビティ名と加入者情報をチャット形式で入力するだけです。2回目以降の加入は、入力がさらに簡単になります。

また、SNSに自分の加入した保険をシェアできるのも特徴です。一緒に趣味やレジャーを楽しむ仲間にこの保険を紹介して、レジャーの際のケガや事故に備えることができます。

ゴルフやサーフィン、登山にフェス、キャンプなど、アクティブに休日を楽しむ方はぜひ加入を検討してみてください。

第一生命のインステック、今後の展開は

福辺さん:今回のSnap Insuranceのリリースによって、まずは若年層に対して必要な時に必要なだけ「保険体験」を提供することができるようになりました。今後も若年層に限らず、お客さまに必要とされる保険商品やサービスを、最適な方法・最適なタイミングでお届けしていきたいと考えています。

加えて、生命保険事業を取り巻く環境の変化を見据え、急速に進展するテクノロジーを活用しながら、お客さま・国民の皆さまの健康寿命の延伸・QOL(クオリティオブライフ)の向上や、社会課題解決に貢献すべく、イノベーションをリードしていきたいと考えています。

ヘルスケア領域をはじめさまざまな分野での新しい付加価値の提供による市場創造や需要開拓、IoTを活用したビッグデータ解析による新たな価値提供の研究・開発、AIやVR・ARなどを活用したお客様とのインターフェース改革、生産性の向上などについて、機動的に実証実験(POC)を繰り返すことでイノベーションの創出に取り組んでまいります。
 

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市場拡大はまだ続きそう!インステック市場に要注目

第一生命は、さまざまな企業とのオープンイノベーションにも積極的に取り組んでいます。関係各社が協力し合い研究を進めているインステック市場は、これからも拡大しより活発になっていくことでしょう。テクノロジーによって生まれた新たな可能性と、それに挑戦する各社の取り組みに今後も要注目です。


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