投資・資産運用
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2019.12.12

投資信託の「分配金再投資」で何がどのくらい変わるのか?

(写真=prasit2512/Shutterstock.com)
(写真=prasit2512/Shutterstock.com)
投資信託では、分配金を「受取」か「再投資」か選択できます。どちらを選ぶかによって、投資効率はどのくらい変わるのでしょうか。実際のシミュレーションをもとに投資における複利効果を解説していきます。また、最近人気の「無分配」の投資信託におけるメリットも紹介します。

投資信託をするなら知っておきたい分配金の再投資とは?

投資信託とは、投資家から集めたお金を投資のプロが運用し、得られた収益を投資家に分配する投資商品です。投資先は国内外の株式や債券、不動産など多岐にわたります。投資先をいちいち自分で選定せずにプロに任せられるのが投資信託の魅力です。

投資信託には、定期的に分配金を受け取れる商品があります。分配金に関する方針は投資信託の商品ごとに異なり、毎月分配金を受け取れる投資信託、年に1回分配金を受け取れる投資信託、分配金のない投資信託などがあります。

分配金を受け取れる投資信託では、分配金について「受取」か「再投資」かを投資家が選択します。

「受取」を選んだ場合、単純に分配金は金融機関の口座に振り込まれ、現金として使うことができます。副収入として生活費にしたり、新たな投資商品を購入するのに充てたり、使い方を自由に選べるのがうれしい点です。

一方「再投資」を選んだ場合、受け取った分配金で自動的に投資信託を購入することになります。再投資を選んでおけば、現金として受け取ることはできませんが、投資金額を着実に増やしていくことが可能です。

また、分配金の再投資によって投資の醍醐味ともいえる複利効果が期待できます。

投資信託の分配金は再投資が有利?驚くべき複利効果の実態

続いて、分配金の再投資によって狙える複利効果について詳しく解説していきます。例えば、投資信託300万円を年利5%で運用できたと仮定しましょう(今回は複利効果のみにスポットを当てるため、税金については考慮しません)。

「受取」を選択すると、複利効果は得られません。その場合、受け取れる分配金は毎年15万円で、30年後の分配金の累計額は450万円です。当初投資金額の300万円とあわせて、30年後の資産残高は750万円です。

続いて、分配金の「再投資」を選択した場合の複利効果を見てみましょう。受け取った分配金を再投資に回すことで翌年受け取れる分配金が増加し、雪だるま式に資産が増えていきます。

10年後の分配金は約23万円、20年後の分配金は約38万円、30年後の分配金は約62万円です。最終的に、30年後の資産総額は約1,296万円にもなります。

受取と再投資とを比較すると、資産総額の差額は10年後の時点で約39万円、20年後の時点で約196万円、30年後の時点で約547万円です。30年後に資産総額が547万円も違ってくるとなると、複利効果の影響の大きさがよく分かるのではないでしょうか。
 

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実は最も複利効果が期待できるのは無分配?投資信託で賢く資産を増やす方法

ここまで、分配金の受取と再投資とを比較し、複利効果の影響について解説しました。

分配金を受け取れる投資信託の場合、選択肢は受取か再投資のどちらかですが、そもそも分配金が設定されていない無分配の投資信託もあります。実は、投資効率でいうと無分配の投資信託が最も優れているといわれています。

投資信託で支払われる分配金の原資は、投資によって得られた利益です。つまり、分配する時点で投資によって得られた利益の一部が目減りすることになります。さらに、分配金として受け取ることで一度税金がかかり、再分配したとしても税金の分はさらに目減りしてしまうのです。

これに対して、無分配の投資信託では、投資によって得られた利益が目減りすることはありません。税金がかからないことから、より効率よく利益を増やしていくことができます。

このように、無分配は投資家にとってメリットの多い投資方法です。そのため、最近では無分配への人気が高まっていることがメディアでも報じられています。

投資において運用効率を重視するなら、無分配の投資信託を探してみるといいかもしれません。
 

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