投資・資産運用
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2020.1.9

投資初心者か?注意すへ?きは、リスク許容度よりリスク選好度

(画像= LightField Studios/Shutterstock.com)
(画像= LightField Studios/Shutterstock.com)
金融用語で『リスク』というと結果の不確実性を意味しますが、資産形成の観点でのリスクは『損失』と受け取るべきかもしれません。

そして資産運用を行う限り、損失というリスクを避けて通る事はできないのです。

ここで改めて、資産運用を行う上で絶対に忘れてはいけないリスク許容度と、リスク選好度のおさらいをします。
 
  • リスク許容度とは、投資による損失を補填できる収入と貯蓄の余裕度合い
  • リスク選好度とは、損失に対するメンタル的な強さ

今回はリスク許容度が高いにも関わらず、リスク選好度が低い人の実例をお伝えします。

筆者は2ヶ月に1度、資産運用の裾野を広げる活動として個人投資家との交流会を開催しております。

その交流会で、2018年に実際にお会いした人のエピソードをお話します。

その人は2018年1月から、つみたてNISAで資産運用デビューした30代の会社員です。

その人を資産運用の観点で見ると30年近い長期投資が可能で且つ、多少の損失は給与で補填が可能な時期となります。

つまりリスク許容度がとても高い人になりますね。

ましてやつみたてNISAで投資デビューしたとなると、投資額はどれだけ多く見積もっても20万円です。

しかしこの方は、2018年2月の下落がとても辛く、売却した方が良いのかと悩まれ・相談を受けました。

振り返ると2018年1月末。米国10年債券の金利上昇に伴い、2017年から続いた上昇相場に調整が入りました。

その時は先進国株式インデックスファンドでも1月末~3月末の間に、約-11%となったのです。

-11%と言っても、仮につみたてNISAで20万円投資していたとしても損失は2.2万円にしかなりません。

しかしそれでも投資デビューした人にとって始めての損失は、そう簡単に受け入れられる問題ではないのです。

実際にお会いした人とのエピソードより、投資初心者の人は自分が思う以上に何倍もリスク選考度が低いことを認識しておくことが重要です。

人間が損失に対して敏感なのは、心理学の分野にてプロスペクト理論で証明されています。

プラス1万円のリターンとマイナス1万円の損失では、マイナス1万円の損奴が心理的に与える影響はプラス1万円の2倍にもなります。

ましてや不慣れな資産運用での損失になると、己の行動事態を否定してしまうのでしょう。

だからこそ資産運用は、小額から積み立てることが推奨されるんですね。

さて、交流会でお会いした損失に対する相談を受けた人には、バンガードの創業者ジョン.C.ボーグルの著書『インデックス投資は勝者のゲーム』より、私が感銘した部位をお伝えしました。

“事業を営む者たちが富を得るには、「ぼーっとしてないで何かをやれ」と顧客を説得しなければならない。

しかし、全体としての顧客が富を得るには、正反対の行動原則に従わなければならない。

つまり「何もするな、そこにいろ」である。

これこそが、市場に勝とうとする敗者のゲームを避ける唯一の方法なのだ。”

この引用文をお伝えした際、『やっぱりホールドするのが大切なんですね』と、資産運用に対する重要な部位を思い出してくれました。

我々個人投資家は、想像以上にリスク選好度が低いことを忘れてはならないのです。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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